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  • 新刊『編むことは力 ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる』(ロレッタ ナポリオーニ著、佐久間裕美子訳)

    ¥2,970

    SOLD OUT

    編み物は,フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあった.フランス革命時のトリコテウス,アメリカ革命時のスピニング・ビーズ,大戦時のニッティング・スパイ,トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト…….個人と政治,愛と経済を結びつけ,社会を幾度となく編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ.

  • 新刊『母は不幸しか語らない 母・娘・祖母の共存』(信田さよ子著)

    ¥946

    SOLD OUT

    高齢化する母親、娘としての団塊女性。老いることで娘を引き寄せる母に娘はどう備えればいいのか。母娘問題の第一人者による力作。文庫化に伴い、新章「高齢化する母と娘たち」を加筆し、水上文氏による解説を新たに追加した。

  • 新刊『教育にひそむジェンダー』(中野円佳著)

    ¥946

    SOLD OUT

    大人は何ができるのか? 「与えられる性差」の悪影響と、起きている前向きな変化。 理想(多様性奨励)と現実(根強いバイアス)のギャップが大きすぎる! 学校・家庭・メディアで与えられる「らしさ」の何が問題か。 赤ちゃんから幼児、小学生、中高生、大学生まで、育児や教育を通して子どもたちに与えられるジェンダーイメージについて、教育社会学の知見や著者自身の子育て経験を踏まえて検証・考察する。 母性愛神話、マイクロアグレッション、性教育、別学か共学か、性的同意、女性の透明化・商品化……語りにくいが大事な問いに正面から挑む。

  • 新刊『K-POPはなぜマイノリティを惹きつけるのか』(ヨン・ヘウォン著、キム・セヨン/キム・ミンジョン/パク・キョンヒ訳)

    ¥2,640

    SOLD OUT

    ファンダム、推し活、BL、ジェンダー……。世界中を席巻するK-POPの魅力を、「クィア」という切り口で読み解く画期的評論集。

  • 新刊『韓国、男子――その困難さの感情史』(チェ・テソプ原著、小山内園子・すんみ訳)

    ¥3,300

    SOLD OUT

    「男」は理不尽な観念だ。ジェンダー間の格差・分断・差別の歴史の中で、男性は「男」であるがゆえに抑圧する主体だった。他方、「男なら…」という期待は、当事者に「失敗と挫折でがんじがらめ」の内的経験をもたらしてもきた。日本においても然り。だが韓国では、この問題を感情史的アプローチで探究する試みがいち早く登場した。 韓国ドラマの男たちが<おんな子どもを守る強い男>の類型を引きずり続けるのはなぜだろう? フェミニズムへの関心の高い国で、なぜ若者がバックラッシュの政策を支持するのか? その背景にある男性性の問題、すなわち「韓国男子」のこじれの源を、本書は近現代史上の事象や流行語を手がかりに辿る。「男子(ナムジャ)」の苦難や煩悶が、非‐男性への抑圧と表裏をなしながら、いかにして社会を構成する人々全体の生きづらさに与ってきたか。朝鮮王朝時代、植民地化、南北分断と軍政、民主化、新自由主義化といった局面に応じて、男性性をめぐる新たな困難と、そこから噴き出る抑圧と暴力の構図が繰り返し出現した。終盤では、兵役が生む軋轢や、オンラインで拡散する苛烈なミソジニーとバックラッシュに揺れる2000年以降の社会の様相を見る。 「このような作業が必要な理由は、まず理解するためだ。」今日の韓国の人々の心性を理解するための重要な知見と示唆に溢れた論考であるとともに、日本における同じ問題を合わせ鏡で見るような書だ。

  • 新刊『傷ついた世界の歩き方 イラン縦断記』フランソワ=アンリ・デゼラブル 著 森晶羽 訳

    ¥2,970

    SOLD OUT

    フェミニズムを目撃する新しい紀行文学 「女性、命、自由!」デモの叫びが響くテヘランで、ニコラ・ブーヴィエの名著をたどり直す冒険が始まる──。 『世界の使い方』は〈僕〉にとって聖典のような存在だ。彼が旅した景色を自分で確かめるのが長年の夢だった。パリからテヘランに向かう飛行機では、一睡もできなかった。携帯電話にフランス外務省からの着信があり、イランで監禁される危険性を告げられていたからだ。 22歳のクルド人女性が、「不適切な服装」を理由に道徳警察に逮捕され殺害された……マフサ・アミニ事件をきっかけに、イラン全土で抗議運動が起きていた。そのデモ活動に参加した、同じくZ世代で16歳のニカ・シャカラミも被害に遭う。女性たちが髪を風になびかせながら抑圧に立ち向かう姿を目撃し、〈僕〉は、イランの過酷な現実を突きつけられる。砂漠が広がる大地の上、「死者の背後では千の心臓が鼓動する」。 テヘランからエスファハーン、ペルセポリスを経てザーヘダーン、サッゲズに至る縦断記は、傷ついた世界を生きる者のため「世界の傷口」に命がけでペンを差し入れる新しい紀行文学。アカデミー・フランセーズ賞受賞の作家の日本デビュー作。

  • 新刊『「ふつうのLGBT」像に抗して 「なじめなさ」「なじんだつもり」から考える』森山至貴 著

    ¥2,200

    SOLD OUT

    「もうLGBTなんてふつう」 って言っておけばいいと思ってない? 「ゲイコミュニティ」になじめないゲイという立場に留まることから見えてくる、うわべだけのセクシュアルマイノリティ理解を脱するための処方箋。 line2.gif [目次] Ⅰ なじめない私 第1章 居場所がしんどい、現場がこわい 1 問いとしての「エスノグラフィでなさ」 2 エスノグラファーは「あとがき」に何を書くのか? 3 裏返しのヒロイズム 4 懸命にゲイにならない 5 エスノグラフィでもよかった、かもしれない 第2章 「二丁目に捨てるゴミ無し」と人は言うけれど、 1 並立する複数の「イケメン」 2 あなた好みではないけれど 3 「専」の思想 4 拒絶を包摂する 5 選べる人、とその他大勢 6 ゆるやかな滑落 第3章 ないことにされる、でもあってほしくない――「ゲイの男性性」をめぐって 1 「の」は「も」でしかないのか? 2 「ゲイの男性性」=「従属的男性性」? 3 バトラーとセジウィック 4 「ホモズ」から「イカホモ」へ 5 女の男性性 6 「ゲイの男性性」が必要、なのか? 第4章 「LGBT」が「活用」されれば満足ですか? 1 現在性と歴史性 2 ネオリベラリズムへの取り込み 3 ネオリベラリズムとは何か 4 構造的差別を腑分けする 5 潜勢力を汲み尽くす Ⅱ なじんだつもりのあなた 第5章 「最近はLGBTをテレビや映画でよく見かけるし、時代は変わったよね」 1 「ブーム」という歴史認識 2 「LGBT」≠セクシュアルマイノリティ 3 都合のよい小道具 4 描く側/描かれる側 5 「リアルなLGBT像」 6 社会的カテゴリー 7 社会反映論 8 で、本当に時代は変わったの? 第6章 「どんな見た目でもいいじゃない、LGBTの人たちみたいに」 1 「多様な性を生きる人々の見た目は多様」? 2 性別二元論の構図 3 「らしさ」をめぐる苦闘 4 「選択」の焦点 5 身体と装いの二分法 6 「見え」への還元に基づく寛容 7 見て見ぬふりに抗して 第7章 笑っても地獄、笑わなくても地獄 1 笑えない下ネタは、それでものさばる 2 下ネタペンスルール 3 真面目さは封じられる 4 消極的な共謀 5 「われわれ」と「あっち側」 6 笑わないのは織り込み済み 7 ネガ下ネタ 8 向こう岸に泳いでいかない 第8章 「何に困っているのか教えてください」 1 聞く気に満ち溢れたマジョリティ 2 私はあなたの教師ではない 3 シーライオニング 4 積極的同意 5 (望むとおりには)聞こえません 第9章 「今度はインターセクショナリティが流行ってるんだって?」 1 「流行」を正しく後押しするために 2 方針として? 性質として? 3 誤解と曲解に応答する 4 「新しい言葉」に賭けてみる おわりに

  • 新刊『女たちがつくってきたお酒の歴史』マロリー・オメーラ 著 椰野みさと 訳

    ¥3,850

    SOLD OUT

    古代からず~っと、世界のいろんなところで、 お酒とお酒の文化は、女性たちがはぐくみ発展させてきたのです。  人間の歴史はいつでも「酒」とともにあった。あまり知られていないことですが、じつはその「酒」はいつの時代でも「女性」とともにあったのです。  発酵食品である「酒」は、飲料できる水もなく栄養事情の厳しい古代から、「食料」のひとつとして世界各地で女たちがつくってきました。古代メソポタミアでは酒の醸造は女たちの仕事でした。そして酒は進化していきます。中世の修道女はホップを加えたビールを生み出し、女性錬金術師が蒸留の技術を見出しています。世界のいたるところで、女たちが酒の製法を守り伝え、その愉しみ方もどんどん広め、豊かな飲酒文化をはぐくんできました。  ところが、酒と飲酒文化が発展し女性の存在感が増して経済力を生み出すようになると、男たちが取り上げて女たちを排除しようとする。中世では酒をつくり愉しむ女たちに「魔女」のイメージがかぶせられたといいます。でも、繰り返されるあの手この手の抑圧を闘い抜いて活躍した女傑たちはつねに存在していたのです。  古代から中世、近世、現代、そして21世紀の現在にいたるまで、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカ大陸、アジア、そして日本も含めた「女と酒」の知られざる世界史を、時系列に沿ってキーパーソンとなった女性たちの活躍を中心に、豊かなエピソードと軽快な辛口ユーモア満載でたどったユニークな一冊です。

  • ZINE『マッチングアプリを読む』針山 著

    ¥600

    SOLD OUT

    中年女性がマッチングアプリをひたすらスワイプし、プロフィールを読み、メッセージのやりとりをした、どこにもいかない誰とも会わない出会わない、デスクリサーチのマッチングアプリの解説の書! 内容はマチアプでのエピソード、わたしが見つけた厳選プロフィール、オススメのマチアプ本などなど。ゲストは同居人ナナオさんです。

  • ZINE『QI パートナーシップ読本』石渡紀美 著

    ¥1,000

    SOLD OUT

    この本は「パートナーシップ読本」というサブタイトルがついてはいますが、夫婦円満の秘訣とか、そういうことを書いた本ではありません。 パートナーシップについて、渦中の人が、また別の渦中の人や元渦中の人に話を聴いて、本にしました。 コンテンツは、詩、インタビュー、エッセイ、イラストなど。 パートナーシップを別角度から見直してみたい方。 他人のパートナーシップをのぞいてみたい方。 「この人じゃないかも」と一度でも思ったことのある方。 今のパートナーシップを進化させたい方。 ぜひ、読んでみてください! A5サイズ、38ページのかわいいzineです。 イラスト:はんこのこまち レイアウト:かわかみなおこ 発行人:石渡紀美

  • 新刊『おばあちゃんのガールフレンド』台湾同志ホットライン協会 著 小島あつ子 訳

    ¥2,750

    SOLD OUT

    次世代にバトンを繋ぐ 17名のレズビアンたちの声  本書は、55歳から83歳(インタビュー当時)までの年齢層、社会階層、職業、生活地域の異なるレズビアン17名へのインタビューをまとめたものである。  台湾では2019年に同性婚が合法化される過程で、多くの当事者がカミングアウトし、可視化された。教育現場でもジェンダー平等教育が進められ、若い当事者の意識や周囲の環境には著しい変化が見られる。だが、55歳以上の中高年の当事者は未だに声を上げにくく、彼ら彼女らに対するイメージも固定化されがちであった。LGBTQへの理解が不十分で、嫌悪感情も根強かった時代に不幸で孤独な日々を過ごしていたのではないかと考えられていたのである。だが実際、本書に登場する17名のレズビアンを見ると、著名な歌手から初期のレズビアン運動をリードした教員、結婚して子供のいる人、アメリカや日本で生活した人まで実に様々で、困難な時代をたくましく生きぬき、多彩な人生を送ってきたことがわかる。彼女たちの存在が次の世代にバトンを渡したことは確かだ。  インタビューを文章にまとめたのは、ホットライン協会のメンバーやボランティア、ライター、大学院生などで、レズビアンだけでなくゲイやバイセクシュアルも参加している。「序文」も充実しており、これまで知られていなかったレズビアン運動史の前史を明らかにした功績は大きい。  日本でもLGBTQというと、声を上げやすいのは若者世代であり、青少年支援の団体も広がっているが、55歳以上の当事者の存在は見えにくい。だからこそ、本書はクローゼットから出づらい中高年のレズビアンに連帯のメッセージを届け、この世代ならではの課題を共有することができるのではないだろうか。

  • 新刊『ジュリアンとウエディング』ジェシカ・ラブ 作 横山和江 訳

    ¥1,980

    SOLD OUT

    想像力豊かな、美しい世界を楽しもう! 『ジュリアンはマーメイド』の続編 おばあちゃんといっしょにウエディングパーティーにでかけたジュリアン。 ともだちになったのはマリソル。 ふたりのはなよめ、かわいい犬、 ケーキいっぱいの会場、花とキスとダンス。 「ねえ、ぬけだしちゃおう」と、マリソル。 ところが、たいへん! こまったことに……。 そこでジュリアンがおもいついた、 いいこととは?

  • 新刊『苦情はいつも聴かれない 』(サラ・アーメッド著、竹内要江・飯田麻結訳)

    ¥3,190

    SOLD OUT

    組織内のハラスメント、性差別、人種差別に対して声を上げた人々は何を経験するか。本書では大学に苦情を訴えた学生や教授陣など60名以上への調査をもとに、組織・制度・権力が苦情を阻止し無力化するメカニズムを解き明かす。進まない手続き、見かけだおしのポリシー、同僚からの警告、孤立、加害者とのお茶会、暴力のエスカレーション、「あなたの空想でしょう」、罪悪感、自分を信じられなくなること、そして連帯。膨大で痛みをともなう苦情の物語が伝えるのは、繰り返される歴史であり、組織や権力のはたらきについての学びであり、変革に向けての「すりきれた希望」だ。つぶさに耳を傾けることで生まれた貴重な記録。

  • ZINE『わたしは占いジプシー』

    ¥800

    すべての占い好きに捧ぐ、実録占いコメディ。 なんとその昔、石井ゆかりさんにも占ってもらったことがある店主S。 18歳より30年にわたりさまざまな人に占ってもらった経緯をつづる。 巻末によく当たる(?)占い師リスト付き。

  • 新本『 ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ』(いちむら みさこ 著)

    ¥1,540

    SOLD OUT

    著者は公園のテントに20年以上暮らし、ほかのホームレスたちと共に生きる場をつくりながら、ジェントリフィケーションやフェミニズム、貧困などをめぐる活動をしてきた。本書では、公園や路上での生活や、ほかのホームレス女性たちとの営み、街の再開発とそれに伴うホームレスの追い出し、ホームレスへの襲撃などを伝え、現代社会の風景の中の「見えているのに見えないことにされているもの」「隠されているもの」「消されたもの」について、読者に語りかける。(装画:いちむらみさこ)

  • 新刊『J・J・J三姉妹の世にも奇妙な超能力』(チョンセラン著、古川綾子訳)

    ¥1,760

    SOLD OUT

    〈誰かが私たちの助けを待っている!〉なんでもない偶然、どうってことない超能力、たわいもない親切で、奇想天外な物語が回っていく!『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』でおなじみの韓国の人気作家チョン・セランがつむぎ出す、愉快、痛快、やさしさいっぱいの冒険譚。 科学者のジェイン、アラブの建設現場で働くジェウク、年の離れた高校生の末っ子ジェフンの三姉弟。海でのバカンスから戻ると突然超能力を持ったことに気がつく。身に覚えのない、しかも“超”というにはあまりにもビミョーな“能力”に戸惑う三人。そして、「誰かを救え」というメッセージと小包が届く。いったい誰を…どうやって救えと!?

  • ZINE『属性と集合体と、その記憶 アジア系アメリカとしてアジア系アメリカを考える』COOKIEHEAD

    ¥1,500

    アジア系アメリカという集合体の記憶をたどりつつ、その集合体内での不和やほかの集合体との不均衡を考える。

  • 新刊『女の子のための西洋哲学入門』メリッサ・M・シュー+キンバリー・K・ガーチャー 編 三木那由他+西條玲奈 監訳

    ¥3,630

    これまでの「男性のための哲学」ではない、もうひとつの哲学へ。 「女の子」が成長し大人になっていく過程で考えるべき哲学の問いを解きほぐし、 「自由に思考を広げること」、そして「自分の力で考えながら生きること」の楽しさとかけがえのなさを説く。 女性哲学者たちがいざなう、かつてない哲学入門・画期的エンパワメントの書! あなたは、哲学の歴史のなかで、女性の哲学者の名前を10人挙げられますか? 3人ならどうでしょう? ほとんどの人にとって、それはむずかしいことなのではないでしょうか。 女性は長い間、哲学の分野で疎外されてきました。なぜなら、彼女たちの貢献は歴史的に男性たちの業績として扱われたり、あたかも貢献など存在しないかのように葬り去られたりしてきたからです。 本書は、女性哲学者たちが「自分が18歳から20歳くらいだった頃を振り返り、自分自身の疑問を見つけ、知的に成長しつつあるその時期に、どんな本があったらよかったか、そしてその本にどんな章があったらよかったか」というテーマで執筆した、新しい「哲学への扉」とでもいうべき本です。 女の子や若い女性を哲学的な思考へと招き入れ、哲学的に物事を考えてみるよう勇気づけるものです。 哲学に触れ始めたばかりのひとにもおすすめできるこの本は、哲学的な問いとは何か、そしてそれが女の子や女性の生活や人生にどのように当てはまるのか、幅広い視点と思考を広げていくヒントを提供します。 本書では、哲学のおもな分野(形而上学、認識論、社会哲学・政治哲学、倫理学)が扱われます。どこからでも読める章立てなので、構える必要はありません。ジェンダーと哲学の交差点について興味のあるひとにとって必ず役立つ1冊となるでしょう。 例えば、アイデンティティや自律といった自己のあり方、科学や芸術や疑いといった知のあり方、人種やジェンダーといった社会構造や権力関係が私たちの現実をどのように形づくるのか、そして、怒りや共感や勇気などの感情と倫理の関わりを現実の問題の中でどのように考えていけるのか。 2020年代の今を生きる私たちにとっても切実で、好奇心を刺激する哲学的なテーマを、生き生きと魅力的な文体で、親しみやすく説いていきます。 いままさに女の子であるあなた、あの頃女の子だったあなた、これから女の子になっていくあなた、女の子と見なされたことのあるあなた、女の子のことをもっと理解したいあなたへ──すべてのひとを歓迎する、私たちのための哲学への招待です。 この世界で何ができるか確かめてみよう。結局、自分のほかに誰も知識を与えることはできず、この世界も向こうの世界も理解するのは自分次第なのだから。自分のために感じ取り、学び、生きなければなりません。 (中略) 要するに、彼女の行く道は哲学の道にたどり着くものです。思索に満ち、慎重を要する、そして好奇心を掻き立てる道です。 (中略) あなたもこの輪に招かれているのです。 (「プロローグ」より) – 西洋哲学の歴史はおおむねシスジェンダーの、ヘテロセクシュアルの、白人の男性たちの思考の歴史でした。もちろん実際には優れた女性哲学者は何人もいたのですが、西洋哲学の解説のなかで彼女たちが話題になることは、ごく最近の哲学者の場合を除くとあまりありません。日本で西洋哲学について解説するひとも、ほとんどはシスジェンダーで、ヘテロセクシュアルで、人種的・民族的マジョリティの男性たちでした。そしてそうした男性たちが、自分自身の経験を具体例として挙げたりしながら、過去の男性哲学者たちの思想を引用し、哲学への導入を用意してきました。 だから、これまでの西洋哲学の入門書は言ってみればずっと『男の子のための西洋哲学入門』ばかりになっていました。男性が、男性哲学者の話を、男性である自身の経験を例として使いながら解説していたのです。そんな入門だらけだと、どうしても女性や女の子にとってはどうにも入りづらい門ばかりになってしまいますよね。だからこそ、この本はあえて「女の子のための」と銘打っています。もともとどの性別向けでもなかったもののなかに「女の子用」をつくるためではなく、もともと「男の子用」だった世界に「男の子用」でない場所をつくるためです(本当は『ノンバイナリーの若者のための西洋哲学入門』もあってしかるべきなのですが、残念ながらいまのところ実現していません)。 (「監訳者まえがき」より)

  • 新刊『理想の彼女だったなら』メレディス・ルッソ 著 佐々木楓 訳

    ¥2,310

    こんな未来なんて想像もできなかった。そもそも未来なんて思い描けなかった━━。 トランス女性の作者による声や経験が主体性を持って読者に届けられる。 ストーンウォール図書賞受賞はじめ大きな支持を集めたトランスガールの青春小説。川野芽生さん推薦! むしろ、ごくありふれた、青春の物語。それが、彼女には、彼女たちには、なかった。これまでは。 ━━━━川野芽生 「本書の、最もすばらしい部分は(略)トランスジェンダーの若者が、自分を尊重できるようになっていく物語、となるだろう」(訳者あとがきより)

  • 新刊『メランコリーで生きてみる』アラン・ド・ボトン 著 齋藤慎子 訳

    ¥2,420

    SOLD OUT

    世界は不完全で残酷。 だからせめて、悲しみとうまく付き合おう―― 〈メランコリー〉には、現代社会を生き抜くヒントが満ちている。 哲学者アラン・ド・ボトンが、歴史、アート、宇宙、建築、旅……など35のテーマから探るその効能とは? 幸せの押し付けに疲れたすべての人へ送る、深い悲しみに対するなぐさめの書。 「メランコリー」と聞いて、どのような心の状態を思い浮かべるでしょうか。 憂鬱、もの悲しさ、気分の落ち込み、ふさぎ込み、哀愁……。 これらは誰もが抱く感情でありながら、目まぐるしい現代社会においては重要でないもの、あるいは治療の対象とされ、その効能は見落とされてきました。 しかし著者は「メランコリー」こそが、不完全な世界や思い通りにいかない自分の人生とうまく向き合い、よりよく生きるための最善の方法であると言います。 本書では、哲学、歴史、アート、宇宙、性愛、旅、建築、宗教など多様な35のテーマから、「メランコリー」に生きるヒントやその効能をひもときます。 人がたくさん集まるパーティーに出かけるよりも、しんとした宇宙や、いろんな国がたどってきた歴史のことを考えるのが好き。 ここではないどこかへ行きたいと願いながら、いざ美しい風景を目にすると途端に物悲しさがおそってくる。 毎日やるべきことをいっぱいにして自分を追い立てながら、日曜の夜に「自分にはもっと向いている仕事があるはずなのに」と考え込んでしまう。 弱っているとき、自分のなかの「内なる批評家」が人生のあらゆることにけちをつけ、不安を煽ってくる。 ひとつでも共感できることがあれば、ぜひ本書を手にとってみてください。 メランコリーな人は、人間が──だれよりもまず自分自身が──救いがたいことを知っている。完全な純潔さや汚れなき幸せという夢をあきらめている。この世界が、ほとんどの場合、恐ろしくてどうしようもないほど残酷なのを知っている。心を占めるさまざまな苦しみがまだ当分は続くことを知っている。それでもなお、絶望してしまわないよう必死にがんばっている。[…]苦しみに対する最善のその心構え、そして、疲弊した心を希望や善を失っていないものへ向かわせるもっとも賢明なその態度を、うまくとらえたことばがメランコリーなのだ。 (「園芸とメランコリー」より) 本書の原書は、著者アラン・ド・ボトンも主宰のひとりであり、ウェルビーイングに関する教育・出版活動を行う「ザ・スクール・オブ・ライフ」から刊行されました。 目次 はじめに 知性とメランコリー 向精神薬とメランコリー 孤独とメランコリー 達成とメランコリー 人口過剰とメランコリー 写真とメランコリー 母親のおなかのなかとメランコリー 天文学とメランコリー 風景とメランコリー 内向性とメランコリー セックスとメランコリー 性交後とメランコリー 歴史とメランコリー 正しさとメランコリー 恋焦がれとメランコリー パーティーとメランコリー 分裂スプリッティングとメランコリー ポスト宗教とメランコリー シェイクスピアのソネット二十九番とメランコリー 建築様式とメランコリー 思春期とメランコリー 五十歳とメランコリー 贅沢な気分とメランコリー 日曜の黄昏どきとメランコリー アグネス・マーティンとメランコリー 北斎とメランコリー 旅とメランコリー 人間嫌いとメランコリー 人類滅亡とメランコリー アメリカとメランコリー 家畜とメランコリー タヒチ島とメランコリー 政治的意見とメランコリー 内なる批評家とメランコリー 園芸とメランコリー 訳者あとがき 図版出典

  • 新刊『バディ入門 「ツレ」がいるから強くなれる!』トミヤマユキコ 著

    ¥1,870

    SOLD OUT

    どんなコンテンツからも二人組を見つけて愛でる私達。逃げ恥、ハガレン、あぶ刑事…恋愛より上位の特別な関係性を徹底解剖!

  • 新刊『不倫論 この生きづらい世界で愛について考えるために』鈴木涼美 著

    ¥2,090

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    結婚制度の限界に 窒息しそうなすべての人へ。 加害なき不倫は可能か? 世間を敵に回しても緊急事態でも やめられない営みの文化的、衛生学的考察。 ──島田雅彦 断罪も美化もしない。 「不倫」に向けた眼差しがここまで あたたかい本を読んだのは初めてだった。 ──紗倉まな 一夫一妻制(モノガミー)を問い、不倫について考えているうちに、いつの間にか既婚者になっていた作家による、結婚の外側と内側から見た不倫考。

  • 新刊『翻訳する女たち 中村妙子・深町眞理子・小尾芙佐・松岡享子』大橋由香子 著 

    ¥2,640

    SOLD OUT

    翻訳する女がまだ珍しかった時代、 本に生き、言葉を探し、翻(ひるがえ)してきた女性たちのストーリー。 大人になる前に戦争を経験し、翻訳者も編集者もまだほとんど男性だった頃の出版界に飛び込み、半世紀以上も翻訳してきた女性たちがいる。児童書から文学、ミステリまで、読み継がれる数々の名訳を残す中村妙子、深町眞理子、小尾芙佐、松岡享子――丁寧なインタビューをもとに4人の翻訳家の人生をつづった、連載「“不実な美女”たち」(光文社WEB)待望の書籍化。 単行本への書き下ろしとして、フェミニズムの思想とことばを日本に紹介してきた、加地永都子、寺崎あきこ、大島かおりの章をあらたに収録。

  • 新刊『ぼっちのままで居場所を見つける』河野真太郎 著

    ¥990

    SOLD OUT

    物語から導き出す、創造的で幸福な孤独のある社会。 孤独を救うのは個人のつながりだけなのか。英文学の名著から映画・マンガまでを網羅して読みとき、幸福な孤独のある社会を想像する。新しいカルチャー批評。

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カウンセリング〔北白川相談室〕
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京都から卯年の店主二人でお送りする、すこし偏った書店です。Kaninとはデンマーク語で“うさぎ”。

こちらのBASEショップは、卯年、卯月、卯の日の2023年4月15日にオープンしました。

2023年8月5日、京都市左京区の北白川で本とお酒を楽しめる女子のためのブックカフェを始めました!

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