『彼女は頭が悪いから』姫野 カオルコ 著
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刊行時から話題沸騰、東大で一番読まれた本。
(あらすじ)横浜市青葉区で三人きょうだいの長女として育ち、県立高校を経て中堅の女子大学に入った美咲と、渋谷区広尾の国家公務員宿舎で育ち東大に入ったつばさ。別の女の子へと気持ちが移ってしまったつばさは、大学の友人らが立ち上げたサークルの飲み会に美咲を呼ぶ。そして酒を飲ませ、仲間と一緒に辱めるのだ…。
店主S、姫野カオルコさんのファンです。 『何が「いただく」ぢゃ! 』、『忍びの滋賀: いつも京都の日陰で』はケタケタと声を上げて笑い、『謎の毒親』では登場する大人に憤慨し、『青春とは、』ではなつかしの青春時代を思い出してちょっと恥ずかしくなりました。
この小説も「姫野カオルコだし絶対面白いはず」と思って刊行まもない時期に読んだのですが、とにかくつらかった。読み進めるのを躊躇してしまうほどでした。当時はもちろん美咲に心を寄せて読んでいたからです。
が、5年経って読み返してみて、ふと思うのです。自分にもつばさとその仲間たちのような、他人を見下す特権意識のようなものは、認めたくないけど絶対ある。そのいやらしさを暴かれるから、読み進めるのがつらかったのかも、と……。そしていやらしい特権意識、他者を見下す自分の感情をきちんと自覚し、消していかねばならんと思うのです(めっちゃくちゃ難しいですが)。
読み進めるのがつらくはあるのですが、リーダビリティの高さはさすが姫野カオルコさん。辛いと思いつつ一気読みしてしまうこと請け合いです。
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