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Koyomi 2026 (Mitsuki 作)
¥1,320
この暦について この暦は、太陽を基準にした、二十四節気と、それをさらに分けた、七十二候の一年を円に配置 して、それと月の満ち欠け、土用の期間などを組み合わせたものです。西暦の日付が、どこに位置 するか見てみると、季節の巡りのどこにいるのか、月はどんな形で、これから欠けていくのか満ちていくのか、などが、ぱっと掴めるはずです。 二十四節気の冬至は、日が一番短いときです。この日から日が伸びていくため、ここが一年の始まりと考える民族もたくさんおりました。そのため前年の冬至の日付からこの暦は始まっています。見えない力がみちるその時の願い事はよく叶うそうです。 新月から満月、そして次の新月へ、それが、かつての一ヶ月でした。その月の動きに合わせて、新月にタネを蒔く、新しいことを始めるということも多かったようです。 また、各季節の終わりの約十八日間の土用があります。この時期は、前の季節の疲れをとる、と いうイメージで、ゆったり過ごすことをおすすめします。旅行や、土いじりを避けましょうという、先人の知恵もあります。どうしてもというときは間日に行うといいと言います。 この暦とともに、太陽の周りを一回りして、その宇宙の巡りと、季節の巡り、自分の立っている土からのメッセージを楽しんでいただけたら、なによりです。
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新刊『大切なことはDIVAが教えてくれた』富岡すばる 著
¥2,200
もともとオペラ歌手を指し、「わがままな女性」への揶揄としても使われてきた「DIVA」は、近年では女性歌手に敬意をもって使われる言葉へと変化している。本書では、ヒット曲を次々に発表しながら、女性差別や人種差別、LGBTQ差別に抗い、音楽を通して主張しつづけている10人のDIVAを取り上げる。 「大切なことはDIVAが教えてくれた」。「FRaU」や「CINRA」に寄稿する人気ライターが、これまで聴いてきたDIVAの楽曲を紹介しながら、エンパワーメントされた経験をつづり、彼女たちの曲やスピーチを通して気づいたミソジニーやルッキズム、家族の存在について思いを書く。 自己表現を恐れないでと鼓舞するマドンナ、孤独について歌い続ける浜崎あゆみ、「いい子であれ」という抑圧と闘うテイラー・スウィフトほか10人の魅力に迫り、DIVAを追い続けたこれまでを振り返る。音楽とDIVAスピリットに彩られた書き下ろしエッセー集。 目次 まえがき 第1章 ゲイというプライド――マドンナ 自分自身へのカミングアウト 「自分自身を表現して」という言葉 フェミニズムとの出合いと男らしさの呪い LGBTQアクティビズムとの共闘 プライド月間に寄せて 第2章 終わりのない孤独――浜崎あゆみ 孤独を歌うあゆ 「居場所を探して街をさまよう少女たち」のロールモデル 全曲本人作詞によるライフソング セクシュアルマイノリティーへのエンパワーメント 消えない孤独とともに生きること 第3章 血も戸籍もつながっていない家族――ピンク SMバーでみた男女のポジション 身内という存在について考えさせられたコロナ禍 ピンクが見せる2つの「家族」 僕にとっての「家族」というもの 第4章 愛せない容姿を抱えて――ビヨンセ 3回やっても満足できなかった整形 「手術が必要なのは魂のほう」と歌う「Pretty Hurts」 ルッキズムが引き起こす痛み ゲイ男性であることとルッキズム 差別される側から差別する側へ 自分自身に幸せを感じているか 第5章 自分のなかのミソジニ――テイラー・スウィフト 女性のほうが楽に稼げる? 「いい子(Nice girl)」でいること カントリー音楽界の保守性 「ビッチ」という烙印 無意識のミソジニー、捨てられなかったホモフォビア 僕はゲイ差別をするゲイだった 第6章 アイドルへの崇拝と絶望――ブリトニー・スピアーズ 自分を忘れるための「アイドル」 初めて好きになったアイドル、ブリちゃん 同世代のロールモデルとしてのアイドル すべてがエンタメとして「消費」される恐ろしさ アイドルとの同化をやめる 第7章 神様はかつて男性だった――アリアナ・グランデ 「神は女性」というカルチャーショック 「天のお父様」へのお祈り 固定観念へのアンチテーゼ キリスト教とセクシュアルマイノリティーへの抑圧 僕にとっての神様とは 第8章 愛しているけど嫌いという自己矛盾――ホイットニー・ヒューストン 「矛盾している」ことへの恐れ 歌手ホイットニー・ヒューストンが内包する矛盾 彼女は嘘をついていなかった I'm Every Woman――私はあらゆる女性 第9章 愛国心なき者――レディー・ガガ ここに残るための、たった一つの理由 この国に生きるゲイとしての無力感 「日本がいやなら海外に行けばいい」 自分たちにとっての「国歌」 ルールを破ることではなく、自分なりのルールを作ること 第10章 「母」が受けるバッシング――松田聖子 痛みを伴う、自由の体現 アイドルから「スキャンダルの女王」へ キャリアも夢も追いかける母親像 松田聖子と母というDIVAの原風景 プレイリスト あとがき
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新刊『涙の箱』(ハン・ガン 作 / きむふな 訳)
¥1,650
SOLD OUT
ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して 昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。 ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。 「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン。本書は童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描くハン・ガンの作品世界を色濃く感じられる作品です。 幸せな出会いが実現し、日本語版の絵はハン・ガン自身、長年ファンだったというjunaidaさんが担当。ハン・ガンが、「読者それぞれのなかにある希望の存在」としてえがいた主人公や、どこともいつとも特定しない本作の世界を美しく描き、物語とわたしたちをつないでくれます。 2008年、韓国で発売され、本国では子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されている本作。ハン・ガン作品との出会いにもおすすめの一冊です。
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新刊『アナキズムQ&A ——やっちゃう、やっちゃえ、やっちゃった』 栗原康 著
¥1,980
SOLD OUT
アナキズムとは何にも支配されないこと。QさんAさんの軽快なトークで、人を縛る社会の仕組みから自由になる! ブレイディみかこ氏、角幡唯介氏推薦。 ビギナーからマニアまで。 QさんAさんの軽快なトークで、自分の中の固定観念から解放され、 人を縛る社会の仕組みから逃れ、統治から自由に生きる! === ブレイディみかこ氏、角幡唯介氏、絶賛! 「QさんAさんのウィットと叡智に満ちたアナキズム漫談。違うから、深まるんだ。 友/敵の垣根を超える方法は、アナキストが知っている」ブレイディみかこ(ライター) 「あらゆる軛(くびき)からのがれ内なる生の躍動に身をまかせるのがアナキズムなら、私もアナキストである」角幡唯介(探検家) === ・税金、政府、議会制民主主義、警察、監獄、統治。どうして全部いらないか?(第1章) ・アナキストは「労働からの自由」を求め、資本主義に浸かった「魂」を自分たちの手に取り戻す。(第2章) ・直接行動とは? 権力を取らずに世界を変えるには?(第3章) ・別の世界は存在しない、別の生き方があるだけ。「他律」も「自律」もなく生きる(第4章)
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新刊『SISTER“FOOT”EMPATHY』(ブレイディ みかこ著)
¥1,760
SOLD OUT
シスターフッドがポリティカルになりすぎると、それはシスターたちのあいだに分断や対立をもたらすことにもなりかねない。その一方で、シスターフッドが政治に無関心になりすぎると、互いの涙を拭い合うばかりで、「元気を出して明日からまた同じ日常を頑張ろう」という激励会になり、つらい日常を変えていこうという動きに発展しない。 ーー本書「はじめに」より 2022年から雑誌『SPUR』に連載されているコラムを新たに加筆修正。コロナ禍以降の社会の動きを鋭く見つめ、これからの世界とわたしたちを考えるための、エンパワメント・エッセイ集。 ◎アイスランド発「ウィメンズ・ストライキ」の“共謀”に学ぼう ◎シスターフッドのドレスコードはむしろ「差異万歳!」 ◎完璧じゃないわたしたちでいい ◎焼き芋とドーナツ。食べ物から考える女性の労働環境 ◎古い定説を覆すママアスリートの存在 ……etc. 無駄に分断されず、共に地べたに足をつけてつながる。前に進むための力が湧く39編を収録!
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新本『増補新版 韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子 著
¥1,980
大きな話題を呼んだ原著に、この2年、激動する韓国文学の重要作の解説を加筆、40頁増の新版登場! 韓国文学は、なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。 ・著者メッセージ 本書の初版は二〇二二年七月に刊行された。その後二年と少しの間に、新たに多くの韓国文学が翻訳出版された。増補新版ではその中から注目すべきものを追加すると同時に、初版時に紙幅の関係などで見送った作品にも触れることにした。特に「第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である」の章に多くを追補している。 その作業を進めていた二〇二四年十月に、ハン・ガンがアジア人女性として初のノーベル文学賞を受賞した。本書を読めば、ハン・ガンが決して孤立した天才ではなく、韓国文学の豊かな鉱床から生まれた結晶の一つであることがわかっていただけると思う。 海外文学には、それが書かれた地域の人々の思いの蓄積が表れている。隣国でもあり、かつて日本が植民地にした土地でもある韓国の文学は、日本に生きる私たちを最も近くから励まし、また省みさせてくれる存在だ。それを受け止めるための読書案内として、本書を使っていただけたらと思う。(「まえがき」より)
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ZINE『うまれる通信』
¥1,650
「母親になる自信がなかった」元文化系少女による育児エッセイ&イラスト集 妊娠・出産・育児を通して、ままならない日々を送りながらも、過去から現在、そして未来に思いを馳せるエッセイを、ガーリッシュながらも芯があり、見る側に想像する余地を残すイラストとともに本にしました。妊娠中の女性、子どもを産むことに漠然とした不安のある女の子、育児を終えた女性たちにはもちろん、フェミニズムや政治に興味のある人にも手に取っていただきたい1冊。全編英訳つきで、日本の育児や母親の直面する感情に関心のある海外の方にもおすすめ。 巻末にディスクガイド「母がひとりの女性に戻るときの音楽」つき。
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新刊『京都の人ってなんであんな感じなんですか?』横道誠 著
¥924
SOLD OUT
住んで25年でも「よそさん」感が拭えない著者が、街を歩きながら歴史・文化・人間関係を笑いと共に考察。核心に迫る異色の京都本。
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新刊『世界自炊紀行』山口祐加 著
¥2,750
SOLD OUT
自炊料理家の著者の元に寄せられる「献立作りが苦痛」「いつも同じ料理ばかりでマンネリに」「スーパーで途方にくれる」という自炊に悩める人々の声。これって日本だけ?「世界の自炊」はどうなっているんだろう? と思った著者は飛行機に飛び乗っていた――。 2024年の間に全世界12か国、38家庭を取材。それぞれ各国から2家庭を厳選し、合計24組の自炊事情を12種の自炊レシピと共に紹介する。同時代を生きる人々、それぞれの「自炊する意味」とは。
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新刊『シン・アナキズム 世直し思想家列伝』(重田 園江著)
¥2,420
未来を拓く暮らしと思想 ウェブマガジン「本がひらく」で好評連載した新鮮なアナキズム論を単行本化! 歯切れよく小気味よい文体で多くのファンを持つ著者が「アナキズム」のイメージを大転換! ジェイン・ジェイコブズ、ヴァンダナ・シヴァからポランニー、おなじみグレーバー、そして「ねこ&森政稔」まで、独自の視点で選ばれた思想家たちを驚くほどわかりやすく解説。親しみやすい語り口で、読めば読むほど「今、何がおかしいのか」「どう立ち向かうべきか」が分かって力が湧いてくる、痛快きわまりない思想史。
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新刊『ガザ・キッチン パレスチナ料理をめぐる旅』
¥4,950
SOLD OUT
ガザの家庭料理に秘められたいくつもの物語 「人間にとって食とは、故郷であり、歴史であり、抵抗である」(現代アラブ文学/パレスチナ問題研究者・岡 真理) ガザの料理人、農家、商人たちの仕事ぶりを切り取った美しい写真と、ガザの人々の料理とレシピ、伝統、家族についてがわかる本体338ページ。
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新刊『私のからだは私のもの』(平井美津子著)
¥2,200
私たちは性暴力被害者の声を聴いてきたのだろうか? 被害者へのバッシング、性売買の歴史、そして現代の性暴力の実態をえぐる。
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新刊『ドキュメンタリーで知るせかい』(宇多丸・伴野智著)
¥3,080
世界の時事に強くなれる ドキュメンタリー作品31本を語り尽くす! ガザの虐殺、クルド人弾圧、SDGsの現実、中国の急成長と葛藤、難民増加…… 目にし、耳にしながらも、「情報」として聞き流してしまいがちな日々のニュース。 優れたドキュメンタリーには、それらのニュースを立体的な「生身の声」として実感させる力がある。 他人事だと思っていた社会問題が、身近な、血の通った「自分事」に思えてくる。 「知る義務」がある。すでに我々は「当事者」だ。
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新刊『アナーキーのこと』(フランシス・デュピュイ=デリ トマ・デリ著、片岡大右訳)
¥2,970
SOLD OUT
「民主主義」と同義語だった? 「アナキズム」とは別物? デヴィッド・グレーバーも論拠とする政治学者が父親と語り明かす、アナーキーの全容。いま、アナーキーについて考えるための最良の基本書。
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新刊『新版 血、パン、詩。』(アドリエンヌ・リッチ 著、大島かおり 訳)
¥3,080
創立65周年記念 アドリエンヌ・リッチ三部作、 待望の復刊! 1989~1990年にかけて小社より刊行されたアドリエンヌ・リッチ著『女から生まれる』『噓、秘密、沈黙。』『血、パン、詩。』 復刊を望む声が多く寄せられていた三部作をこの度、新たに解説を加え、新装版で復刊いたします。 今なお古びることがないリッチの力強い論考をこの機会に。 女性を無力化する 一つの政治的制度としての異性愛―― 女たちは何を強いられ、何を求めてきたのか。 「すべての女」の連帯は、どのように可能か。 女は、女であることによってのみ抑圧されるのではない。 おどろくべき高まりとひろがりをみせた70年代アメリカのフェミニズム。しかしそのなかでなお、黒人および少数民族の女性とレズビアンたちは、人種主義と異性愛制度のもとで沈黙を強いられてきた。アイデンティティをつきつめ、「私」と「あなた」をへだてているものと両者が共有しているものをひとつひとつ吟味しながら、新たなフェミニズムへの道を探る。シャープでしなやかな思考に貫かれた79-85年論集。社会によって事実上強制されている異性愛に対して抵抗することの意味を論じた「強制的異性愛とレズビアン存在」を所載。 解説:イリナ・グリゴレ 「あなた、ユダヤ人でしょう?」 十八年間の同化訓練がたちどころに反射作用をひきおこして、私は首をふり、彼女を拒み、「いいえ」と言っていた。ほんとうは何に対して「いいえ」と言っていたのだろう?(本文より)
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新刊『学校の「男性性」を問う』
¥1,980
SOLD OUT
学校は男女平等に見えて、実際には男性を標準とし、「良いこと、目指すべきこと」とされる基準の多くが「男性性」と結びついている。しかし教師はそれを意識することなく、当たり前に受け入れていないだろうか。学校で日々行っていることの多くが日本のジェンダー不平等の大きな原因なのかもしれない。学校の日常をジェンダーの視点から問い直す。
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新刊『私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない ~韓国、女性たちの労働生活史』(京郷新聞ジェンダー企画班著、すんみ ・尹怡景訳)
¥2,420
SOLD OUT
韓国大手新聞社「京郷新聞社」で特別に編成されたジェンダー企画班による、偉大すぎる女性たちの記録 激動の時代、国を影で支えてきたのは「正社員」には数えられない無数の女性たちだった――。 韓国社会を支えてきた50~70代の女性たちへのインタビュー集。 Contents Prologue ありふれた声を求めて WAY TO WORK 出勤一日目 ほら見ろ、これが女性たちの人生だぞ。 悪いことが波のように押し寄せてきたけれど、私は逃げなかった Insight 1954年、32万人の娘たちが生まれた WAY TO WORK 出勤二日目 私たちが働いていないだと? ヒジャさんを表現するにはあまりにも小さい「家の人」という呼び名 字を書く人、イン・ファジョン Insight ある日突然彼女たちの労働が消えたとしたら? WAY TO WORK 出勤三日目 男尊女卑からフェミニズムまで 娘たちに伝えるスンジャさんの本音 Insight 変わったものと変わらないもの Insight 娘たちは母親の労働から女性の労働を読み取った WAY TO WORK 出勤四日目 ここは都会と違うんです グァンウォルさんが10年間婦人会長を務めてきた理由 この身で生まれてこの鉱山の鉱員となり Insight 農村の時間は、30年遅れて流れる WAY TO WORK 出勤五日目 今日も出勤する女性たち Insight 女性たちの将来の夢 アンナさんの労働は、愛になった テスンさんは新しい70代を準備している 私は自分自身が名刺です。 ラップと月曜日が好きなウンスクさん Epilogue 彼女たち一人一人が、一冊の本だった
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新刊『斜め論 ——空間の病理学』(松本卓也 著)
¥2,420
ケアは、どうひらかれたのか? ケアは、どうひらかれたのか? 「生き延びと当事者の時代」へと至る「心」の議論の変遷を跡付ける。垂直から水平、そして斜めへ。著者の新たな代表作。
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新刊『昭和 女たちの食随筆』(木村衣有子 編)
¥1,100
SOLD OUT
「昭和の女性が言葉で残した食の記録」という観点から、時代を映し出す食の風景を、二十七人の味わい豊かな文章で、執筆年代順に辿る。文庫オリジナル。
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新刊『ガスライティングからの回復 心理的支配から抜け出し、自分を取り戻すための7つのステップ』デボラ・ヴィナール 著 上田勢子 訳
¥2,420
他人の言葉や態度によって、自分の感情や記憶、感覚までもが揺らぎ、「自分が悪いのかもしれない」と思い込まされてしまう――そんな操作的な心理的虐待が「ガスライティング」です。 本書は、心理学博士でありトラウマケアの臨床経験も豊富なセラピストの著者が、そのメカニズムを丁寧に解き明かし、支配的な関係から抜け出し、自己肯定感や信頼、そして健全な人間関係を取り戻すための実践的なステップを示した回復のためのガイドとなります。 DBT(弁証法的行動療法)、EMDR(眼球運動による脱感作法)、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)など、科学的根拠に基づいた心理療法を用い、読者が少しずつ自分の感情に触れなおし、境界線を引き、再び「自分の感覚」を信じられるようになるまでを、段階的に導いていきます。恋人や家族、職場、さらには宗教や政治的な場面における支配関係まで、多様な事例とともに書かれた本書は、言葉にしづらい混乱や孤立感に悩まされてきた人にとって、「自分を取り戻す」ための力強い支えとなるでしょう。
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新刊『ルッキズムってなんだろう? 』(西倉実季著)
¥1,760
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ここ数年、何かと話題になっている「ルッキズム」。しかし、そもそも「ルッキズム」とはどういう意味で、どんなことを指すのでしょうか。また、「ルッキズム」は何がどのように問題なのでしょうか。中高生だけではなく、大人にいたるまで、多くの人の心をモヤモヤさせる「ルッキズム」。本書では、「ルッキズム」に関する論点を、社会学を専門とする著者が、学校の校則やミスコン、友だちとの会話など、身近な事例をもとにしながらわかりやすく解説します。読者が社会の中で外見をめぐるさまざまな問題に遭遇した際に、「ルッキズム」やそれにまつわるさまざまな問題を俯瞰的に考えられるようになるための“きっかけ”をもたらす1冊です。
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新刊『その〈男らしさ〉はどこからきたの? 広告で読み解く「デキる男」の現在地』(小林美香著)
¥990
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「24時間戦えますか」から 「おじさんの詰め合わせ」まで 栄養ドリンク、缶コーヒー、スーツ、下着、メンズ美容、ホスト看板、選挙ポスター…… CM・ポスターに刷り込まれた“理想の男性”の虚像を暴く! 缶コーヒー広告のスーツ姿と背景の高層ビル群、 「出世」や「モテ」と結びつけられるヒゲ脱毛、 決まって命令口調で真正面から睨みつける本田圭佑。 その〈男らしさ〉のイメージはどこからきて、 男性のみならず見る者の価値観に影響を与えてきたのか。 スーツ/大股/集団/腹筋/白人男性/お笑い芸人/生涯現役…… 街中の広告に潜む、これまで「なかったこと」にされてきた男性表象の問題点を炙り出す。
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新刊『部落フェミニズム』熊本理抄 編著
¥2,640
SOLD OUT
ないものとされてきた存在を可視化する、 部落女性9人による実践と思想。 婦人水平社100年の姉妹たちの歴史、レイシズムとしての部落差別、識字文集、聞き取り、自立生活運動、フェミニスト・カウンセリング、部落解放運動、在日朝鮮人運動、障害者運動、反差別運動、むらの「食」の記憶、地域・コミュニティ…… それぞれの経験を交差させながら掘り起こされる、生きのびるためのフェミニズム。 熊本理抄 編著、藤岡美恵子・宮前千雅子・福岡ともみ・石地かおる・のぴこ・瀬戸徐映里奈・坂東希・川﨑那恵 著
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新刊『出口 中絶のための1200kmの旅』B.キャロット 著 川野夏実 訳
¥2,750
SOLD OUT
〈自分の体を自分で決められない〉国から抜け出すため、姉妹は車を走らせた。 鳥飼茜(漫画家:『先生の白い嘘』『バッドベイビーは泣かない』)推薦‼ 「欲しいのは、女が自由に生きることを悪なんて言わせない世界」 綿密な調査と取材で制作期間に4年を費やし、 リプロダクティブ・ライツの現実を描いたグラフィック・ノベル、待望の翻訳。 【あらすじ】 ポーランドで小学校教諭をしているマグダは、望まぬ妊娠をしてしまう。しかし中絶が厳しく制限されているこの国では、誰かに相談することすら難しく、彼女は孤独の中で中絶方法を探し始める。 ネット掲示板を頼りに支援団体と連絡を取り始めるが、中絶薬はなかなか届かない。タイムリミットが迫るなか、ついにオランダの支援団体に頼ることを決意したマグダは、唯一の理解者である姉・オリビアと共に、1200kmの旅に出るのだった——。