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『ペルセポリスⅠ イランの少女マルジ』マルジャン・サトラピ著、園田恵子訳
¥700
SOLD OUT
イスラーム革命、イラン・イラク戦争などのイラン激動の時代。主人公・マルジ6歳から14歳までの、死と隣り合わせの日常生活を、普通の少女の目線で描く。社会風刺とブラックユーモアがきいた、マルジ6歳から14歳までの自伝的グラフィックノベル。 2007年カンヌ映画祭審査員賞受賞映画『ペルセポリス』原作。 イランについての現代史を把握するためにも役立つコミック。 政治のニュースを見ていると辛すぎて、子を国外に出した方がいいのではないか、と思うことしきりの店主S。『ペルセポリス』のマルジを送り出した時、空港でお母さんが失神してしまう気持ちが本当によくわかります。
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新本『日本にレイシズムがあることを知っていますか?』 原 由利子 著
¥1,760
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〈在日コリアン〉〈在日外国人〉〈被差別部落〉〈アイヌ民族〉〈琉球・沖縄〉 〈さまざまなマイノリティ〉が共存する社会 レイシズムが跋扈(ばっこ)する社会では、人びとは自由に〈空気〉が吸えない。 いまレイシズムをなくすカギは、一人ひとりが気づき、批判の声をあげること! 日本社会の人種・民族・出自差別の歴史と構造 レイシズムの本質と危険性 どうすれば差別のない社会がつくれるのか 国連、政府、市民の役割とはなにか いま、私たちが知っておくべき 社会の分断を回復する知恵 行動への一歩 長年暮らした東京から関西に引っ越してきて一番驚いたこと、それは出自差別が根強く残っていることでした。人種や出自、民族で差別されない社会を作るにはどうすればよいかというヒントが詰まった本。“ハーフ(あえて言います)”の子を育てる母としても、切実に差別のない社会にしたいと思います。(店主S)
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『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』 北村紗衣著
¥1,000
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フェミニストの視点で作品を深く読み解けば、 映画も演劇もこんなにおもしろい。 自由に批評するために、自らの檻をぶち壊そう! 映画と演劇を年に200本観るシェイクスピア研究者による フェミニスト批評絶好の入門書! 発売当時、「これ面白かった!」と友人に勧められた本。『アナと雪の女王』の批評、『戦う姫、働く少女』とまったく異なりますので、2冊を読み比べるとより面白いと思います。(店主S)
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新刊『はじめてのフェミニズム』デボラ・キャメロン著、向井和美訳
¥968
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女性にはどんな権利が必要? 「女の仕事」はどう生まれた? 多様で複雑なフェミニズムの論点を、多様で複雑なまま、でもわかりやすく伝えます。 なぜいつも男子がリーダーなのか 女性もバリバリ働くべき? 家事にお金を払ったら? なぜ天才と言われる女性は少ないのか 整形っていけないこと? 性描写はやめるべきか ――実は、フェミニストの意見は分かれます 対立も矛盾もそのまま理解し、前に進むための超入門! 【目次】 第一章 支配 第二章 権利 第三章 仕事 第四章 女らしさ 第五章 セックス 第六章 文化 第七章 断層線と未来
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新刊『シンデレラはどこへ行ったのか 少女小説と『ジェイン・エア』 』廣野 由美子著
¥1,034
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『赤毛のアン』『若草物語』『リンバロストの乙女』『あしながおじさん』などの少女小説に描かれる、強く生きる女性主人公の物語はいつ、どのように生まれ、展開していったのか。英国の古典的名作『ジェイン・エア』が与えた衝撃と、そこから始まる脱シンデレラ物語の作品群を読み解き、現代における物語の意味を問う。
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新刊『増補 戦う姫、働く少女 』河野 真太郎著
¥990
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新時代の批評の旗手がポップカルチャーから読みとく現代社会の問題と、連帯という希望 ジブリの少女やエヴァの女性達、ディズニーの姫(プリンセス)はなにと戦ったのか? 分断を乗り越えるための鍵はここにある── 「連帯とは他者の願望を自分の願望として受け止めることである。この他者は、現在現実に生きている他者である必要はない」(「終章」より) ポップカルチャーには現代女性の働きかたが反映されている――。異性愛と家父長制を否定した『アナと雪の女王』や、アイデンティティの労働がいかなるものかを示した『魔女の宅急便』、「無賃家事労働」の問題をラブコメにおとしこんだドラマである『逃げるは恥だが役に立つ』など、数々の映画やドラマを縦横無尽、クリアに論じた文芸批評が大幅増補・改訂して文庫化。 【目次】 はじめに 第一章 『アナと雪の女王』におけるポストフェミニズムと労働 革命的フェミニスト・テクストとしての『アナと雪の女王』 二人のポストフェミニストの肖像 トップ・ガールズとブリジットたちの和解? シェリル・サンドバーグは存在しない──グローバル資本主義とその本源的蓄積 労働なき世界と「愛」の共同体 〔補論〕日本のポストフェミニズムと『アナと雪の女王2』 第二章 無縁な者たちの共同体──『おおかみこどもの雨と雪』と貧困の隠蔽 承認と再分配のジレンマ 『おおかみこどもの雨と雪』と貧困の再生産 ポスト・ビルドゥングスロマンと成長物語の変遷 『ハリー・ポッター』、『わたしを離さないで』と多文化主義 無縁な者たちの共同体 コーダ──現代版『ライ麦畑でつかまえて』としての『僕だけがいない街』 〔補論〕インターセクショナリティと究極の包摂社会 第三章『千と千尋の神隠し』は第三波フェミニズムの夢を見たか?──アイデンティティの労働からケア労働へ フェイスブックという労働 『魔女の宅急便』のポストフェミニズム 『千と千尋の神隠し』は第三波フェミニスト・テクストか? 『逃げるは恥だが役に立つ』?──依存労働の有償化、特区、家事の外注化 〔補論〕亡霊としての第三波フェミニズムとケア 第四章 母のいないシャカイのユートピア──『新世紀エヴァンゲリオン』から『インターステラー』へ スーパー家政婦、あらわる 『インターステラー』の母はなぜすでに死んでいるのか? 『インターステラー』の元ネタは『コンタクト』なのか? 『コンタクト』と新自由主義のシャカイ セカイ系としての『インターステラー』 『エヴァ』とナウシカのポストフェミニズム コーダ1 AIの文学史の可能性──『ひるね姫』と『エクス・マキナ』 コーダ2 矛盾の回帰?──『ゴーン・ガール』と『WOMBS』 〔補論〕シャカイから遠く離れて 第五章 『かぐや姫の物語』、第二の自然、「生きねば」の新自由主義 「生きろ/生きねば」の新自由主義 『風の谷のナウシカ』における技術と自然の脱構築 技術と自然の脱構築と労働の隠蔽 『風の谷のナウシカ』、『寄港地のない船』、(ポスト)冷戦の物語 罪なき罰と箱庭 〔補論〕ナウシカの時代と人新世 終章 ポスト新自由主義へ 没落系ポストフェミニストたち 主婦が勝ち組?──ハウスワイフ2・0から『逃げ恥』へ セレブ主婦の蜃気楼 貧困女子の奮起 エイミーたちの願いとジンジャーたちの連帯 おわりに 文庫版へのあとがき 参考文献
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新刊『母の壁 子育てを追いつめる重荷の正体』前田 正子・安藤 道人著
¥1,980
保育園入所のために妊娠中から保活、父親は仕事に忙殺されワンオペ育児、時短を取れば職場では二軍扱い。ある自治体で認可保育園に入所申し込みをした全世帯への調査から見えてきたのは、絡み合いながら母を追い詰める「壁」の存在だった。自由記述に溢れる悲痛な肉声から、浮かび上がる「日本の母の生きづらさ」。
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新刊『本の栞にぶら下がる』斎藤 真理子著
¥1,980
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『82年生まれ、キム・ジヨン』など、数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った、珠玉の読書エッセイ。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く25篇。
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新刊『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』和田靜香 著
¥1,980
50代女性、フリーランス、ひとり暮らし。 仕事は? 住まいは? 人生は? この先、なんとかなるんだろうか……? でも、なんとかならなきゃ困ります。だって、私の老後がかかってんですよっ! 老後を目前に不安にかられた著者は「女性議員ならこの不安を自分ごととして考えてくれるのでは?」と希望を抱き、日本で唯一パリテ(男女同数)議会を20年以上も続けてきた大磯町議会をたずねる。 取材の中で浮かび上がってきたのは、自分自身が下積み時代に受けた悔しい女性蔑視、世代の異なる師匠との考え方の違い、50代になってからフェミニズムを知った苦しさなど、意外にも"個人的なこと"だった── 店主S、40代女性、フリーランス、シングルマザー。 仕事は? 住まいは? 人生は? この先、なんとかなる気がしません……。 少しでも希望の光を見いだせればと、この本を仕入れました! 前作『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』もとても面白かったので、これから読むのが楽しみです。
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新本『もう死んでいる十二人の女たちと』(パク・ソルメ 著、斎藤真理子 訳)
¥2,200
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韓国文学の新しい可能性を担う作家として注目され続ける著者の、10年の軌跡を網羅した日本版オリジナル編集による短篇小説集。本邦初の書籍化。 パク・ソルメは1985年光州生まれの女性作家。福島第一原発事故が起きた際、大きなショックを受けたという。原発事故に触発され、韓国でいち早く創作した作家がパク・ソルメである。 光州事件や女性殺人事件などが起きた〈場所〉とそこに流れる〈時間〉と自身との〈距離〉を慎重に推し量りながら、独創的で幻想的な物語を紡ぐ全8篇。全篇にわたり、移動しながら思索し、逡巡を重ねて「本当のこと」を凝視しようとする姿勢が貫かれ、ときおり実感に満ちた言葉が溢れ出る。描かれる若者たちは独特の浮遊感と実在感を放つ。
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新刊『未来散歩練習』(パク・ソルメ 著、斎藤真理子 訳)
¥2,310
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著者は、社会問題に独創的な想像力で対峙する、韓国で最も注目される新鋭作家である。 光州事件、釜山アメリカ文化院放火事件からの時間を、歩きながら思索し、つながりあう五人の女性たち。今を生きる・過去を理解する・未来を思うことを重層的に描く物語。
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新刊『障害があり女性であること: 生活史からみる生きづらさ』土屋 葉著・編集
¥2,750
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障害のある女性48名の生活史から、「障害があり女性である人たち」を生きづらくさせている社会構造や差別について、深く考察した一冊。 障害者について論じられるときには、性差別のせいで女性の声がかき消され、女性について論じられるときには障害者差別のせいで障害女性の声はかき消されるという状況がある。しかし、障害のある女性が受ける差別の実態を明らかにする試みはいまだ途上にあり、複雑に絡み合う問題を把握するためのデータは圧倒的に不足している。本書は、この不足を埋めることを試みるものである。
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『天上の花―三好達治抄』萩原 葉子著
¥800
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萩原朔太郎の知遇を受けた詩人三好達治に幼い頃から慈しまれた著者が、詩人を懐かしみその人間像を鮮烈に描写。越前三国の愛と憎悪に荒ぶ詩人と著者の叔母との逃避行「慶子の手記」では三好の隠された三国時代を、鋭い観察力と強靱な感性で凄絶に描く。詩人の深奥の苦悩に激しく迫る傑作。田村俊子賞、新潮社文学賞受賞。 萩原朔太郎を敬愛し、娘の葉子が作家として生きて行けるよう心を砕く三好達治。しかしそれはよく言えば超情熱的、裏を返せばウルトラ粘着質ということでもあり、朔太郎の美貌の妹、慶子に対する感情と仕打ちはなかなか恐ろしいです。でも、読むのをやめられない。「一万円あげるから帰ってきてください」に店主S、震えました……! 文庫版
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『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』山本 淳子著
¥700
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『源氏物語』を生んだ一条朝は、紫式部、清少納言、安倍晴明など、おなじみのスターが活躍した時代。藤原道長が権勢をふるった時代とも記憶されているが、一条天皇は傀儡の帝だったわけではなく、「叡哲欽明」と評された賢王であった。皇位継承をめぐる政界の権謀術数やクーデター未遂事件、当時としてはめずらしい「純愛」ともいうべき愛情関係。ドラマチックな一条天皇の時代を、放埓だった前代・花山天皇の、謀略による衝撃的な退位から書き起こし、現存する歴史資料と文学作品、最新の研究成果にもとづいて、実証的かつ立体的な「ものがたり」に紡ぎあげる。『源氏物語』が一条朝に生まれたのは、決して偶然ではない。 Kaninには源氏物語棚があるのですが、こちらは店主Sの一押し本。ちなみに、定子サロン激推し清少納言派です。
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新本『 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』小川たまか著
¥1,760
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性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視CM、#metoo...多くの人がフタをする問題を取材し、発信し、声をあげ続けるライター・小川たまか初の著書。2016年から2018年に起きた、性犯罪やそれにまつわる世論、性犯罪刑法改正、ジェンダー炎上案件などを取り上げ、発信してきた記録です。 「今の日本の学校ではセックスに関する教育は行われていない。受精した後の体の仕組みを教えても、セックスが何なのかを教えない。(略)でも性犯罪に関する法律では『13 歳以上であればセックスが何なのかわかるし自分で判断できる』ことになっている。これ矛盾じゃないの?」 「不公平を指摘すると『面倒くさいヤツ』認定される。散々ひどい目に遭わされて、絞り出した声を『そんな言い方じゃ、誰も味方にならないよ』と言われる。そんなことが、これまで何度繰り返されてきたのだろう」 (本文より) 目次 プロローグ バザーとiPad越しのお祈り 2016年 手を伸ばさなかった話(1) 手を伸ばさなかった話(2) 大海は近いか遠いのか 加害者が語ること 年齢の話 手伝ってくださいと言われて良かったと思った話 炎上ばかりの現代で覚えておきたい歴史 No means No 私の体は私のもの もう一つの「死にたい」検索結果の話 外見をほめられたら必死で否定しなければいけないあの雰囲気について 警察行く行かないの話&行っても意味ないのかとかの話 2017年 死と型 子どもにとっての強者 取材と暴力 生まれてから12年間だけ情状酌量 フィクションと実相 手を伸ばさなかった話(3) 半分だけわかる、でもいいと思う 男女平等の話 女の人の体が好き 2018年 美人とセクハラ 透明な痴漢常習者 前に進む おわりに
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新本『女と仕事』「仕事文脈」セレクション本 編 仕事文脈編集部
¥1,540
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ふつうに仕事をしていくのが難しすぎる 小さいけど深くてモヤモヤする、女と仕事の話いろいろ 好評「シリーズ3/4」第三弾! リトルマガジン『仕事文脈』「女と仕事」特集号を中心に、女性の書き手の文章、作品を再編集。 仕事の奥にある、彼女たちの視線の記録。 【執筆者】 雨宮まみ/石嶋未来/いのまたせいこ/植本一子/太田明日香/奥山晶子/近藤佑子/関根美有/惣田紗希/丹野未雪/チサ/トミヤマユキコ/中島とう子/HARU/真魚八重子 ほか 【目次】 ダメ人間がフリーランスになって1日で1ヶ月分を稼ぐ方法とは? 石嶋未来 田舎→東京→次はどこ行く? 奥山晶子 インターネットと有名税 雨宮まみ 労働系女子ドラマとして観る「あまちゃん」 トミヤマユキコ お店をしていることが好き いのまたせいこ 転身、転職、引越の末、開き直りの起業という名のフリーランス 金子一代 キャリアハッキングは成功したか? —就職活動家の2年3ヶ月— 近藤佑子 ノマドナース 動ける方法 谷口美紀 引っ越し デザイン 自営業 のその後「見ていたい暮らしをつくる」 ゴロゥ 女と仕事回文 杉野あずさ・文 里鵜ミリン・絵 憧れの人の先 丹野未雪 限界 植本一子 家と愛情 雨宮まみ トーキョーとキョート 現在地はどこでもよくて 綿野かおり 映画のインテリアのリアリティ 真魚八重子 転職しました、 のその先で 中島とう子 バンクーバーと仕事 初めてのパート 太田明日香 コンバース、ライ麦、アイロン チサ ハルの夢 haru. わたしの将来はコロコロ変わる 林さやか かたちに残すのと残さないのとでは随分違うかもしれないこと 惣田紗希 さらばあこがれ君 関根美有
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新本『ゴーストワールド』ダニエル・クロウズ著
¥1,650
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“全米ティーンエイジャーのバイブル”と版元紹介文にありますが、店主©のバイブルであると共に、日本で多感な90年代-00年代を過ごした多くの人にとっての代表的な“キラキラしていない青春物語”だと思います。 イーニドとレベッカ、2人のシスターフッドは特に地方都市で思春期を過ごした者には刺さること間違いなし。世代を超えて読めるグラフィックノベルです。 (以下版元サイトより) 全米ティーンエイジャーのバイブル、待望の限定リプリント! アカデミー賞ノミネート映画『ゴーストワールド』原作 ダメに生きる イーニドとレベッカ 親友、思春期、違和感、変化のない日常 近づいてくる大人の世界、そして2人の異なった未来 本当の世界、彼女たちの世界、遠いところ ゴーストワールド、2人の女の子の物語 “永遠の名作” -タイム誌 “「ライ麦畑でつかまえて」の現代版” -ヴィレッジ・ボイス紙 “2回目に読む時からがいよいよ面白い、って、これ一体何?” -魚喃キリコ
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新刊『家族と厄災』信田さよ子著
¥2,090
“危機の時代”の家族のゆくえ パンデミックは何をもたらしたのか。家族で最も弱い立場に置かれた人々の、手さぐりと再生の軌跡をみつめた、ベテラン臨床心理士によるエッセイ。リアルなエピソードと実践経験から生まれた知見をもりこんだ、時代の荒波を生きぬくための必携書。
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ZINE『この街でいちばん悲しくて怒っているブラックガールのわたし』ロビン・スミス著、おかもとふみ訳
¥1,100
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2021年、クラウドファンディングにより、Black Josei Pressより出版されたロビン・スミスによるコミックZINE「The saddest angriest black girl in town」を翻訳。 白人だらけの街である時期をすごしたスミスの心のうちが描かれた、エモーショナルな作品。ラフスケッチのようなドローイングの筆致と手書き文字が印象的。日本語版特典として、ロビン・スミスへのショートインタビューも掲載。 表紙:カラー+トレーシングペーパーにモノクロの二重構造 本文:40P(モノクロ) 発行:Twin Palace Press 絵と文:ロビン・スミス 翻訳:おかもとふみ
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『女子マンガに答えがある 「らしさ」をはみ出すヒロインたち』トミヤマユキコ 著
¥1,000
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もう「少女」を名乗れない私たちの、人生の答えはマンガにある! 不朽の名作から今が旬のマンガまで、幅広い作品中での女性たちの描かれ方を縦横無尽に語り、現代女性の欲望と生き方を探る。「おもしろい女」「たくましい女」「ハマる女」「嫌な女」……あなたに似た女が、マンガの中にはきっといる。 古本、状態良好です。
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新刊『あたらしいジェンダースタディーズ 臨床心理学 増刊15号 : 転換期を読み解く』大嶋栄子・信田さよ子編
¥2,640
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フェミニズム、フェミニストカウンセリング、男性学・男性性研究、障害学、トラウマケア、性被害、アウティング、マイクロアグレッション、反抑圧的ソーシャルワーク… 新しい現実には新しい言葉がなくてはならないーーーいまこの時代を生きるためのテーマと、そのテーマを専門とする執筆者が網羅された一冊です。 目次 1-転換期を読み解くジェンダースタディーズ 居場所をめぐる問い――ジェンダーについて知るところから|大嶋栄子 新しい現実には新しい言葉を――援助の「言葉」を更新する|信田さよ子 [討議]抵抗の言葉――ジェンダースタディーズ2022-2023|平山 亮+大嶋栄子+信田さよ子 2-はじめるまえに知っておこう――知の遺産をインストール! 2-1-すべてはここから始まった! 心理学の脱心理主義化へ向けて――ジェンダーの視点から|上野千鶴子 フェミニストカウンセリング|河野貴代美 男性学・男性性研究の誕生と発展|伊藤公雄 [インタビュー]来たるべき知のために――ジェンダースタディーズと障害学の交差域|熊谷晋一郎+大嶋栄子(聞き手) 2-2-ジェンダースタディーズの「ホットゾーン」 V・ウルフのフェミニズムと中井久夫のS親和者的ケア|小川公代 新たなミソジニーとマスキュリニティ|河野真太郎 塀の中のジェンダー問題――LGBTQ受刑者のスティグマとサンクチュアリをめぐって|坂上 香 トラウマをほどく――トランスジェンダーの来たるべき物語のために|岩川ありさ 3-当事者とジェンダー――知を再編成する それがなくても大丈夫――ACからフェミニズムへ|高野かおる 多様化するバックラッシュ――男性問題としての抵抗を臨床する|西井 開 転生する身体――トランスジェンダー|倉田めば Ain't I a Woman?/「私」は女ではないの?|石原真衣 現実の複雑性と交差性に向き合うために――「ハーフ」「ミックス」とインターセクショナリティ|下地ローレンス吉孝 4-ジェンダースタディーズ実践――もっとジェンダーセンシティブに! 4-1-こんなとき,私たちはどうしてきたか?――実践を基礎づける 声,その記録と記憶|平川和子 記憶と身体をほどく――トラウマケア|田中ひな子 家族における女性の性被害――定義と責任をめぐって|信田さよ子 ジェンダーとセクシュアリティから男性の性暴力被害を考える|宮﨑浩一 アウティングの遍在性とポリティクス|日野 映 埋め込まれた「棘」――マイクロアグレッション|朴 希沙 社会正義を実現する――反抑圧的ソーシャルワーク実践(AOP)の可能性とリミット|坂本いづみ 4-2-問われる専門家のポジショナリティ 不都合なトレードへの「抵抗」――介護実践におけるジェンダー規範の揺らぎと再生・強化|林美枝子 フロイト的中立性とは何か――マルガレーテ・ヴァルター,症例ドラ,ジョセフ・ウォルティス|松本卓也
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新刊『宗教右派とフェミニズム』ポリタスTV(編)、山口 智美・斉藤 正美(著)、津田 大介(解説)
¥1,980
2022年7月8日に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件。 これを受けて企画・配信された『ポリタスTV』の「宗教右派と自民党の関係――ジェンダーと宗教」(前篇・後篇)は、5日間限定の無料公開で10万回以上再生され、大きな反響を巻き起こした。 この配信コンテンツをもとに、全編書き下ろしでジェンダーやセクシュアリティ、家族をめぐる政治、それと宗教右派との関わりをまとめるのが本書である。 1990年代から2000年代初頭のバックラッシュから、安倍政権以後の家族や女性やLGBTをめぐる政策と右派・宗教との関係までを、具体的な政策や運動、テーマにフォーカスして解説し、フェミニズムの立場・視点から問題点を検証する。 知られざる宗教右派の実像と1990年代から現在まで続く苛烈なバックラッシュの実態を明らかにする問題提起の書。 (店主S)福井出身の友人が「小学生の時、家庭の日っていうのがあった」と言っていて、なんじゃそりゃ! と驚愕したことがあったのですが、こういうことか……と合点がいきました。政治と密接にかかわる宗教右派、怖すぎて戦慄します。 (店主©)「家族」「絆」「女性活躍」「官製婚活」…日本政府が打ち出す政策がどうしてこうも胡散臭いのか、個人の人権を守るはずの政治が、なぜ人の人生に口を出し、自由を制限してくるのか。その主体である宗教右派の言説がまるわかりになる本。その妄言っぷりには背筋が凍ります。右傾化する日本社会になんとも言えない違和感を抱える人、必読です。一気に読めます。
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新刊『学ぶことは、とびこえること ─自由のためのフェミニズム教育』ベル・フックス著、里見実監訳、朴和美・堀田碧・吉原令子訳
¥1,430
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肌の色、ジェンダー、階級といった差異を前にして、すべての人に開かれた「学びの共同体」をつくることはできるか。まず自分自身を批判的にみつめ、変えるための教育はいかにして可能か。ブラック・フェミニストの大学教師であるベル・フックスが自らの経験をもとに、学生と教師の双方に語りかける。教室での性差別や人種差別にどう対処するか、異なる経験をいかに語り合うか、学ぶことの歓びと不安…。フレイレの批判的教育学やフェミニズムの教育思想、黒人教師の教育実践を導きに語る本書は、様々な境界を越え出る「自由の実践としての教育」のためのヒントに満ちている。
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新刊『生まれつき男社会に服従する女はいない』マノン・ガルシア著、横山安由美訳
¥3,850
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それは個人の選好なのか自然さを装う敷かれた道なのか。男優位社会に女が適応する行動を気鋭哲学者がボーヴォワールを指針に論じる。 「完全に自立した筋金入りのフェミニストの女性ですら、ふと気がつくと、男の征服者然とした眼差しを好ましく思ったり、パートナーの腕のなかで言いなりの存在になることを欲したり、目立った華々しい活動よりもこまごまとした家事──かいがいしくリネン類を畳んだり、家族のために見栄えの良い朝食を用意したりすること──を好ましく感じている。このような願望、このような喜びは、はたして女の自立と両立可能なのだろうか」(本文冒頭より)。 本書が扱う女の「服従」とは、奴隷のようになることとは違う。哲学上、服従は、人間にとって最も崇高な自由を自ら手放すことであり不道徳とされてきた。ところが女の場合は違う。服従こそが女の道徳であり規範だというのである。そして服従しない女には懲罰が待ち受け、服従する女は利益を得ることによって、服従は再生産され、女の振る舞いとして浸透した。このような服従について、フェミニズムは問うことを避けてきた。女の劣等生の証、女はそれが自然、好きで服従している、と言いたい勢力に与しかねないからである。 本書はこの難問に正面から取り組み、女を服従に同意させる原理を精緻に描き出した。指針はシモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性』。長大で難解なこの古典のポイントをわかりやすく提示し、女も男も、全ての人がよりよく生きる可能性を拓く。