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新刊『唾がたまる』キム・エラン著 古川綾子訳

¥2,420 税込

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──母の包丁の音、いまも心にこだまする言葉。

〈 すべての記憶が、わたしを支えている〉
韓国文学のトップランナーによる、切なくて、痛くて、おかしな8つの物語。

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自分をいつも守ってくれた豪快な母。
何もかもがうまくいかなかった、クリスマスの夜の苦さ。
就職難の中で手に入れたささやかな「城」 への闖入者。
死んでしまった母親との、本当の別れ。

大人になろうとする主人公たちの大切な記憶を鮮やかに紡ぐ、作家の自伝的要素も散りばめられた瑞々しい短編小説集。

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【目次】
■日本の読者のみなさんへ

■堂々たる生活
■唾がたまる
■クリスマス特選
■子午線を通過するとき
■包丁の跡
■祈り
■四角い場所
■フライデータレコーダ

■作家の言葉
■訳者あとがき

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著者紹介

キム・エラン
韓国・仁川生まれ。韓国芸術総合学校演劇 院劇作科卒業。2002年に短編「ノックしない家」で第1回大山大学文学賞を受賞して作家デビューを果たす。2013年、「沈黙の未来」が李箱文学賞を受賞。邦訳作品に『どきどき 僕の人生』(2013年、クオン)、『走れ、オヤジ殿』(2017年、晶文社)、『外は夏』(2019年、亜紀書房)、『ひこうき雲』(2022年、亜紀書房)がある。

古川 綾子(ふるかわ・あやこ)
神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。神田外語大学講師。NHKラジオ ステップアップハングル講座2021年7-9月期「K文学の散歩道」講師を務める。
主な訳書にハン・ガン『そっと 静かに』、キム・ヘジン『娘について』、『君という生活』、チェ・ウニョン『わたしに無害なひと』、『明るい夜』、イム・ソルア『最善の人生』、キム・ソンジュン『エディ、あるいはアシュリー』などがある。

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