『きみは赤ちゃん』川上 未映子著
¥600 税込
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35歳で初めての出産。それは試練の連続だった! つわり、マタニティーブルー、分娩の壮絶な苦しみ、産後クライシス、仕事と育児の両立…出産という大事業で誰もが直面することを、芥川賞作家の観察眼で克明に描き、多くの共感と感動を呼んだ異色エッセイが待望の文庫化。号泣して、爆笑して、命の愛おしさを感じる一冊。
店主S、40歳でまったくの予想外に妊娠・出産。今写真を見返すとそれなりに笑っており、きっと楽しい日々もあったと思うのです。が、やはり乳幼児育児は怒涛の日々。正直子どもがしゃべり始めた2歳になるまでは記憶がないほど大変で、特に生後3か月がすぎるまでは「こんな小さくてやわらかくて繊細なもの、育てられるわけがない!」と毎日泣き暮らしていました。そしてその3秒後に「この子は仏様がおつかわしになったんや……私がちゃんとお育てせなあかん……」と、どこのアミニズムかぶれだよ、という感じのことを考えて再び大泣き……。両親が本気で「3歳くらいになるまで、私らが引き取って育てよか」と申し出たほど精神状態がやばかったです。
でも、この本を子育て中に読んで、すごくほっとしました。寝不足で、授乳でへとへとになり、時に配偶者に怒り、保育所探しに奔走し、なんでもお金に換算するのは私だけではなかった! と。本を読みながら笑いころげ、涙をぽろっと流し、はー明日からまた子育てがんばろ、と思えました。
そしていまだに(子は小2になろうというのに)、最後の一節〈オニがこっちをみている。小さな手をふっている。なにーと言いながらオニのそばにいく……〉を読むと泣いてしまうのです(子ゆえの闇、よな……)。
すべての赤ちゃん育てしんどい期の人に贈りたい1冊です。
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