新刊『リーダーシップはみんなのもの フェミニズムから考える女性とリーダーシップ』ジュリー・E・オーウェン 著 和栗百恵・泉谷道子・河井亨 訳
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「女性ならではのリーダーシップ」……って、なんですか?
あなたを「解放への旅」に誘う、リーダーシップ開発のあたらしい教科書!
「女性らしい」思いやりや協調性への期待、多くの試練に直面する迷宮のようなキャリア……女性が歩むリーダーシップの旅には、今なおさまざまな困難や偏見がつきまとう。
それらをもたらす抑圧的な社会構造とはどのようなものか。抑圧に抗い社会変革に向かうための「解放のサイクル」とは?
インターセクショナリティ、批判的意識、大学生の成長理論を基盤に、フェミニズムをはじめとする知見とリーダーシップ研究を接続し考察。多様なアイデンティティをもつ学生たちのナラティブを取り込みながら、あらゆる人にとってより公正で公平なリーダーシップを実現していく方法を、読者と一緒に考える。
本書が読者のみなさんにとって、刺激的な提案となることを願っています。その提案とは、ジェンダー二元論的な概念に挑むこと、差異の概念を複雑化すること、リーダーシップを脱ジェンダー化すること、フェミニンなアプローチからフェミニストなアプローチに移行すること(Shea & Renn 2017)、リーダーシップの効力感、キャパシティ、実行との相互関連性に着眼すること、そして公正で公平、人道的な方法でリーダーシップを実行するための具体的な戦略と方法で締めくくる、というものです。[…]よりインクルーシブで平等なありようを実現するためには、男性、女性、そして二元論的なジェンダーのレッテルを超えたアイデンティティを持つ全ての人びとの力が必要なのです。(「日本の読者のみなさんへ」より)
例えば、女性の方が思いやりがある、世話好き、聴き上手……といった褒め言葉のようなもの。[…]その言葉の裏側を読んでみてください。そんなありがちな褒め言葉は、組織や集団において女性に無償の感情労働をさせているのです。またそれらは、ジェンダーとリーダーシップについて二元論的な考え方を補強するものです。女性は、思いやりがあり協調的、逆に男性は、もともとアサーティブで決断力があるからリーダーシップを発揮するために存在する、というように。本書の目的は、そういった前提を問い直していくことです。(第1章より)
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