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新本『ロシア 女たちの反体制運動』(高柳聡子著)
¥1,100
ウクライナへの軍事侵攻開始後わずか25時間で結成された反戦運動の最大勢力「フェミニスト反戦レジスタンス」をはじめ、ロシアにおける女たちの反戦・反体制運動はさまざまな形で存在してきたが、日本ではあまり知られていない。 帝政時代からロシア革命、スターリン時代の大テロル、ペレストロイカを経て現在のプーチン政権に至るまで、著名な作家・詩人・活動家・ジャーナリストから無名の市民まで、女たちはずっと声をあげて闘ってきた。 本書は、公式の歴史の中では埋もれてきた「もう一つのロシア史」を浮かび上がらせる試みである。
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新本『男性解放批評序説』(杉田俊介著)
¥1,980
男性特権にいかに向き合うか、「弱者男性」論は差別的か、自らの「痛み」を消さない男性学はあるか――。 著者が近年さまざまな媒体で発表した、フェミニズムやトランスジェンダー、そしてメンズリブなどジェンダーに関わる重要な考察を一冊にまとめた、著者初の男性学批評集。 加害と疎外が複雑に絡み合う「男性問題」のジレンマを、丁寧に解きほぐす一冊。
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新刊『女性たちのデザイン史 Women in Design』アン・マッシー 著 大野千鶴 訳
¥3,300
新たな「デザイン史」を編み直す ー かつて、女性がプロのデザイナーとして働く道はほとんど閉ざされていた。 建築、装飾、手工芸、グラフィック、タイポグラフィ、テキスタイル、ファッション、インテリア、プロダクト……広範なデザイン分野における1900年代から現代までの女性たちの実践と貢献を、歴史の中に位置づけ直す新たな「デザイン史」の入門書。教育や職業上の高い障壁を乗り越えた女性たち、男性のスターデザイナーを舞台裏で支えた女性たち、性別分離された職域の中で活躍した女性たち、新たな時代にブランドを築き上げた女性たち、男性パートナーと協働した女性たち、デザイン・アクティビズムを実践した女性たちの仕事・活動を、150点超の図版(フルカラー)とともに紹介する。巻頭には、グラフィックデザイナーの長嶋りかこ氏、キュレーター・研究者の根来美和氏による特別寄稿を掲載し、日本語圏の読者に向け、この新たな試みに、さらなる展望を加えた。 ● 本書で言及される、女性たちの一部: メイ・モリス/シルビア・パンクハースト/エルシー・デ・ウルフ/ココ・シャネル/エルザ・スキャパレリ/ソニア・ドローネー/アイリーン・グレイ/シャルロット・ペリアン/アイノ・マルシオ=アアルト/アニ・アルバース/マリアンネ・ブラント/マリオン・ドーン/フローレンス・ノル/リナ・ボ・バルディ/マイヤ・イソラ/マリー・クワント/川久保玲/ヴィヴィアン・タム/ポーラ・シェア/ミュリエル・クーパー/ザハ・ハディド/シーラ・ルヴラン・ド・ブレットヴィル/ネリ・オックスマン…… 「改めて知る、デザイン史における女性たちの活躍に深い感慨と畏敬を抱いた。」 ー 大島依提亜 推薦
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新刊『彼女たちの「戦後」 12人の肖像』山本昭宏 著
¥1,012
戦後日本を女性たちはどのように生きたのか。黒柳徹子、土井たか子、田辺聖子、吉永小百合など、男性優位の社会に多くの女性たちの声を媒介し、支配的な価値観に風穴をあけてきた一二人の女性たち。日々紡がれた〈文化としての民主主義〉の諸相を描き、男性中心の戦後史の語りを読みかえる。雑誌『世界』の連載に大幅加筆。
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新刊『だめ連の働かないでレボリューション!』神長恒一 著 ペペ長谷川 著
¥990
30年間、あまり働かずあまり消費しない生き方をしてきた「だめ連」の、仕事(しのぎ)と、遊びと、諸活動の実践法。福祉系や学童保育の仕事。驚きのしのぎ方や、衣食住。自然遊びや人との交流、路上アクション、DIYフェス等。労働問題の闘い方も。楽しく生きるための必読書!『だめ連の「働かないで生きるには?!」』を元に再編集。
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新刊『ぼそぼそ声のフェミニズム 増補新版』栗田隆子 著
¥2,420
「カッコ悪いフェミニストがここにいる」 「弱さ」と共にある、これからの思想のかたちを描き話題を呼んだ名著に、書き下ろし「新しい「ぼそぼそ」たちへ」を加えた、私たちのためのフェミニズム宣言書。 就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo…… 現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける??〈私〉が、そして〈あなた〉が「なかったこと」にされないために。 「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。
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新刊『絶望しかけた女子のための世界史』ティチュー・ルコック 著 鳥取絹子 訳
¥2,530
SOLD OUT
フランスで話題のベストセラー日本上陸! 最新研究と埋もれた史実から、 世界史の大前提を根底からアップデートする一冊。 絶賛! 組織開発コンサルタント 勅使川原真衣氏 ライター 武田砂鉄氏 歴史を学んだとき、 あなたはこう思いませんでしたか? 「昔の女性は従属し、時代とともに少しずつ解放された」 ――そんなシンプルな物語。 ・ ・ ・ でも、本当の歴史はもっと複雑で、もっと面白い。 声を上げ、創造し、闘った女性たちが確かに存在したのに、 その姿は長い間、見えなくされてきました。 ・ ・ ・ この本は、その「見えなかった歴史」に光を当て、 世界の見方をひっくり返す旅へと、 あなたを誘います。
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新刊『生誕130年 吉屋信子 シスターフッドの源流』県立神奈川近代文学館・公益財団法人神奈川文学振興会 編
¥2,420
『花物語』で注目を集め、ベストセラー作品を次々に生み出し、生涯にわたり第一線で活躍した作家・吉屋信子(1896~1973)。「自由に清らかに力強く」生み出された作品の数々とその生涯を〈シスターフッド〉を軸にたどる。 原稿、創作ノートなどの直筆資料や愛用の品など、県立神奈川近代文学館・吉屋信子文庫資料を多数掲載。 「特別展 生誕130年 吉屋信子展 シスターフッドの源流」(県立神奈川近代文学館にて2026年4月4日-5月31日開催)公式図録 装丁 須山悠里 小河原美波 ■寄稿 斎藤美奈子「一周回って最先端 吉屋信子とシスターフッド」 山内マリコ「語られる祝福」 嵯峨景子「花で結ばれる少女たちの環」 王谷晶「あらまほしきは」 横川寿美子「「エス」の時代を超えて」 ■本書より 私はタンクだ/色の黒い鋼鉄製のタンクだ/なかなか一寸はこわれはしないぞ/此のタンクは針金のやうな断髪を風になびかせて/颯爽として人生の曠野を横切る/此の秋は欧州を行き貫く/アメリカを突破する ──「日記 1928年6月30日」より ■吉屋信子について 吉屋信子(よしやのぶこ)1896-1973 新潟市生まれ。作家。主な作品『花物語』『良人の貞操』『安宅家の人々』『鬼火』(第4回日本女流文学者賞)、『徳川の夫人たち』ほか多数。晩年は鎌倉市に邸宅を建て暮らし、現在は吉屋信子記念館となっている。
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新刊『10代のための「性と加害」を学ぶ本』櫻井裕子 著 斉藤章佳 著 イゴカオリ 画
¥1,870
ネットやSNSでかんたんに性的コンテンツにアクセスできる現代社会。 中には、そこで歪んだ価値観などに触れ、誤学習し、知らず知らずのうちに加害に近づいてしまう子どももいます。 子どもを含めた性加害者の再犯を防ぐためのプログラムを実施してきた著者二人が、性加害の入口、根っこ、背景にあるものを、子どもたちにも親しみやすい漫画で伝える。 学校で学ぶ身体や妊娠の仕組みといった知識だけでなく、人権やジェンダー、多様性、暴力と安全確保など、子どもたちが自分も他人も大切にしながらよりよく生きられるようになるための「包括的性教育」の知見をベースに展開します。
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新刊『子どもの本でジェンダーレッスン 学びたいあなたのためのブックガイド』藤木直実 編著 吉良智子、神保和子、中西恭子、宮下美砂子 著
¥1,980
ジェンダーやセクシュアリティについて自分の言葉で考えたいあなたへ 厳選した子どもの本を、五人の筆者がそれぞれの専門知識にもとづいて読み解き、ジェンダーやセクシュアリティについて、初学者から深く知りたい人まで、新たな学びにつながる入門書。 絵本・まんが・児童書を8つのカテゴリーに分けて紹介するブックガイド1。 中高生からおとな向けの関連書籍を紹介するブックガイド2。 あわせて百数十冊を紹介。性教育関連図書紹介。絵本作家および新聞記者の寄稿など。 《エッセイ》降矢なな、はたこうしろう、出田阿生(東京新聞記者)の各氏より寄稿
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新刊『家族生活と親密性の社会学』 著者 デボラ・チェンバース 著 パブロ・グラシア 著 永田 夏来 監訳 松木 洋人 監訳
¥3,520
普通の家族」はどこにいる? 生殖補助技術や移民、LGBTQ+、オンラインでの出会いなど最新のトピックも幅広く取り上げ、多様化する家族のかたちを豊富なデータと事例で分析。グローバルな視点から不平等やケアの課題を明らかにする。いま、「家族」を論じるための決定版。
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新刊『「日本美術」とジェンダー 希望を身体化する 』千野香織 著 池田忍 編
¥1,925
中世日本美術から現代アート、ミュージアム展示までをフェミニズム、ポストコロニアル批評を導入して論じ、「主体」が「客体」に向ける欲望に満ちた視線を分析するとともに、作品に宿る他者の痛みや希望を引き受け、この社会を問い続ける。美術史研究の新地平を拓いた著者の重要論文を選りすぐり文庫化。(解説=吉良智子)
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新刊『報われない社会で、それでも生きる』上野千鶴子 著 アグネス・チャン 著
¥1,760
安心して子どもを産み、育てられる社会を考える 結婚してもしなくても女は不利なの? アグネス論争から40年…働き方は変わったか 【アグネス論争とは】1987年に長男を出産した歌手のアグネス・チャンさんが生後数カ月の長男を連れてテレビや講演の仕事に復帰したことから始まった一大論争。 1987~1988年、アグネス・チャンさんが生後数カ月の長男を連れてテレビや講演の仕事に復帰したことをめぐって 一部の文化人やメディアがアグネスさんの子連れ出勤を批判し、 女性と働き方、家族をめぐって様々な議論が交わされました。 上野千鶴子さんはアグネスさんを擁護する論考を新聞に寄せましたが、 アグネスさんからの呼びかけで、上野さんと当時を振り返り語り合う対談が実現しました。 論争を経て、女性の生き方、働き方はどのように変化したのか。 女性の社会進出が進み、「男は仕事、女は家庭」という性差別による考え方も変化しましたが、 働きながら、子どもを安心して産み、育てていける社会に変化しているのでしょうか? 「アグネス論争」によって女性達の不満にも気づくことになりましたが、 報われないと感じているのは女性に限った話ではありません。 時代は変わっても、女性と働き方をめぐる問題はあり続けます。 あれから40年。アグネスさんと再会した私は、 アグネスさんと語り合いたくなった。 私は彼女の前向きのパワーに圧倒された。 あの傷は、彼女を壊すことなどできず、 それどころか彼女を強く育てる力になった。 私は私で、頼まれもしないのに論争を買って出て、 それ以来「論争に強い女」の異名をとるようになった。―「おわりに」より 【目次】 はじめに 働く母が失ってきたもの アグネス・バッシングなんかに負けない 序章 第1章 アグネス論争を振り返って ・働く女性が失ってきたもの ・アグネス論争に参入した理由 ・批判をどのように受け取るか ・論争をきっかけにスタンフォード大学に 第2章 女性の生き方、働き方は変わった? ・誰もが結婚する時代ではない ・夫が家事、育児に参加できない背景 ・中国、日本の家族観 ・弱者のままで生きる 第3章 「女らしさ」「自分らしさ」の罠 ・女らしさ、男らしさって? ・女子力がある=気が利く ・女性がノーと言い始めた 第4章 日本と中国……教育格差、経済格差がもたらすもの ・日本と中国での男女不平等の違い ・子どもにベストな教育とは ・経済格差が教育格差に 第5章 変わらない社会でどう生きるか ・病気になってわかったこと ・理想の老後とは? おわりに
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新刊『悲しい話は今はおしまい』小沼 理 著
¥1,870
SOLD OUT
今だけは「明るい話」をしよう。 絶望しないで話し続けるために。 抵抗の中にあるユーモア、クィアたちの踊りとおしゃべり、立場や属性からはみ出ること。傷も喜びも責任も抱えながら社会と向き合った、実践のエッセイ集。 【内容】 この傷だらけの時代に、希望をどう語れるだろうか? 悲しみから目を背けるのではなく、喜びを抑圧するでもなく、その関係をもっと複雑にしていくことはできないだろうか。星々の結び方を変えて、新しい星座を作るみたいに。 “これは私が喜びに罪悪感を抱くのではなく、社会と向き合う原動力に変換することを学んだ話である。そして、その近くにいたたくさんの人たちの話でもある。友人たちの前向きさや気楽さ、喜びも政治的実践も諦めない姿は、私にとって星の光だった。” (「はじめに――緊張しながら笑う」より) 友達のクィアパーティ、ゲイアーティストとの対話、タイムラインを埋め尽くす犬の動画、パレスチナ解放デモ、プロテストのTシャツ作り、植物の世話、韓国語の勉強……。悲しい星座と明るい星座をぐるぐるしながら、暗い日々を生き延びる19編。
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新刊『みんなこうして連帯してきた 失敗のなかで社会は変わっていく』 ジェイク ホール 著 安藤貴子 訳
¥2,640
“権力者が団結を嫌うのは、それが搾取への抵抗という共通の目的をもつさまざまな人々を一つにするからだ。”(本文より) 過去に芽生えた希望がわたしたちの命綱。だからこそ、権力者にとって「いちばん都合の悪い歴史」を記憶しよう。「アライシップ」という言葉が生まれるずっと以前から存在した、団結と正義のための闘いに目を向けるための一冊。 【本書の特徴①「分断を超えてつながる!」紡ぎ直されるクィアな社会運動史】 有色の人も、障害のある人も、肥満の人も、移民も、難民も、ホームレスも、セックスワーカーも、フェミニストも、先住民も、気候変動活動家も、労働組合員も、ゲイも、レズビアンも、トランスも、ドラァグも…… 異なる人々が、どのように手を取り合い、社会を変えようとしてきたのか。「失敗」と見なされた運動の中にも、小さな勝利の可能性は埋もれている。労働者階級出身のクィアが綴る、世界に散らばるありえないような(実際にあった)団結の記録。 【本書の特徴②「抗っても変わらない?」絶望を反転する力強い物語たち】 人種差別、移民差別、女性差別、同性愛者差別、トランスジェンダー差別、職業差別、障害者差別、容姿にもとづく差別…… この社会には数えきれない問題がある。それぞれ独立した問題に見えるかもしれないが、その背景には帝国主義、資本主義、家父長制など共通の構造がある。暴力的で搾取的な構造を見逃さず、差異を超えて一致点を見いだし、怒りながらもユーモラスに闘ってきた先人たちの「連帯の歴史」に学ぶことで、いまを生きるわたしたちの闘い方も見えてくるはずだ。 “世間知らずの楽観主義に固執するべきだ、常に肯定的(ポジティブ)であれと主張するべきだと言っているのではない。まるで勝ち目がないのに、状況はそこまで悪くないとあなたを安心させようとする人間ほど腹の立つものはない。状況が悪いことは往々にしてある。場合によっては、本当に悲惨な現実に直面することさえある。だが、どれほど不幸であっても、そのとき必ず全員で生き延びるのだと決意して、できることをやり続けなければならない。世界はもっとよくなるという希望をもち続けるために。”(本文より) 【目次と、各章に掲げられるエピグラフ】 †はじめに “連帯なくして自由なし。”――連帯(ポーランドの労働組合) †労働者階級の戦争 “争点が一つだけ(シングルイシュー)の闘争など存在しない。わたしたちは問題が一つしかない人生を生きているわけではないのだから。”――オードリー・ロード †虹の連合を築く “レイシズムをもってレイシズムを制することはできない。連帯を武器に闘わねばならない。”――ボビー・シール †いたずらをする “世界の労働者たちよ、マスターベーションせよ!”――同性愛革命行動戦線(FHAR) †TERFもSWERFもいらない “売春婦が安全でなければ、すべての女性は安全でない。”――イギリス売春婦コレクティブ †同情なんてくそくらえ “わたしたちは恩知らずの障害者。侮るなかれ。”――バーバラ・リシキ †エイズ危機からの報告 “恋人たちの軍隊は負けるはずがない。”――クィア・ネーション †炭鉱夫と変態 “一晩で何かが変わることはありません。しかし、いまや14万人の炭鉱労働者は知っています。自分たちのほかにも問題を抱え、目的のために闘っている人たちがいることを。黒人のことも同性愛者のことも核軍縮のことも知っています。明日のわたしたちは、決していまと同じではないでしょう。”――デヴィッド・ドノヴァン †デブもフェムもお断り “わたしはかれらが最も恐れる姿をしている――太っているのだ。”――ミシェル・オーリー †治療アクセス・キャンペーン “南アフリカでは、わたしは黒人であるがゆえに抑圧されている。ゲイであるがゆえに抑圧されている。よって自由を手に入れるには、わたしは両方の抑圧者と闘わねばならない。”――サイモン・ンコリ †地球なくして未来はない “人権が守られ、尊重されてこそ、気候変動の緩和が実現する。”――ヴィクトリア・タウリ=コープス †国境に反対する “クィアの連帯は国境を打ち砕く。”――レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイグランツ †リプロダクティブ・ライツのためのトランスの闘い “わたしたちの身体(からだ)はあなたたちの戦場。”――イザベル・ソラス †熱いストライキの夏 “われわれは合法的だ。これまでもずっとそうだった。”――OTRAS †解放に向かって “世界の究極の隠された真実とは、世界がわたしたちの作り出すものであり、簡単に別様に作ることができる、ということだ。”――デヴィッド・グレーバー
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新刊『女を憎めと教わった SNSで拡がるマスキュリズムの闇』ポーリーヌ・フェラーリ 著 ダコスタ吉村花子 訳
¥2,860
世界中で猛威をふるう男性優位主義と女性への暴力。SNSを通じたその拡散・増幅のメカニズムを読み解き、早期教育の必要性を説く
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新本『スヴェンスカ・ヘムの女性たち スウェーデン「専業主婦の時代」の始まりと終わり』太田美幸 著
¥2,420
「丁寧な暮らし」とは、日常生活の細部にこだわり手間をかけるライフスタイルを指す。日本と同じくスウェーデンでも、しばらく前からこれが流行している。日本では「北欧的」な暮らし方がモデルとして参照されることが多いが、スウェーデンでお手本とされているのは一九五〇年代の専業主婦だ。レトロな暮らし方を好む女性たちがSNSで手作りのお菓子やインテリアなどを披露し、仲間を見つけて交流を楽しんでいる。 今でこそスウェーデンはジェンダー平等の先進国と目されているが、二〇世紀半ばまでの女性の社会的位置づけは日本とさほど変わらず、むしろ女性の就業率は日本より低かった。特に一九三〇年代から五〇年代は「専業主婦の時代」と呼ばれ、ピーク時には既婚女性の九割が専業主婦だった。当時のライフスタイルが今また脚光を浴びているということは、何を意味するのか。ジェンダー平等への挑戦の歴史のなかで、「専業主婦の時代」はどのように位置づけられるのだろうか。 実は、二〇世紀初頭に女性の権利拡大を目指して闘っていた活動家たちは、無名の主婦たちとともに家事の刷新にも力を注いでいた。暮らしの改善を願った女性たちの階級を越えた意思の連なりが「専業主婦の時代」を生み出し、そしてその終焉をも招き、さらに、ジェンダー平等のための制度改革を導いたのである。 タイトルにある「スヴェンスカ・ヘム」とは、女性参政権運動の主導者が結成した消費協同組合の名称で、「スウェーデンの家」という意味だ。家事を支援するために食料品店を経営していたこの協同組合は、女性の政治参加と家事労働をつなぐ結節点として象徴的な意味を持っている。スヴェンスカ・ヘムの女性たちの挑戦は、いかにして実を結んだのか。女性たちが生きた日常生活の経験から、ジェンダー平等への道のりを読み解く。
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新刊『国家に喧嘩を売る女 金子文子』浜野佐知 編著
¥2,750
⼤正時代、たった⼀⼈で国家権⼒に⽴ち向かい、⾃ら死を選んだ⾦⼦⽂⼦(1903-1926)というアナキストがいた。 文子は1903年に生まれ、貧しく悲惨な幼少期をすごした。やがて東京で苦学し、キリスト教、社会主義、無政府主義とたどって、権力や生物の絶滅を謳う「虚無主義」に行き着く。そして朝鮮から逃れてきた虚無主義者・朴烈(パクヨル)と出会い、二人で日本の帝国主義や植民地主義を批判する活動を開始するが、関東大震災のどさくさの中で検束、大逆罪で死刑判決を受ける。朴烈、文子共に恩赦で無期懲役に減刑されるが、文子はまもなく獄中で自死した(1926年7月23日)。 2026 年2月、⾦⼦⽂⼦没後 100 年を期に、浜野佐知監督の映画『⾦⼦⽂⼦ 何が私をこうさせたか』が封切られる。本作は、これまで空白だった死刑判決から死に至る121日間の、金子文子の最後の闘いを、残された数少ない短歌と共に描きだしている。 朴烈の恋⼈、という側⾯が強調されがちであった文子の、新たな像が浮かび上がる。 本書は、⼥性映画監督として300本以上の作品を⼿がけてきた著者による本作の製作記「金子文子という爆弾」にくわえ、豪華執筆陣からの寄稿、脚本や⾦⼦⽂⼦全短歌などの資料から構成される。 100 年後を生きる私たちが「金子文子」を受け止めるための⼿引きとして、最良の⼀冊。 朴烈のサイドキックとしてではない、彼女自身の生を生きた文子の最後の日々。それは、21世紀の現代でも日本社会や政治への痛烈な批評になっている。そして、それ以上に、すべての個人に「生きる」ことの意味を問うものでもある。これは、百年前にあったわたしたちの「いま」だ。 --ブレイディみかこ
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新本『ジェンダー平等のまちをつくる 東京都国立市の挑戦』太田美幸 編著
¥2,420
SOLD OUT
東京都国立市は人口76,000人弱の小さな自治体である。市が設置する「くにたち男女平等参画ステーション・パラソル」は、全国の自治体に配置されているジェンダー関連施策の担当職員の間ではわりと知られた存在で、これまでに何度もメディアで紹介されてきた。 注目を集める理由の一つは、2018年に国立市が施行した「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」にある。性的指向および性自認などの公表(カミングアウト)をするかしないかの選択は個人の権利であることを明記し、当事者の同意を得ずにそれを第三者に暴露する「アウティング」を国内では初めて明確に禁止したもので、「パラソル」はこの条例にもとづく取り組みを推進するための拠点として開設された。 加えて、この条例にはもう一つの特徴がある。DV(ドメスティック・バイオレンス、家庭内暴力)の被害者支援を重視していることだ。国立市を拠点に活動する「NPO法人くにたち夢ファームJikka(ジッカ)」は、DVなどの困難な問題を抱える女性たちに制度の壁を越えた支援を届けることを目指し、2015年に設立された。行政との密な連携によるその先駆的な取り組みが徐々に知られるようになり、今では全国各地から支援を求める女性が訪れる。Jikkaとパラソルの活動は、現在の国立市のジェンダー平等施策を支える柱となっている。 こうした国立市の取り組みは、市民から寄せられる声によって形づくられたものだ。その背景には、「市民参加のまちづくり」の長い歴史がある。市民の声は、どのように行政を動かし、まちを変えていくのか。そこに反映される市民と行政の関係とは、どのようなものなのか。ジェンダー平等に向けた国立市の挑戦は、まさにこうした問いに対する一つの答えを示している。 市民の声がジェンダー平等のまちをつくる。本書が描くのは、現在もなお進行中のその実例である。
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新刊『フェミニズムを学ぶ人のために』(申琪榮・青山薫編)
¥3,300
知の定説に挑み続けるフェミニズム。 何が見えなくされてきたのか? 誰が負担し、誰が利益を得るのか? フェミニズムは名前のない不正義を明らかにし、交差的に作用する権力構造を喝破する。いまを問い直し、未来を変えていく冒険を、この一冊から始めよう。
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新本『京ガス男女賃金差別裁判 なめたらアカンで! 女の労働 ペイ・エクイティを女たちの手に』屋嘉比ふみ子
¥1,980
日本ではじめて同一価値労働同一賃金原則(ペイ・エクイティ)を掲げて闘い、勝利判決を得た裁判の軌跡。男女の賃金格差、男性中心の企業社会のあり方に真正面から異議を唱える。人間としての労働とは何かをフェミニストの視点からわかりやすく伝える。
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新刊『転落男性論』(西井開著)
¥3,300
SOLD OUT
これ以上、落ちたくなかった―― 男性を縛ってきたのは、男らしさを達成したいという上昇の願望ではなく、ここから転げ落ちたくないという不安ではなかったか? 語られなかった男性たちの経験を〈転落〉の現象から見つめる、比類なき臨床社会学的試論。 単一のストーリーに落とし込まれて言葉の貧困に陥り、苦悩・葛藤する男性たちの経験を、社会的孤立、ホモソーシャル、加害者臨床、メンズリブ運動史、反差別への抵抗感、「有害な男性性」概念の批判的検討を通して見つめる。 集団内の序列化と排除および男性の行動に焦点を当てた第Ⅰ部では、第1章「いかに男性は社会的孤立にいたるのか」において、集団から排除されて他者との関係を絶っていくメカニズムを考察し、第2章「脅威と承認のホモソーシャル」において、ホモソーシャルな集団性が男性同士のコミュニケーションを制限して暴力を導く力学を記述する。 差別・暴力・糾弾に怯える男性の課題を扱う第Ⅱ部では、第3章「恐怖するマジョリティ、揺れるバイスタンダー」において、加害の引責の困難と第三者の介入による引責可能性を提示し、第4章「多様化するバックラッシュ」において、社会的公正に反対する男性たちの実践に着目する。 転落の恐怖への専門家の対応を論じる第Ⅲ部では、第5章「とまどいを抱える――メンズリブ運動の再解釈をめぐって」ではメンズリブ運動の再検討、第6章「〈有害な男性性〉概念の陥穽、あるいは監獄」では心理主義的言説の功罪の検証、第7章「加害の地図を描く――DV加害者臨床における責任の生成をめぐって」では加害者臨床の現場から見える、男性の責任生成プロセスを分析する。
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新刊『ジェンダーで学ぶ政治学』(三浦まり・岡野八代編)
¥2,640
SOLD OUT
なぜ政治家は男性ばかりなのか? なぜ政治はケアを不可視化するのか? 政治の思想と仕組みから平和構築まで、ジェンダーの視点から政治をとらえなおす最先端の政治学講義。男性中心の権力構造を刷新し、誰もが生きやすい社会を作るための必読書
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新刊『ジェンダーで学ぶ歴史学』(弓削尚子・兼子歩編)
¥2,640
なぜ歴史学にジェンダーの視点が必要なのか? 家族 資本主義 労働 帝国 戦争 クィア インターセクショナリティ…… 15の重要テーマにジェンダーの視点から迫るオムニバス講義を通して、これからの歴史理解に欠かせない「ジェンダー史」の思考法を体得する。歴史を学ぶ人もジェンダーを歴史的に理解したい人も必読の入門書。
