-
新刊『リプロダクティブ・ジャスティス 交差性から読み解く性と生殖・再生産の歴史』ロレッタ・ロス リッキー・ソリンジャー 著
¥3,960
生殖と家族形成を取り巻く構造的抑圧から生まれたこの社会運動は、いかにして不平等を可視化し是正することができるのか
-
新刊『地方女子たちの選択』(上野千鶴子、山内マリコ 著)
¥1,980
SOLD OUT
「地方の女性流出」が取り沙汰される今日だが、当の女性たちの姿はあまり見えない。それは女性が減ると産まれる子どもの数が減るという、「数」でしか見られていないからだろう。 本書では、地方都市のひとつ富山で女性14人の語りを聞き取り、「数」から「生身のある人間」へと解像度をあげた。彼女たちはなにを選んできたのか、選べなかったのか。語りを通して、みえてくるものとは。 「富山から出ていく」選択をした上野千鶴子と山内マリコが、様々な選択が幾重にも交錯する語りをふまえ、対談し、地方をみつめなおす。
-
新刊『ままならぬ顔・もどかしい身体 痛みと向き合う13話』山口真美 著
¥2,420
顔は、身体は、誰のもの? 顔認知研究の第一人者が、アイデンティティとコミュニケーションのジレンマに引き裂かれる顔と身体を対比させながら、ルッキズム、ジェンダー、病や死の受け止め方など、身近な偏見や矛盾について考える。科学的知見を交え、社会問題のヒントを提供するエッセイ。 【主要目次】 1 ガーンな身体(病とどう向き合うか/健康と病の境界/病や死をどう受け止めるべきか) 2 「しびれ」は幻の痛みなのだろうか(痛みという主観的体験/痛みとしびれ/身体感覚の侵食) 3 顔研究者の顔に麻痺が起きる(麻痺による影響/表情の大切さ/表情が感情を作る?/顔を見るとはどういうことか) 4 マスクのもたらす影響を知る(人はなぜイタイ話を求めるのか/コロナ禍での痛み/マスクへの忌避感が小さい日本/顔は重要なコミュニケーションツール/顔処理は変わるのか/ふれ合いの重要性) 5 確率の世界を生きるということ(正常バイアスの恐ろしさ/数値化されることの不安/闘病記と身近な人々からの情報/私の闘病の経緯/数値を持つ人、持たない人) 6 共感をうまく使う、共感に使われない(心を読む能力と、感情を共有する能力/感情を考える/表情を通して感情を研究する/共感性と「心の理論」/共感性と感情の共有と同調と) 7 顔の区別が必要になったわけ(いたるところに顔を発見する脳/相貌失認を再考する/顔を見るためのモデル/顔を見る能力の多様性/区別できる顔は増え続けるのか) 8 ルッキズムとアンコンシャスバイアス(就職活動をルッキズムから考える/人は外見を区別する生物である/アンコンシャスバイアスの存在に気づくことの大切さ) 9 男と女、違いはあるのか(自分への問いから始める心理学/男女の違いを進化から見る/顔だけで男女は区別できるか/男女で色の好みは違う?/社会が男女を作るのか) 10 すべてのジェンダーが解放され、女子大が必要なくなる日が来ますように(男性研究者を優遇しない女子大/男女雇用機会均等法がもたらしたしこり/女性の職業が限られていた時代/女性を二極化する歪んだ社会を生きて/女子大はオワコンか) 11 「かわいい」のマジックはどこにある?(「かわいい」で動物と親しくなる/いつまでもかわいいネオテニー/かわいいマジック、ベビースキーマ/「かわいい」と日本のポップカルチャー/「かわいい」は格下) 12 がんになって五年たちました(自分の身体は誰が管理するのか――身体への気づき/退院直後にやったこと/自分の中のルッキズムとともに) 13 顔と身体を持つことによるもどかしさ、生きること(ナルシストの苦しみは必然なのか/偏見という攻撃にさらされる顔と身体/思い通りにならない人生を知るための顔と身体/顔や身体への執着) あとがき
-
新本『同性婚のこれから「婚姻の自由・平等」のために法と政治ができること』( ジェンダー法政策研究所 編著)
¥1,870
同性婚の「現在地」、そして「その先」を展望する いまだ法律で認められていない同性婚。そもそもなぜ日本では「異性婚」しかできないのか? 憲法・民法・国際人権法の視点から「法の論理」を、そして独・仏・台湾事情から同性婚法整備の過程とその後の経過を学び、日本における婚姻の自由と平等を考える。 執筆者 辻村みよ子(東北大学名誉教授) 三成美保(追手門学院大学法学部教授・奈良女子大学名誉教授) 田代亜紀(専修大学法科大学院教授) 西山千絵(琉球大学大学院法務研究科准教授) 中川重徳(弁護士) 二宮周平(立命館大学名誉教授) 谷口洋幸(青山学院大学法学部教授) 齊藤笑美子(GELEPOCフランス支部長) 渡邉泰彦(京都産業大学法学部教授) 福永玄弥(東京大学教養学部准教授) 糠塚康江(東北大学名誉教授)
-
新刊『ネオリベラル・フェミニズムの誕生』キャサリン・ロッテンバーグ 著 河野真太郎 訳
¥3,080
働く母になり、バランスよく幸せに生きろ――? 20代ではキャリアを、30代では育児を。すべてが女性の肩にのしかかる「自己責任化」を促す、新自由主義的なフェミニズムの出現とは? 果たしてそれはフェミニズムと呼べるのか? Facebook(現Meta)の元COOシェリル・サンドバーグやイヴァンカ・トランプらのエッセイ、マミー・ブログやドラマ等を分析し、若い女性たちに示される「幸せな」人生の選択肢とその隘路を問う。アメリカ・フェミニズムのいまを映し出す待望の邦訳。 「教育があり階級上昇を志向する女性を総称的な人的資本へと完全に変換してしまうことに対して、ネオリベラル・フェミニズムはある種の対抗として機能していると理解されねばらない(…)。ネオリベラル・フェミニズムは、逆説的に、また直感に反するかたちで生殖=再生産を「上昇志向の」女性たちの規範的な人生の道筋の一部として保持し、バランスをその規範的な枠組みかつ究極の理念とすることによって、ネオリベラリズムを構成する本質的な矛盾の一つを解消する手助けをする。」(本文より)
-
新刊『FINE 聞いてみたら想像以上に人それぞれだったジェンダーとかの話』レア・ユーイング 著 斎藤慎子 訳
¥3,520
このマンガはきっと、あなたを想像以上に多様なジェンダーの経験の中に投げ込む。ジェンダーについてのどんな理論もいったん忘れて、十人十色の語りに耳を傾けてほしい。自身も性や身体への違和感に悩んだ著者が、さまざまな性自認、性的指向をもつ市井の人々56人にインタビューし、その語りをマンガでいきいきと再現した。 「ジェンダーと性の違いは?」といったシンプルな問いを皮切りに、思春期の悩みや対処法、日常生活の喜びや障壁についてのリアルな語りが溢れ出す。それらは一つの「正しい」声にまとまることなく、ポリフォニーのまま、読み手を「ジェンダーとは?」という問いの先へと導いてくれる。 語りの魅力はニュアンスに宿るからこそ、語る人の表情や様子は細やかに描かれている。インタビューのテーマは、言葉や身体感覚の話題から、トイレや医療などの社会環境の問題まで、多岐にわたる。 本書は自らのジェンダーとアイデンティティを探し求めた著者の心の旅の記録でもあり、完成まで10年をかけて制作された。著者の出会った語りに魅了されつつ、新たな語りへの動機と勇気を刺激される、傑作ノンフィクション・コミック。 『ワシントン・ポスト』紙で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。 『ブックリスト』誌で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。
-
新刊『「休むと迷惑」という呪縛』保坂亨 著
¥1,210
働き方改革が推進され、コロナ禍を経た今もなお、長時間労働はなくならず、その対策も後手に回り続けている。過労死、「自己研鑽」という労働時間のグレーゾーン、そして「定額働かせ放題」と言われる教員の働き方……。 なぜ私たちは「休むこと」をためらってしまうのか? その原因は学校教育にあった。 皆勤賞で「休まないのは良いこと」という意識を刷り込まれ、部活動を通し「休むと皆に迷惑がかかる」と考えるようになる――。 本書では、戦後の学校教育が教えてきた「休まない美徳」の問題点を指摘しつつ、誰もが休みやすい社会を作っていくためのヒントを示す。
-
新刊『視線と差異 ——フェミニズムで読む美術史』グリゼルダ・ポロック 著 荻原弘子 訳
¥1,870
なぜそこに女はいないのか? なぜ美術史から女の存在が消されてきたのか? 緻密な分析から従来の美術史における構造的な性差別を明らかにし、その根源的変革を迫る論争の書。
-
新刊『ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む』(秦邦生・小川公代 編)
¥3,850
『ダロウェイ夫人』出版百周年! 1923年6月半ばのある一日の出来事は、百年後を生きるわたしたちの日常に意外なほど似ているのではないか。パンデミック、トラウマ、人種、ジェンダー、都市空間、トランスナショナル、マルチバース、気候変動……孤立した意識に共感の息吹をもたらすべく、モダニズム文学を現代的に精読する。
-
新刊『パレスチナ占領』(平野雄吾著)
¥1,056
AIが空爆の標的を決定。国際法違反の入植地拡大。狙われる医療施設……。 「ここは死と荒廃と絶望の舞台になっている」 2023年10月7日、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲で始まったパレスチナ自治区ガザの戦闘は、パレスチナ側の死者が6万人を超える未曽有の大惨事に至った。 これは反ユダヤ主義による蛮行ではなく、長きにわたるイスラエルによるパレスチナ占領が招いた悲劇ではないか。2024年までエルサレム特派員を務めた著者は、パレスチナの人々が抱き続ける故郷喪失と抵抗の記憶を聞きとり、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく。 その歴史から現在まで、パレスチナ問題を一望する必読の書。
-
新刊『入門 男らしさの歴史』(弓削尚子著)
¥1,034
SOLD OUT
男はいつの時代も変わらない? ・男もハイヒールをはくのか ・決闘に応じるのは男の名誉か ・徴兵を拒むのは臆病か 「人は男に生まれるのではない。男になるのだ」と言えます。 そして、時代が変われば、男らしさも変化します。 ……それをとらえるのが男性史研究です。そこでは英雄や偉人も登場しますが、男らしく生きる/生きようとする「普通の」男性も、男らしさに苦しむ男性も、男らしさから落伍した男性も重要な研究対象です。 ――「はじめに」より
-
新本『女性の自立をはばむもの 「主婦」という生き方と新宗教の家族観』(いのうえせつこ著)
¥1,650
SOLD OUT
貧困に釘付けられた「主婦」たちは、新宗教に規律と居場所を求めた――。 推薦・田中優子氏(法政大学前総長) なぜ女性たちは、古い家族観を振りかざす宗教にからめ取られるのか? 本書から、女性たちを追いつめてきた社会の歴史が見える。 第一章 父の「お妾さん」をめぐる旅 第二章 「女性の自立」はどこで挫折したのか 第三章 現代を生きる女性の貧困 第四章 新宗教の家族観と八〇年代の「主婦」たち
-
新本『現代思想 2024年12月号 特集=田中美津とウーマンリブの時代』
¥1,760
次代につなぐ「解放」の思想と実践 1970年に誕生し、日本のフェミニズムに多大な影響を与えたウーマンリブ。とりわけその「旗手」として知られる田中美津の遺した言葉は、記念碑的名著『いのちの女たちへ』をはじめ、世代を超えていまなお私たちの心を揺さぶってやまない。本特集ではその活動の軌跡を辿り思想の全貌に迫るとともに、日本のリブの多彩なありようを描き出す。 目次* 【論考・エッセイ】 上野千鶴子/江原由美子/大畑凛/海妻径子/菊地夏野/杉浦郁子/鈴木彩加/住本麻子/鶴田桃エ/内藤千珠子/信田さよ子/橋迫瑞穂/水無田気流/村上潔/森岡正博/柳原恵/米津知子/リブ新宿センター資料保存会/脇坂真弥
-
新刊『多様で複雑な世界を、いまどう描くか 12人のマンガ家・イラストレーターの表現と思索の記録』
¥2,420
SOLD OUT
みんなで考えたい 変わり続ける世界と表現のこと 近年、当事者や支援者、また研究者などの長年の働きかけによって、人間の多様な在り方、社会に根づく差別や偏見、不均衡な社会構造がより明らかになり、「ポリティカル・コレクトネス」、「DEI」、「多様性」といった言葉や、そのような視点を反映した表現に触れる機会も増えました。これらは公正で平等な社会を目指す重要な取り組みであると同時に、自分自身をも顧みなければならない側面があります。自分の表現が、あるいは自分が受け取ってきた表現が、誰かを、もしかすると自分すらも傷つけてきたのではないか? そうした問いに向き合うことは、時に痛みや葛藤、戸惑いを伴う複雑な体験です。 そんな現在の状況を背景に、本書では「人」と「世界」、そして「表現」に向き合い、制作を続ける12人のマンガ家・イラストレーターの方々に、制作のモチベーションや葛藤、日々考えていること、過去と現在における変化などを訊ねたインタビューと共に、皆さんがこれまでに制作された作品の一部をご紹介します。
-
新刊『働かない: 「怠けもの」と呼ばれた人たち』(トム・ルッツ著、小澤英実・篠儀直子訳)
¥4,620
人類と労働の、せつない関係 来る日も来る日もカウチに寝そべっている子ども、上司の言いつけを守らない部下、叶わぬ将来を夢見てやまないフリーター……。古今東西を問わず、“スラッカー”(怠けもの)と呼ばれる人たちの肖像をつぶさに見つめていけば、私たちが抱える矛盾に満ちた労働倫理が浮かび上がってくる。豊富な資料から読み解く、圧巻の労働文化史。 栗田隆子氏(著書『「働けない」をとことん考えてみた。』)解説!
-
新刊『GIRLS NOIR ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちのブックガイド』霜月蒼 著
¥2,640
SOLD OUT
女たちが戦いを通じて自分の尊厳を取り戻し、あるいは守り抜く物語。 ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちの物語を 〈ガールズ・ノワール〉と呼ぼう。 クリスティーが生み出した孤高のクライムファイター、ミス・マープル ーーアガサ・クリスティー『カリブ海の秘密』 剥奪された尊厳を取り戻せ ーースティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 女、姉妹、友達。シスターフッド ・ミステリの傑作 ーーボストン・テラン『音もなく少女は』 『羊たちの沈黙』を逆転させたサイコ・スリラー ーーチェルシー・ケイン『ビューティ・キラー1 獲物』 「信頼できない語り手」式ミステリの歴史的傑作 ーーギリアン・フリン『ゴーン・ガール』 探偵、スパイ、冒険、YA、サイコ・スリラー他、ジャンルの枠組みを超えて描かれてきた闘う女たちのミステリ。世界的な盛り上がりを魅せる〈ガールズ・ノワール〉の源流から最前線までをミステリ研究家・霜月蒼が論じる。
-
新刊『ポジショナリティ入門 個人間に現れる集団の権力を読み解く』池田緑 著
¥2,640
SOLD OUT
人びとの社会的関係を分析するポジショナリティという概念が注目を集めている。 私たちは、それぞれが属する集団間に存在する権力関係に強く結びついており、属する集団の権力関係を抜きに、社会の不平等や抑圧を理解することはできない。 社会に存在する集団的な不平等や格差、差別や抑圧を理解するための視点として、本書では主にジェンダーと「沖縄と日本」の議論を中心に、ポジショナリティとはなにを問題にし、なにを明らかにしようとしているのかを、わかりやすく解説した入門書である。
-
新刊『きれいはいまもゆれている』(谷本奈穂・飯塚理恵 編著)
¥3,190
SOLD OUT
誰のため何のために美しくなるのか 整形し、メイクし、脱毛し、アンチエイジング治療を受ける。 ヴァーチャル空間やSNSで自分の理想形に加工した自分像を作り出す。 なぜこれほどに「美しくなること」を追求するのか。 現代社会における美容実践を通して、その奥にある社会力学を捉える。 Chapter 1 美容実践を考えるためのフェミニズム・ジェンダー論 ―美容実践はどのように論じられてきたか― はじめに 1 フェミニズムの視点―抑圧・規律実践・主体性― 2 新自由主義と美容実践 3 インターセクショナリティ 4 感情と美容実践 おわりに Chapter 2 ルッキズムが持つ多様性 ―私たちはルッキズムという言葉で何を問題にしているのか― はじめに 1 ルッキズムという語とその議論 2 ルッキズムの定義に関する四つの説 3 四つの説の関係性 おわりに―あいまいな「ルッキズム」― Chaper 3 アンチエイジングという美容実践 ―治療をめぐる論争― はじめに 1 アンチエイジングという美容実践 2 エンハンスメントとしての美容実践 3 美容実践の医療化と実践的治療概念 4 トランスヒューマニズム おわりに Column 1 リアルとバーチャルの境界線―外見と対人関係の未来― Column 2 美容整形に関するYouTubeの分析 Chapter 4 美容職女性は自らの「美」の実践/提供をいかに捉えるのか ―新自由主義における「美」の規範を補助線として― はじめに 1 美容職従事者はいかに論じられてきたか 2 新自由主義における美の規範 3 調査対象者と調査概要 4 自らの美容実践に関する語り 5 美容実践の提供に対する解釈 6 美容職従事者の解釈から見えてくるもの Chapter 5 男性の美容整形 はじめに―身体と社会とジェンダー― 1 美容整形と男性 2 男性の美容整形を探る―分析と考察― おわりに―美容整形をする男性の動機― Chapter 6 美しい軍人のつくられ方 ―義務兵役と韓国男性の美容実践― はじめに―韓国男性の美容実践とその影響力― 1 男性美容の現在 2 美しい軍人 3 軍人向け化粧品広告の分析 4 化粧品広告の語られ方 おわりに―美しい軍人のつくられ方― Column 3 メンズメイクはジェンダーレスなのか―男性化粧の広がりと新しい男らしさ― Column 4 体毛と脱毛の社会的意味を捉える
-
ZINE『「ふつう」じゃない話をしよう 社会を編み直す読書会』Hate Isn't Cool 著
¥800
SOLD OUT
数々の反対の声を受けながらも、差別の禁止に触れぬまま制定されてしまった京都府の人権条例。 悔しさを胸に、だからこそ、少しでも人権について考える場を作りたいと思い、個人的に読書会を開催するようになった著者。 その読書会を下敷きに、「ふつう」とされる社会の価値観を問い直し、市民一人ひとりが考えるきっかけになることを目指したZINEです。
-
新刊『トランスジェンダーの生活史』(宮田りりぃ著)
¥2,750
性別移行し生きる道を模索し続ける人々の生活史 女(らしさ)/男(らしさ)という二元的かつ固定的な性のあり様にもとづく社会の様相に変革をもたらす当事者たちの可能性とは 日本における性同一性障害にもとづく社会問題化の様相およびその背景について明らかにし、また、ジェンダー形成の観点から、当事者たちが直面している困難が生じるプロセスや、その背後にある社会構造の問題を明らかにする。
-
新刊『多様な視点からジェンダーを見る 東大オムニバス講義13講』林香里 監修 東京大学多様性包摂共創センター 編
¥2,970
SOLD OUT
文化、経済、教育、宗教、言語、科学、健康、セクシュアリティ、メディアといった多様な視点からジェンダーの概念を読み解き、現在の社会の問題点を考え、意識と行動を変えていくことをめざす。東京大学の教養学部でおこなわれた分野横断的講義を書籍化。
-
新刊『ポストフェミニズムの夢から醒めて』 菊地夏野 著
¥2,640
SOLD OUT
フェミニズムは終わらない、いや終わりようがない フェミニズムの終焉をかたる「ポストフェミニズム」の時代を経て、私たちは再びその盛り上がりに立ち会っているといわれる。だがそこで喧伝される「新しいフェミニズム」の実像と、その向かう先は果たしてどこまで理解されているだろうか。ネオリベラリズムと結託した「リーン・イン」や「女性活躍」の欺瞞を問い、セックスワーカーやトランスジェンダーへの差別、「慰安婦」問題などそこからこぼれ落ちるものにまなざしを向けることで、見えてくるものとは。フェミニズムをあきらめないための、たしかなる提言。 line2.gif [目次] まえがき Ⅰ ポストフェミニズムの時代に可視化されるもの 第1章 憧れと絶望に世界を引き裂くポストフェミニズム――「リーン・イン」、女性活躍、『さよならミニスカート』 第2章 ポストフェミニズムとネオリベラリズム――フェミニズムは終わったのか 第3章 ネオリベラルな家父長制と女性に対する暴力 第4章 可視化するフェミニズムと見えない絶望――ポストフェミニズムにおける(再)節合に向けて 第5章 ポストフェミニズムから99%のためのフェミニズムへ 第6章 『逃げ恥』に観るポストフェミニズム――結婚/コンフルエント・ラブ/パートナーシップという幻想 Ⅱ 不可視化されるものとフェミニズムの未来 「雑多なフェミニズム」をめざして―第二部へのはしがきに代えて 第7章 「慰安婦」を忘却させる植民地主義とポストフェミニズム――『帝国の慰安婦』、スピヴァク、ポストコロニアル 第8章 フェミニズムは右傾化したのか?――ネオリベラル・フェミニズムの世界 第9章 AV新法をめぐるフェミニズムの混乱 第10章 安倍/統一教会問題に見るネオリベラル家父長制――反ジェンダー運動とネオリベラリズムの二重奏 第11章 99%のためのフェミニズムと私たち 第12章 リーン・イン・フェミニズム批判と田中美津の〈どこにもいない女〉 終章 「#MeToo」と「Ni Una Menos」から あとがき 文献
-
新刊『声を出して、呼びかけて、話せばいいの』イ・ラン 著 斎藤真理子・浜辺ふう 訳
¥1,980
SOLD OUT
血縁という地獄をサバイブしてきた。母は狂女になるしかなかったから、私もまた狂女に育った――。日本と韓国を行き来し、自由を追求する唯一無二のアーティストによる、渾身のエッセイ集。 死にたい時許せない時救われたい時、 愛する人に会えなくなった時、 私は死ぬまで何度もこの本を開くだろう。 ――金原ひとみ お母さんは狂ってて、お父さんはサイテーで、 おばあちゃんは二人とも精神を病み、親戚はみんな詐欺師。 そんな家族のもと、幼い頃から泣くことも笑うこともできず、 いつも世界でひとりぼっちだった私が始めたのは、 感情に名前をつけること――。 1986年生まれ、日本と韓国を股にかけて活躍するミュージシャン・作家・エッセイスト・イラストレーター・映像作家のイ・ランによる、「これまでの家族」と「これからの家族」。 日韓同時発売。 ◎目次 体が記憶している場面たち 母と娘たちの狂女の歴史 本でぶたれて育ち、本を書く お姉ちゃんを探して――イ・スル(1983.11.03 〜2021.12.10) 三つの死と三つの愛 ダイヤモンドになってしまったお姉ちゃん お姉ちゃんの長女病 ランは早死にしそう 私の愛と死の日記 すべての人生がドラァグだ お姉ちゃんの車です 死を愛するのをやめようか 今は今の愚かさで あなたと私の一日 この体で生きていることがすべて 1から不思議を生きてみる イ・ランからジュンイチへ ジュンイチからイ・ランへ 確かな愛をありがとう
-
Koyomi 2026 (Mitsuki 作)
¥1,320
この暦について この暦は、太陽を基準にした、二十四節気と、それをさらに分けた、七十二候の一年を円に配置 して、それと月の満ち欠け、土用の期間などを組み合わせたものです。西暦の日付が、どこに位置 するか見てみると、季節の巡りのどこにいるのか、月はどんな形で、これから欠けていくのか満ちていくのか、などが、ぱっと掴めるはずです。 二十四節気の冬至は、日が一番短いときです。この日から日が伸びていくため、ここが一年の始まりと考える民族もたくさんおりました。そのため前年の冬至の日付からこの暦は始まっています。見えない力がみちるその時の願い事はよく叶うそうです。 新月から満月、そして次の新月へ、それが、かつての一ヶ月でした。その月の動きに合わせて、新月にタネを蒔く、新しいことを始めるということも多かったようです。 また、各季節の終わりの約十八日間の土用があります。この時期は、前の季節の疲れをとる、と いうイメージで、ゆったり過ごすことをおすすめします。旅行や、土いじりを避けましょうという、先人の知恵もあります。どうしてもというときは間日に行うといいと言います。 この暦とともに、太陽の周りを一回りして、その宇宙の巡りと、季節の巡り、自分の立っている土からのメッセージを楽しんでいただけたら、なによりです。
