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新刊『どうして「体育嫌い」なんだろう ジェンダー・セクシュアリティの視点が照らす体育の未来』井谷惠子・井谷聡子・関めぐみ・三上純 著

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「体育嫌い」はあなたのせいじゃない!
体育の目的は「うまくなること」? 「スポーツとLGBTQ+」はオリンピックだけの問題? それってほんとに「当たり前」?? 「体育嫌い」当事者の声を丁寧に聴き、「体育の当たり前」をジェンダー・セクシュアリティの視点から問い直すことで、誰ひとり置き去りにしない体育の姿が見えてくる。

目次

はじめに

Ⅰ 「体育嫌い」とは何か

序章 なぜ、ジェンダー・セクシュアリティの視点から考えるのか
「体育嫌い」は沈黙している/体育が子どもに与えるインパクト/語り始めた「体育嫌い」たち/「体育嫌い」はしかたない?/なぜ「体育嫌い」を取り上げるのか/「体育の当たり前」を問い直すためのジェンダー・セクシュアリティの視点/「体育嫌い」の研究とは何か/「体育嫌い」は個人の問題ではない

1章 「体育嫌い」の現実
「体育嫌い」の本音と「変わっていない体育」/「体育嫌い」はこんなに多い/体育もスポーツも嫌い? 体育・運動・スポーツとは/女性に「体育嫌い」が多いのはしかたがない?/「体育嫌い」は本人のせい? うまくするだけでは解決しない

2章 そもそも「体育」とは何か
体育科教育がめざしているもの:体育≠競技スポーツ/生涯スポーツと体育/競技スポーツの成り立ち——ジェンダー・セクシュアリティの視点から/国際的にみた教育の動向・体育の動向/カリキュラムの多層性からみた体育の矛盾/体育科教育と多様性

Ⅱ 「体育嫌い」の声に耳を澄ませる

3章 女性の「体育嫌い」が多い理由
大学生たちに過去の体育経験を振り返ってもらう/個人の体育経験を詳細に語ってもらう/「体育嫌い」同士で体育経験を語り合ってもらう/生理中でもプールに入るべき?/生理は隠すもの?!女性が克服するもの?!/女性が嫌な視線を受けるのは「当たり前」なの?/誰を基準にした体育なのか問い直す

4章 体育は男らしさの競技場
男性だって体育が嫌い/男はできて当たり前?/「スポーツができる=スクールカースト上位」/「スポーツができる=モテる」のマウントがしんどい/言葉にならない「体育嫌い」/体育を生きのびる「体育嫌い」/よりよい体育のために「体育嫌い」を肯定する

5章 男女に分けると見えない存在って?
「スポーツとLGBTQ+」はオリンピックだけの問題?/LGBTQ+とは:その意味と社会の前提/LGBTQ+がさらされるリスク:いじめ、不登校、自傷/LGBTQ+の体育経験:アンケートからインタビューへ/体育の「当たり前」を知るために、声を聴く/性別への期待:「女子」あるいは「男子」としての体育/「LGBTQ+はいないこと」が体育の前提/本当に「すべての人」のための体育にするために

6章 みんなつらいのは、どうして?
どんな性のあり方でもつらい経験とは/本来の目的とかけ離れた実践/低いパフォーマンスの見える化と他者の視線/さらされる身体とジェンダー/選択肢のない服装の苦しさ/なぜ種目を選択できないの?/体育教師へのあきらめ/これからの体育に期待すること

Ⅲ 「体育嫌い」を生み出すしくみ

7章 競技スポーツの「当たり前」を問い直す
フェアネスとメリトクラシー/スポーツにおける性別の「当たり前」/「女性」とは誰のことか/性別二元制とそれを強化するスポーツ/スポーツに見られる異性愛主義と人種主義/スポーツにおける同性愛嫌悪(ホモフォビア)/トランスジェンダーのスポーツ参加と「フェアネス」/勝利至上主義と男女の身体の思い込みの交差点で/過度な「フェアネス」?/スポーツする権利に「資格」はいらない

8章 社会と体育に染み込みすぎた競争
競技スポーツ志向の根強さ/遊びが競技に変わる/小学生の全国大会/体力も競争/そもそも体力って何?/競技推進の後景にあるもの——1%のアスリートと99%の私たち/過剰な競争と疎外

Ⅳ 「誰ひとり置き去りにしない体育」の未来に向けて

9章 「体育嫌い」と共にある実践たち
日本でのオルタナティブな実践/海外でのオルタナティブな実践/包括的性教育
 
10章 ジェンダー・セクシュアリティの視点から見る、体育のこれから
体育教師のこれから/学校のこれから/スポーツのこれから/体育カリキュラムのこ
れから

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