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『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』田辺聖子著

¥1,000 税込

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師、友、そして夫からさえもうとまれた…。うぬぼれ強く、しっと深い女として誤解され続けてきた天才女流俳人・杉田久女。その栄光と孤独な生涯を描く。女流文学賞受賞作。

店主S、小学校時代にⒸと「お文のやりとり」をしていたくらいですから、短歌や俳句は好きな方です(詳しくはないのですが……)。杉田久女のこともなんとなく知っていて、でもなんとなくの知識なので「句は素敵だけど悪妻で怖い人だったんでしょ」と思っていました。が、この本を読んでその印象は一変。

真面目一辺倒な女性が、そりの合わない夫と暮らしながら、真面目さゆえに一生懸命俳句の道に精進し、それなのに真面目さが裏に出て、しかも「女のかわいげ・色気」のなさゆえにその道の第一人者である師匠(もちろん年配の男性)に嫌われ破門。

結果、久女は精神を病み若くして亡くなるのですが、後世の人々によって人物像を誤って(ねじまげられて)伝えられてしまいます。その人物像を、田辺聖子さんが丹念な取材と資料によって解きほぐしており、これで久女も浮かばれたのではないかと思いました。

真面目で女のかわいげ・色気がなく、とくに年配男性(いや、同輩や若年もだし時には女性からもですが)から敬遠されがちという共通点を持つ店主S。涙なしには読めなかった1冊です。

数ページ折癖あり
単行本版

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