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KaninのZINE『女ひとりで、生きる』
¥1,100
Kanin4冊目のZINE(新刊です)。 非正規雇用が多く、賃金も男性に比べると低い女性。「結婚しないのか」「離婚した人はかわいそう」「子どもを産まないなんて、老後はどうするんだ」という社会的プレッシャーもまだまだある中で、「女がひとりで生きていく」のは大変なことです。 それでも、ひとりで生きることを選んだのはなぜ? ひとりで生きると決めた理由、ひとりで生きていく中で感じたモヤモヤ、怒り、不安、喜び、希望などを描いたエッセイ集。
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KaninのZINE『離婚って、ふしあわせ?』
¥1,100
Kanin初めてのZINE『離婚って、ふしあわせ?』。 離婚当事者、別々に生きていく選択をした両親を持つ人、親が再婚を決めた子、未婚の人……さまざまな背景を持つ13人が「離婚」について語ったエッセイアンソロジー。 A5版・64ページ <執筆者一覧(掲載順・敬称略)> UNI(うに) 井元あや(シスターフッド書店Kanin 店主©) ほんだな アヤ 犬飼愛生 イヌコ COOKIEHEAD バーヌ 市川桜子 うちねこ 若林理央 京極祥江(シスターフッド書店Kanin 店主S) 横田祐美子
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KaninのZINE『私たち、氷河期世代』
¥1,100
Kanin2冊目のZINE『私たち、氷河期世代』。「氷河期世代」に属する人たち22人が語る人生の軌跡。文学フリマ京都出店にあわせて発売。 A5版・104ページ <執筆者一覧(掲載順・敬称略)> 橋本いくら 京極祥江(シスターフッド書店Kanin 店主S) tiny 葱山紫蘇子 ぽんつく オータ 桜庭紀子 大塚文 てまり ゴンタ 野田茜 板垣ちはる そよ 寺橋佳央 Maico ドタバタキャリぽん 伊勢村朱音 奏果 山内美佐 言来あさ 柳川麻衣 井元あや(シスターフッド書店Kanin 店主©)
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KaninのZINE『シスターフッド書店Kaninができるまで』
¥1,100
シスターフッド書店Kaninの店主2人が小学校で出会ってから、ふたりで書店を開くまでにいたった経緯を語るZINE。ご要望におこたえして(?)、文学フリマ京都出店にあわせて発売! B6版 68ページ
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kaninトートバッグ(ターコイズブルー×黒)
¥2,200
SOLD OUT
kaninオリジナルのトートバッグです。 mitsukiさんによるおなじみのロゴに、“women's bookstore”という文字をあしらいました。 11オンスのしっかり素材で肩掛けもできます。 マチつきでたっぷりはいります。1日の荷物はこれ1つでOKです◎ ・コットン100% 厚さ 11oz ・縦37cm 横36cm 持ち手47cm マチ11cm
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kaninトートバッグ(ライトピンク×赤)
¥2,200
kaninオリジナルのトートバッグです。 mitsukiさんによるおなじみのロゴに、“women's bookstore”という文字をあしらいました。 11オンスのしっかり素材で肩掛けもできます。 マチつきでたっぷりはいります。1日の荷物はこれ1つでOKです◎ ・コットン100% 厚さ 11oz ・縦37cm 横36cm 持ち手47cm マチ11cm
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新刊『沖縄 スパイ』キム・スム 著 孫知延 訳
¥3,300
沖縄戦争の久米島は、日本軍の狂気じみた「スパイ」視による暴力の現場となった。20人の住民がスパイ容疑で虐殺され、敗戦後の8月20日には父親が朝鮮人の家族7人が虐殺された。作家キム・スムは、この歴史の真相に飛び込み、軍国主義の狂気に向き合って、消えゆく人々の悲劇を赤裸々に描き出した。 原題『오키나와 스파이(沖縄 スパイ)』(モヨ社、2024.7) <訳者による作品紹介> この小説は太平洋戦争当時、沖縄本島西側の小さな島、久米島で実際に起きた残酷な虐殺事件を描く。日本軍が善良な住民20人を「米軍のスパイという罪名で無残に殺害した「久米島守備隊住民虐殺事件」が小説化されたのは今回が初めてとなる。これまで日本でも、そして沖縄文学界でも取り上げられたことがない。 キム・スムはこの小説を書くにあたり膨大な参考資料を読み込み、久米島をはじめ、沖縄の多くの場所を幾度も訪れた。様々な作品で彼女が絶えず描きつづけてきた、見えない過去(歴史)を現在に召還し、再現しようとする「記録と「証言」の文学的実践である。彼女はこの小説で、日本帝国の狂気じみた暴力が、人間の基本的人権を蹂躙した歴史の現場に正面から向き合う。 この島では、様々な暴力が複雑に折り重なって存在した。日本軍の一次的暴力が横行し、住民の間にも「スパイ恐怖症」が呼び起こした様々な暴力が混在した。10代の幼い少年たちが、軍国主義思想に魂を奪われ、罪のない住民たちにスパイ容疑をかけて殺戮する姿は、想像もできないような暴力の極悪さを示している。聞こえない暴力の声、目に見えない暴力の叫びが揺れ動く。作家キム・スムは、この歴史の地層の真ん中に飛び込み、戦争という名の暴力に魂と肉体が蹂躙され、消えゆく人々の悲劇を赤裸々に描き出す。 沖縄を代表する作家、大城立裕や目取真俊が描く作品世界とはまた異なった、彼らが捉えきれなかった沖縄戦の実状が隅々まで暴かれる。 キム・スム特有の繊細な筆致が目を引く作品であり、戦争の裏側に位置する沖縄の日常空間(木、森、方言、食べ物、伝統、風俗など)に対する写実的描写が実に興味深い。 真藤順丈の『宝島』(講談社、2018)、高山羽根子の『首里の馬』(新潮社、2020)のように「沖縄」をテーマにした小説が直木賞、芥川賞などを受賞し、日本文壇の注目を集めた。キム・スムの最新作『沖縄スパイ』もまた、韓国小説に魅了された読者層のみならず、沖縄と東アジアのジェンダー問題に関心を持つ人々まで、実に幅広い読者層を惹きつけるであろう。
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新刊『本当にやる!できる!必ずやる! アイスランドの「女性の休日」』リンダ・オウラヴスドッティル 作 朱位昌併 訳
¥2,310
SOLD OUT
1975年10月24日、アイスランド女性の9割が職場と家庭での仕事を放棄した。 「女性の休日」と呼ばれた一斉ストライキに参加した日のことを、母が娘に語り伝え、ユーモアを交えて軽やかに描き出す。 *****あらすじ詳細***** 小学生くらいの女の子ヴェーラは、ママと一緒に、今年の「女性の休日」(女性ストライキ)に出かけます。そのとき、ママは子どもの頃、 1975年10月24日の「女性の休日」にお母さんに連れられて参加した日のことを話してくれます。 なぜ女性たちがストライキを起こすことになったのか。 かつては学校に行けるのは男の子だけだった。女の子たちが学校へ行き、外で働く女性たちが増えていっても、家族の世話を担うのは女性たちで給料は男の人たちの半分だった、と。 1975年に国連が「国際女性年」を宣言し、アイスランドの女性たちは、行動を起こします。 ――「社会で女性がどれほど 大切なやくわりを はたしているのか 世界に見せる時がきた!」って思ったわ。 ――想像してみて。社会の半分の人が すべての仕事とやくわりを 一日休んだら どうなるか。 立場を超えた女性たちが――主婦も会社や役所で働く人も、農業に従事する人や漁船で働く人たちも、お年寄りや学生でも、首都レイキャヴィークだけでなく地方の小さな町に住む人でも同じように――この歴史的なストライキ「女性の休日」に参加しました。 なんと、「アイスランド女性の90%が 家庭と職場での仕事を放棄した」のです。 この誇り高い一日を力強く、また、子守と家事をいきなり担うことになった男性たち・父親たちの「長い金曜日」を軽やかに描き出します。
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新刊『リプロダクティブ・ジャスティス 交差性から読み解く性と生殖・再生産の歴史』ロレッタ・ロス リッキー・ソリンジャー 著
¥3,960
生殖と家族形成を取り巻く構造的抑圧から生まれたこの社会運動は、いかにして不平等を可視化し是正することができるのか
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新刊『地方女子たちの選択』(上野千鶴子×山内マリコ初共著)
¥1,980
SOLD OUT
「地方の女性流出」が取り沙汰される今日だが、当の女性たちの姿はあまり見えない。それは女性が減ると産まれる子どもの数が減るという、「数」でしか見られていないからだろう。 本書では、地方都市のひとつ富山で女性14人の語りを聞き取り、「数」から「生身のある人間」へと解像度をあげた。彼女たちはなにを選んできたのか、選べなかったのか。語りを通して、みえてくるものとは。 「富山から出ていく」選択をした上野千鶴子と山内マリコが、様々な選択が幾重にも交錯する語りをふまえ、対談し、地方をみつめなおす。
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新刊『ままならぬ顔・もどかしい身体 痛みと向き合う13話』山口真美 著
¥2,420
顔は、身体は、誰のもの? 顔認知研究の第一人者が、アイデンティティとコミュニケーションのジレンマに引き裂かれる顔と身体を対比させながら、ルッキズム、ジェンダー、病や死の受け止め方など、身近な偏見や矛盾について考える。科学的知見を交え、社会問題のヒントを提供するエッセイ。 【主要目次】 1 ガーンな身体(病とどう向き合うか/健康と病の境界/病や死をどう受け止めるべきか) 2 「しびれ」は幻の痛みなのだろうか(痛みという主観的体験/痛みとしびれ/身体感覚の侵食) 3 顔研究者の顔に麻痺が起きる(麻痺による影響/表情の大切さ/表情が感情を作る?/顔を見るとはどういうことか) 4 マスクのもたらす影響を知る(人はなぜイタイ話を求めるのか/コロナ禍での痛み/マスクへの忌避感が小さい日本/顔は重要なコミュニケーションツール/顔処理は変わるのか/ふれ合いの重要性) 5 確率の世界を生きるということ(正常バイアスの恐ろしさ/数値化されることの不安/闘病記と身近な人々からの情報/私の闘病の経緯/数値を持つ人、持たない人) 6 共感をうまく使う、共感に使われない(心を読む能力と、感情を共有する能力/感情を考える/表情を通して感情を研究する/共感性と「心の理論」/共感性と感情の共有と同調と) 7 顔の区別が必要になったわけ(いたるところに顔を発見する脳/相貌失認を再考する/顔を見るためのモデル/顔を見る能力の多様性/区別できる顔は増え続けるのか) 8 ルッキズムとアンコンシャスバイアス(就職活動をルッキズムから考える/人は外見を区別する生物である/アンコンシャスバイアスの存在に気づくことの大切さ) 9 男と女、違いはあるのか(自分への問いから始める心理学/男女の違いを進化から見る/顔だけで男女は区別できるか/男女で色の好みは違う?/社会が男女を作るのか) 10 すべてのジェンダーが解放され、女子大が必要なくなる日が来ますように(男性研究者を優遇しない女子大/男女雇用機会均等法がもたらしたしこり/女性の職業が限られていた時代/女性を二極化する歪んだ社会を生きて/女子大はオワコンか) 11 「かわいい」のマジックはどこにある?(「かわいい」で動物と親しくなる/いつまでもかわいいネオテニー/かわいいマジック、ベビースキーマ/「かわいい」と日本のポップカルチャー/「かわいい」は格下) 12 がんになって五年たちました(自分の身体は誰が管理するのか――身体への気づき/退院直後にやったこと/自分の中のルッキズムとともに) 13 顔と身体を持つことによるもどかしさ、生きること(ナルシストの苦しみは必然なのか/偏見という攻撃にさらされる顔と身体/思い通りにならない人生を知るための顔と身体/顔や身体への執着) あとがき
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新本『同性婚のこれから「婚姻の自由・平等」のために法と政治ができること』( ジェンダー法政策研究所 編著)
¥1,870
同性婚の「現在地」、そして「その先」を展望する いまだ法律で認められていない同性婚。そもそもなぜ日本では「異性婚」しかできないのか? 憲法・民法・国際人権法の視点から「法の論理」を、そして独・仏・台湾事情から同性婚法整備の過程とその後の経過を学び、日本における婚姻の自由と平等を考える。 執筆者 辻村みよ子(東北大学名誉教授) 三成美保(追手門学院大学法学部教授・奈良女子大学名誉教授) 田代亜紀(専修大学法科大学院教授) 西山千絵(琉球大学大学院法務研究科准教授) 中川重徳(弁護士) 二宮周平(立命館大学名誉教授) 谷口洋幸(青山学院大学法学部教授) 齊藤笑美子(GELEPOCフランス支部長) 渡邉泰彦(京都産業大学法学部教授) 福永玄弥(東京大学教養学部准教授) 糠塚康江(東北大学名誉教授)
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新刊『ネオリベラル・フェミニズムの誕生』キャサリン・ロッテンバーグ 著 河野真太郎 訳
¥3,080
働く母になり、バランスよく幸せに生きろ――? 20代ではキャリアを、30代では育児を。すべてが女性の肩にのしかかる「自己責任化」を促す、新自由主義的なフェミニズムの出現とは? 果たしてそれはフェミニズムと呼べるのか? Facebook(現Meta)の元COOシェリル・サンドバーグやイヴァンカ・トランプらのエッセイ、マミー・ブログやドラマ等を分析し、若い女性たちに示される「幸せな」人生の選択肢とその隘路を問う。アメリカ・フェミニズムのいまを映し出す待望の邦訳。 「教育があり階級上昇を志向する女性を総称的な人的資本へと完全に変換してしまうことに対して、ネオリベラル・フェミニズムはある種の対抗として機能していると理解されねばらない(…)。ネオリベラル・フェミニズムは、逆説的に、また直感に反するかたちで生殖=再生産を「上昇志向の」女性たちの規範的な人生の道筋の一部として保持し、バランスをその規範的な枠組みかつ究極の理念とすることによって、ネオリベラリズムを構成する本質的な矛盾の一つを解消する手助けをする。」(本文より)
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新刊『FINE 聞いてみたら想像以上に人それぞれだったジェンダーとかの話』レア・ユーイング 著 斎藤慎子 訳
¥3,520
このマンガはきっと、あなたを想像以上に多様なジェンダーの経験の中に投げ込む。ジェンダーについてのどんな理論もいったん忘れて、十人十色の語りに耳を傾けてほしい。自身も性や身体への違和感に悩んだ著者が、さまざまな性自認、性的指向をもつ市井の人々56人にインタビューし、その語りをマンガでいきいきと再現した。 「ジェンダーと性の違いは?」といったシンプルな問いを皮切りに、思春期の悩みや対処法、日常生活の喜びや障壁についてのリアルな語りが溢れ出す。それらは一つの「正しい」声にまとまることなく、ポリフォニーのまま、読み手を「ジェンダーとは?」という問いの先へと導いてくれる。 語りの魅力はニュアンスに宿るからこそ、語る人の表情や様子は細やかに描かれている。インタビューのテーマは、言葉や身体感覚の話題から、トイレや医療などの社会環境の問題まで、多岐にわたる。 本書は自らのジェンダーとアイデンティティを探し求めた著者の心の旅の記録でもあり、完成まで10年をかけて制作された。著者の出会った語りに魅了されつつ、新たな語りへの動機と勇気を刺激される、傑作ノンフィクション・コミック。 『ワシントン・ポスト』紙で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。 『ブックリスト』誌で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。
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新刊『「休むと迷惑」という呪縛』保坂亨 著
¥1,210
働き方改革が推進され、コロナ禍を経た今もなお、長時間労働はなくならず、その対策も後手に回り続けている。過労死、「自己研鑽」という労働時間のグレーゾーン、そして「定額働かせ放題」と言われる教員の働き方……。 なぜ私たちは「休むこと」をためらってしまうのか? その原因は学校教育にあった。 皆勤賞で「休まないのは良いこと」という意識を刷り込まれ、部活動を通し「休むと皆に迷惑がかかる」と考えるようになる――。 本書では、戦後の学校教育が教えてきた「休まない美徳」の問題点を指摘しつつ、誰もが休みやすい社会を作っていくためのヒントを示す。
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新刊『視線と差異 ——フェミニズムで読む美術史』グリゼルダ・ポロック 著 荻原弘子 訳
¥1,870
なぜそこに女はいないのか? なぜ美術史から女の存在が消されてきたのか? 緻密な分析から従来の美術史における構造的な性差別を明らかにし、その根源的変革を迫る論争の書。
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新刊『ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む』(秦邦生・小川公代 編)
¥3,850
『ダロウェイ夫人』出版百周年! 1923年6月半ばのある一日の出来事は、百年後を生きるわたしたちの日常に意外なほど似ているのではないか。パンデミック、トラウマ、人種、ジェンダー、都市空間、トランスナショナル、マルチバース、気候変動……孤立した意識に共感の息吹をもたらすべく、モダニズム文学を現代的に精読する。
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新刊『パレスチナ占領』(平野雄吾著)
¥1,056
AIが空爆の標的を決定。国際法違反の入植地拡大。狙われる医療施設……。 「ここは死と荒廃と絶望の舞台になっている」 2023年10月7日、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲で始まったパレスチナ自治区ガザの戦闘は、パレスチナ側の死者が6万人を超える未曽有の大惨事に至った。 これは反ユダヤ主義による蛮行ではなく、長きにわたるイスラエルによるパレスチナ占領が招いた悲劇ではないか。2024年までエルサレム特派員を務めた著者は、パレスチナの人々が抱き続ける故郷喪失と抵抗の記憶を聞きとり、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく。 その歴史から現在まで、パレスチナ問題を一望する必読の書。
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新刊『入門 男らしさの歴史』(弓削尚子著)
¥1,034
SOLD OUT
男はいつの時代も変わらない? ・男もハイヒールをはくのか ・決闘に応じるのは男の名誉か ・徴兵を拒むのは臆病か 「人は男に生まれるのではない。男になるのだ」と言えます。 そして、時代が変われば、男らしさも変化します。 ……それをとらえるのが男性史研究です。そこでは英雄や偉人も登場しますが、男らしく生きる/生きようとする「普通の」男性も、男らしさに苦しむ男性も、男らしさから落伍した男性も重要な研究対象です。 ――「はじめに」より
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新本『女性の自立をはばむもの 「主婦」という生き方と新宗教の家族観』(いのうえせつこ著)
¥1,650
SOLD OUT
貧困に釘付けられた「主婦」たちは、新宗教に規律と居場所を求めた――。 推薦・田中優子氏(法政大学前総長) なぜ女性たちは、古い家族観を振りかざす宗教にからめ取られるのか? 本書から、女性たちを追いつめてきた社会の歴史が見える。 第一章 父の「お妾さん」をめぐる旅 第二章 「女性の自立」はどこで挫折したのか 第三章 現代を生きる女性の貧困 第四章 新宗教の家族観と八〇年代の「主婦」たち
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新本『現代思想 2024年12月号 特集=田中美津とウーマンリブの時代』
¥1,760
次代につなぐ「解放」の思想と実践 1970年に誕生し、日本のフェミニズムに多大な影響を与えたウーマンリブ。とりわけその「旗手」として知られる田中美津の遺した言葉は、記念碑的名著『いのちの女たちへ』をはじめ、世代を超えていまなお私たちの心を揺さぶってやまない。本特集ではその活動の軌跡を辿り思想の全貌に迫るとともに、日本のリブの多彩なありようを描き出す。 目次* 【論考・エッセイ】 上野千鶴子/江原由美子/大畑凛/海妻径子/菊地夏野/杉浦郁子/鈴木彩加/住本麻子/鶴田桃エ/内藤千珠子/信田さよ子/橋迫瑞穂/水無田気流/村上潔/森岡正博/柳原恵/米津知子/リブ新宿センター資料保存会/脇坂真弥
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新刊『多様で複雑な世界を、いまどう描くか 12人のマンガ家・イラストレーターの表現と思索の記録』
¥2,420
みんなで考えたい 変わり続ける世界と表現のこと 近年、当事者や支援者、また研究者などの長年の働きかけによって、人間の多様な在り方、社会に根づく差別や偏見、不均衡な社会構造がより明らかになり、「ポリティカル・コレクトネス」、「DEI」、「多様性」といった言葉や、そのような視点を反映した表現に触れる機会も増えました。これらは公正で平等な社会を目指す重要な取り組みであると同時に、自分自身をも顧みなければならない側面があります。自分の表現が、あるいは自分が受け取ってきた表現が、誰かを、もしかすると自分すらも傷つけてきたのではないか? そうした問いに向き合うことは、時に痛みや葛藤、戸惑いを伴う複雑な体験です。 そんな現在の状況を背景に、本書では「人」と「世界」、そして「表現」に向き合い、制作を続ける12人のマンガ家・イラストレーターの方々に、制作のモチベーションや葛藤、日々考えていること、過去と現在における変化などを訊ねたインタビューと共に、皆さんがこれまでに制作された作品の一部をご紹介します。
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新刊『働かない: 「怠けもの」と呼ばれた人たち』(トム・ルッツ著、小澤英実・篠儀直子訳)
¥4,620
人類と労働の、せつない関係 来る日も来る日もカウチに寝そべっている子ども、上司の言いつけを守らない部下、叶わぬ将来を夢見てやまないフリーター……。古今東西を問わず、“スラッカー”(怠けもの)と呼ばれる人たちの肖像をつぶさに見つめていけば、私たちが抱える矛盾に満ちた労働倫理が浮かび上がってくる。豊富な資料から読み解く、圧巻の労働文化史。 栗田隆子氏(著書『「働けない」をとことん考えてみた。』)解説!
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新刊『GIRLS NOIR ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちのブックガイド』霜月蒼 著
¥2,640
SOLD OUT
女たちが戦いを通じて自分の尊厳を取り戻し、あるいは守り抜く物語。 ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちの物語を 〈ガールズ・ノワール〉と呼ぼう。 クリスティーが生み出した孤高のクライムファイター、ミス・マープル ーーアガサ・クリスティー『カリブ海の秘密』 剥奪された尊厳を取り戻せ ーースティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 女、姉妹、友達。シスターフッド ・ミステリの傑作 ーーボストン・テラン『音もなく少女は』 『羊たちの沈黙』を逆転させたサイコ・スリラー ーーチェルシー・ケイン『ビューティ・キラー1 獲物』 「信頼できない語り手」式ミステリの歴史的傑作 ーーギリアン・フリン『ゴーン・ガール』 探偵、スパイ、冒険、YA、サイコ・スリラー他、ジャンルの枠組みを超えて描かれてきた闘う女たちのミステリ。世界的な盛り上がりを魅せる〈ガールズ・ノワール〉の源流から最前線までをミステリ研究家・霜月蒼が論じる。
