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新刊『真実と修復 暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』ジュディス・L・ハーマン 著 阿部大樹 訳
¥3,740
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〈社会のあり方から心的外傷が生じている以上、そこからの回復も、個人の問題プライベートではありえない。個々のコミュニティにある不正義によって外傷が生じているなら、傷を治すためには、より大きなコミュニティから対策を引きだして、不正義を修復しなくてはならない。 回復していく途上、難しい問いがさまざまに浮かび上がってくる。 皆の前でこのことを話せるか? 真実を、周りのひとは受け止めてくれるだろうか? この傷は治るだろうか? そのために何を差し出さなくてはならないのか? どうして加害者と同じコミュニティに所属しつづけないといけないのか? 和解は可能か? どうやって? コミュニティはどうすれば現在の、そして将来の被害を防げるのか? この問いに答えるため、私はもう一度、話を聞くことにした。生き延びたものたちの声である。皆のための、より良い正義を求めることのために本書はある〉 暴力被害者は何を求めているのか。加害者の謝罪やアカウンタビリティはどうあるべきか。補償や再発防止の具体策は、司法のあり方は。トラウマ問題のバイブル『心的外傷と回復』を継ぐ総決算の書。
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新刊『分断されないフェミニズム ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる』荒木菜穂著
¥2,640
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非婚/未婚/既婚、正規労働/非正規労働、性差別的な売春か/セックスワークか、女性の保護か/男女平等か――。フェミニズムは分断と連帯にどう向き合えばいいのか。 フェミニズムの議論を骨格に、現場の声にふれた経験に基づき、女性たちが簡単にはつながれない現実を見据えたうえで、シスターフッドとは何かを問いかける。 女性たちが差別に抗い、不満に共感しあいながらも、ともに声を上げられない現実を、ジェンダーに基づく権力構造による分断だけではなく、考え方や生き方、事情や立場が異なる個人の関係性などの視点から読み解く。 「分断」を乗り越えることを模索し、「ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる」ための女性のこれからを提案して、長年のフェミニズムの場での活動と思索に基づいて女性のつながりのあり方の再考を求める評論。
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新刊『母にはなれないかもしれない 産まない女のシスターフッド』(若林理央著)
¥1,650
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「子どもを産まない」その一言が言いづらい 「なんで産まないの?」「次は子どもだね」「産んだらかわいいって思えるよ」「産んで一人前」 友だち、親、同僚、パートナー、SNSの言葉に戸惑い、傷つく女性たち。 女性たちの「産まない・産めない・産みたくない」を丁寧に聞きとったインタビューと著者自身の「産まない」を紐解くエッセイから見えてくる、日本の女性たちのリアル。 店主Sには子がいます。出産したことは全く後悔していませんが、「なんで産まないの?」「産んだらかわいいって思えるよ」とも1㎜も思いません。それは人によるし、産む産まないは全くもって個人の自由だと信じています! (そして子は産んだが全く一人前でもない)
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新刊『韓国フェミめし 光州とヴィーガンを巡って』ハンガン・ヴィーガン
¥880
フェミニズムや福祉に関する書籍を中心とした書店、本と喫茶 サッフォーさんのZINEレーベルから『韓国フェミめし 光州とヴィーガンを巡って』が届きました! つくば在住の日韓クィアカップル「ハンガン・ヴィーガン」による、韓国料理をヴィーガンで楽しむレシピzineです。 レシピはもちろんですが、お二人のヴィーガニズムに対するエピソードや思い、そして韓国インディープレイリストなどのページもあり、店主©︎(セソニョン好き)うれしかったです!
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新刊『ウィッチンケア VOL.14』
¥1,980
発行人、多田洋一さんが「ぜひこの人に!」と寄稿依頼した、42人の書き下ろし作品が掲載。 多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」が詰まった文芸創作誌です。
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新本『占領下の女性たち 日本と満洲の性暴力・性売買・「親密な交際」』(平井和子著)
¥3,300
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日本本土・満洲で同時進行的に形成された「性の防波堤」。そこには国家や共同体によって多くの日本人女性が駆り出された。ジェンダー、セクシュアリティの視座から占領下の多様な性暴力の実態と構造を明るみに出すとともに、戦後史のなかに黙殺されてきた被害女性たちの生きざまを貴重な資料と証言に基づいて浮かび上がらせる。
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新本『言葉を失ったあとで』(信田さよ子・上間陽子著)
¥1,980
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「聞く」の実際。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。 この本の目次 第1章 言葉を失ったあとで 二〇二〇年一一月二七日 第2章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事 二〇二一年二月六日 第3章 話を聞いて書く 二〇二〇年二月二三日 第4章 加害と被害の関係 二〇二一年三月一二日 第5章 言葉を禁じて残るもの 二〇二〇年三月二七日 第6章 ケアと言葉 二〇二一年五月一一日
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新刊『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』小林エリカ著
¥1,870
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リーゼ・マイトナー、エミリー・デイヴィソン、伊藤野枝、ヴァージニア・ウルフ……男性社会の中で本来望む生き方を抑圧された女性たちの戦いの記憶を描き出す。 この女(ひと)を見よ! 科学者、詩人、活動家、作家、スパイ、彫刻家etc. 「歴史」の中で、不当に不遇であった彼女たちの「仕事」がなければ、「いま」はありえなかった――。彼女たちの生き方、そして死に方を拾い上げ、未来へとつないでいく、やさしくたけだけしい戦いの記録。 ◎フルカラーの美麗なイラスト付! 【本書で取り上げる女性たち】 マルゴー・フランクとアンネ・フランク姉妹/伊藤野枝/シルヴィア・プラス/エミリー・デイヴィソンの葬列を組む女たち/ヴェルダ・マーヨ(長谷川テル)/ロザリンド・フランクリン/婉容/ブラック・イズ・ビューティフルを歌う女たち/マタ・ハリ/クララ・イマーヴァール/エミリー・ディキンスン/水曜日にその傍らに立ち続ける女たち/ヴァージニア・ウルフ/エウサピア・パラディーノ/マリア・スクウォドフスカ=キュリー/ラジウム・ガールズ/湯浅年子/ミレヴァ・マリッチ/貞奴/学校へ通う少女たち/アンナ・アフマートヴァ/カミーユ・クローデル/高井としを/ヒロシマ・ガールズ/メイ・サートン/リーゼ・マイトナー/アストリッド・リンドグレーン/風船爆弾をつくった少女たち
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新刊『敬愛の心』(キム・グミ著、すんみ 訳)
¥2,640
◎1999年に韓国・仁川(インチョン)で実際に起きた火災事件を題材にした著者初の長編小説、待望の邦訳刊行 ミシン会社で働くサンスと敬愛(キョンエ)。お荷物社員の二人がチームを組むことになった。すれ違い、空回りしながら距離を探り合う日々。やがて互いの過去が少しずつ関係を変えていく。そんな中、チームはベトナムへの派遣が決まり、それぞれの思いを胸に新しい地を訪れるが――。理不尽な火災事件で親しい人を失い、亡霊のように生きていた男女の転機と再生を描く。
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新刊『世界 2024年4月号』
¥1,045
【特集1】トランプふたたび 2016年大統領選によるトランプ大統領の誕生は熱狂と分断の時代の幕開けを告げた。国内のみならずアジア、中東、ヨーロッパなど、世界中を振り回したトランプのアメリカは幻滅と妥協、不信と極端化の渦を増大させながら、自壊していった。だが、そこでもたらされた「遺産」はバイデンのアメリカにも色濃く息づいている。 米中対立やふたつの戦争という危機のもと、2024年の今、ふたたび吹き荒れるトランプ旋風。その風はどこから吹いているのか。何をもたらそうとしているのか。アメリカ内外の軋みを直視し、私たちに突きつけられた問いと向き合う。 【特集2】人権を取り戻す ジャニーズ性加害問題などを国際社会から批判され、「あったのに、なかったこと」にされてきた問題の深刻さを日本社会は受け止めることとなった。認識のギャップはどこから生まれたのだろう。 女性・性的少数者・外国人労働者への差別、原発事故対応……日本は様々な人権侵害のリスクを国連などから指摘されている。だが政策に十分生かされず、司法も人権救済に遠い。「息苦しさ」を強いる構造が、いま問われている。 ビジネスも様々な社会活動も、もはや人権への配慮なくしては成り立たない。そして、国際的な人権救済システムは大きく進展し、人びとの実践は国内にもある。人権はどこか遠くの話ではない。
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新本『女子鉄道員と日本近代』若林 宣著
¥2,640
女性踏切番、出札係やバス・市電の車掌の勤務状況、男性職員との差別的な労働条件を明らかにし、厳しい労働実態にもかかわらず花形職業としてもてはやした社会状況を活写。 「太平洋戦争下に、男性の代替として鉄道は女性を大量に動員した」ことばかりが論じられてきた女子鉄道員は、実は1900年以前から働いていた。 明治初期の女性踏切番を皮切りに、出札係やバス・市電の車掌の勤務実態、男性職員との差別的な労働条件を明らかにし、厳しい労働実態にもかかわらず女性車掌を花形職業としてもてはやした当時の社会状況を活写する。 さらに、太平洋戦争に突入してからの国鉄の女性職員と乗務員をめぐる定説を新聞資料などを丹念に調査して引っくり返し、新たな一面を照らす。加えて、戦争末期には小・中学生まで鉄道員として動員していた事実も明らかにする。 男性中心の日本鉄道史の陰に追いやられ、物珍しい存在としてだけ扱われてきた女性鉄道員とそれにまつわる出来事を史資料を発掘して紹介し、通説に大きな風穴を開ける。 店主Sの父方の祖母(大正生まれ)は、親に決められた婚約者が嫌で故郷の鹿児島を逃げ出し、関西でバスの車掌をやっていました。ああ、こういう風に働いて(働らかされて)いたのか……と感慨深かったです。
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新刊『幼年の庭』呉貞姫著 清水知佐子訳
¥2,420
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日常にひそむ不安や欲望 家族の中で抱く孤立感 生きあぐね、もがく女たち 現代女性文学の原点となった 呉貞姫の作品集 朝鮮戦争を体験した著者の幼少期が反映された「幼年の庭」「中国人街」のほか、「三十代の内面の記録」という六編を収録。繊細で詩的な文章は、父の不在、家族関係のゆがみ、子どもや夫への愛情のゆらぎに波立つ心を描き出す。それは時代の中で懸命に生きる人の肖像でもある。 『幼年の庭』に描かれた韓国の女性たちの姿は、 同時代の日本の女性たちとも重なる部分があるだろう。 現代の韓国文学に日本の読者が共感するように、 幅広い層の心に響く小説集として 多くの人々に読まれることを期待している。 —-清水知佐子(本書「訳者解説」より)
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新本『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』牧野雅子著
¥2,640
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なぜ日本では「痴漢」という性犯罪が、こんなにも日常化しているのか? そして、「被害」の対で語られるべき「加害」ではなく、なぜ今「冤罪」ばかりが語られるのか? 戦後から現在までの雑誌や新聞記事を分析し、これまで痴漢がどう捉えられ、社会の意識がどうつくられてきたかを読みといていく、これまでなかった「痴漢」研究の書。前提を共有し、解決策を考えていくために必読の一冊。 痴漢事件はどれくらい起こっているのか/夏は痴漢が増える、という思い込み/痴漢被害者に求められる「羞恥心」とは?/「痴漢は犯罪です」――は本当か?/女性専用車両は誰のために生まれたか/痴漢が娯楽になっていく過程/痴漢ブームは終わらない/たかが痴漢、されど痴漢冤罪の矛盾/痴漢=性依存というアプローチが注目される理由…etc.
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新刊『ジェンダー史10講』姫岡とし子 著
¥1,056
女性史・ジェンダー史は歴史の見方をいかに刷新してきたか――史学史と家族・労働・戦争などのテーマから総合的に論じる入門書。 暗黙のうちに男性主体で語られてきた歴史は、女性史研究の長年の歩みと「ジェンダー」概念がもたらした認識転換によって、根本的に見直されている。史学史を振り返りつつ、家族・身体・政治・福祉・労働・戦争・植民地といったフィールドで女性史とジェンダー史が歴史の見方をいかに刷新してきたかを論じる、総合的入門書。
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新本『これからの時代を生きるあなたへ安心して弱者になれる社会をつくりたい』上野 千鶴子著
¥1,496
NHK人気番組「最後の講義 上野千鶴子」を未放映シーンも入れた完全版として書籍化。すべての女性に勇気を与える1冊です。 目次 序章 始まりは「主婦研究」主婦ってなあに?何するひと?(「主婦研究者」としてのスター卜;「婦人問題論」に「女性学」を持ちこむ) 第1章 『家父長制と資本制』マルクス主義フェミニズムの立場から女性差別の根源を探る(市場の外側にあるもの。女性差別の根源;ケアする性としての女性。家事は不払い労働である ほか) 第2章 家事・育児・介護・看護 たったひとりの女がすべてを背負う「積みすぎた方舟」(ケア労働は生命の再生産労働;危機は近代家族のスター卜から。「積みすぎた方舟」 ほか) 第3章 ケアとは何か。誰が介護を担うのか。「研究対象」として「介護」を選んで(ハッピーな介護者でなければハッピーな介護はできない;女性の地位の国際比較。日本の女の地位はなぜ低いのか;ケアのアウトソーシングと出生率。誰がケアを担うのか ほか) 第4章 フェミニズムとは弱者が弱者のままで尊重される社会を求める思想(エイジングは中途障害者になる過程。ケアは非暴力を学ぶ実践;2019年、東京大学入学式の祝辞でバズる;安心して弱者になれる社会、安心して要介護者になれる社会を ほか) 第5章 上野ゼミ・10人の受講生と語る(まずは、自己紹介と講義の感想から;専業主婦/尽くす妻/父親と育児;子育てのアウトソーシング/結婚相手に求めること ほか)
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新刊『奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき』キム・ソヨン著 姜信子監訳 奥歯翻訳委員会訳
¥2,420
心の傷もわかりあえなさも、 すべてを詩にしたとき、母を愛せるようになった——。 痛みの声を聴く詩人が、母、父、心の傷、そして回復までの日々を語る。 奥歯を噛みしめて耐えること、奥歯を噛みしめて愛すること。 何もできなかったあのころ。それは、詩のうまれゆく時間であった。 生きることそれ自体が、詩になる。 それは特別なことではなく、 あなたの人生もまた詩なのだ。 寒さに震える心をそっと包み込む、かぎりなくあたたかな30篇のエッセイ。 「日本の読者へ」と、三角みづ紀(詩人)による応答エッセイを付す。
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新本『エンタイトル 男性の無自覚な資格意識はいかにして女性を傷つけるか』ケイト・マン著 鈴木彩加、青木梓紗訳
¥3,080
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ミソジニーが守ろうとする男性の特権意識 女性へのハラスメントや性暴力ののち、あろうことか被害者側が非難される。なぜそんなことがまかり通るのか。鍵となるのは、自分は女性から与えられる資格があるという男性の特権意識と、それを守ろうと発動するミソジニーだ。政治家からインセル、医者、夫など数々の実例をあげながら、家父長制が一見弱まりつつある時代における女性嫌悪の現れかたを鋭く抉り出す。『ひれふせ、女たち』で話題をさらった著者による新たな力作。 「私たちは何に反対しているのかが明白なときに、よりうまく闘うことができる。」(本書より) 「合衆国のように法的・社会的に男女平等が(形式的で不十分であれども)実現されているような「ポスト家父長制」的社会において、ミソジニーが守ろうとしている「家父長制的な規範や期待」とはそもそも何なのだろうか。その答えとしてマンが本作で提示しているのが、資格(entitlement)である。その資格の具体例として本書では、称賛を得る資格、セックスをする資格、同意される資格、痛みの訴えを聞いてもらう資格、自分の身体のことを自分で選択する資格、家事労働をしてもらう資格、知識ある者として語る/聞かれる資格、権力を得るにふさわしい者とみなされる資格である。」(訳者あとがきより)
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新本『SNSフェミニズム 現代アメリカの最前線』井口裕紀子著
¥2,200
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SNSによって変わるフェミニズム、 フェミニズムによって変わる社会 アメリカで活動する300のグループを調査した、現代フェミニズムの熱気を伝える最新の研究。 「Me too」運動に代表されるように、現代のフェミニズムはインターネット、特にSNSを舞台に盛んになっている。ネットの世界にとどまらず、現実社会をも動かす大きな力になっているそのムーブメントはいつ生まれ、何を訴え、いまどのようになっているのか。本書では、インターネットを使ったフェミニズム運動が盛んな現代アメリカで活動する300のグループを調査。「参加型政治」と「インターセクショナリティ」を理論軸にその活動を分析し、多様な運動の本質に迫る。
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新本『「ものづくり」のジェンダー格差 フェミナイズされた手仕事の言説をめぐって』山崎明子著
¥4,950
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手仕事をめぐる言説に隠されたジェンダー構造を明らかにする画期的研究 人々の関心を集めながらも、社会の傍流へ追いやられる手仕事がある。そんな「やりがいのあるものづくり」が奨励されるとき、その言説にはジェンダーの問題が潜んでいるのではないか。学校での家庭科、戦時下における針仕事の動員、戦後の手芸ブーム、伝統工芸における女性職人、刑務所での工芸品作りなど、趣味以上・労働未満の創作活動を支えている、フェミナイズ(女性化)する言説を探る。 「多くの女性化された創造活動は、それが「仕事」であっても、「家庭」と結びつけられやすく、またその語りは「楽しさ」や「やりがい」など、自己啓発的な言葉に満ちている。そして女性化された仕事は、今日、グローバルに組織されたものづくりの現場に広がっている。そこには、「女性」だけでなく、移民、女性化された男性、そしてその子どもたちも含まれ、家父長的な家族観がまだ強く、労働のための法やその準備のための教育が十分に確立していない社会では、こうした家父長的な構造を容易に利用できてしまうのだ。近代家族の中で女性たちが行ってきた仕事は、より女性化された人々に移譲され、消費者となった女性たちには移譲の現実が不可視化されている。この問題は、今を生きる私たちにとって、決して他人事ではないはずだ。」(本書より)
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新本『フェミニスト・キルジョイ』サラ・アーメッド著 飯田麻結訳
¥4,950
フェミニズムが恐怖を引き起こすのも無理はない、 連帯したわたしたちは危険なのだから。 フェミニストとして生きるということは、その言動で他人の喜びを奪い、うんざりさせる存在になることかもしれない。それでも闘おう、ともに。あなたの存在と身体で。現代フェミニズムの最前線で注目される書き手が、自身の経験と魅力的な言葉の数々で呼びかける、連帯への挨拶。巻末にフェミニストとして生きるための10の道具解説と、マニフェストを収録。
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新本『アンカット・ファンク 人種とフェミニズムをめぐる対話』ベル フックス、スチュワート ホール著 吉田訳
¥2,970
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カルチュラル・スタディーズとフェミニズムの出会い ふたりの思想家がポール・ギルロイの仲介のもと1996年のロンドンで対話した。フェミニズムとカルチュラル・スタディーズそれぞれの隆盛を担い、世界的知識人となったベル・フックスとスチュアート・ホール。ともに黒人のアカデミシャンでありながら、来歴と経験を大きく異にし世代も違う男女は、深く共感しながらも時に鋭く言葉を交わす。ジェンダー、人種、家父長制、アイデンティティ・ポリティクスなど、20世紀後半の社会状況を踏まえた議論の数々と、それらに自らの人生を重ねた繊細な語りは、四半世紀の時を超えて新鮮な発見とアクチュアリティをもたらす。 「フェミニズムは政治についての女たちの考え方を変えた以上に、わたしの政治についての考え方を変えてしまった。」(ホール) 「場所を失うという感覚こそが、まさにフェミニズムに関して多くの男たちが恐れ続けていることなんですよ。ものの見方においてはっきりとした変化が求められているのは、性差別という観点から自身に染みついた考え方を解体するプロセスなのです。」(フックス)
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新本『家を失う人々』マシュー・デスモンド著、栗木さつき訳
¥2,860
貧困問題の解決に鋭く切り込む世界的名著 プリンストン大学の社会学者であり、 マッカーサーの 「天才賞」にも輝いたマシュー・デスモンドは、 本書において、ミルウォーキーの8つの家族を中心に、 彼らが屋根を守るために奮闘する姿を追っている。 法外な家賃に厳しい取り立て──これでも〝自己責任〟なのか? ★ピューリッツァー賞など13の賞を受賞! ( ピューリッツァー賞/全米批評家協会賞/PENジョン・ケネス・ガルブレイス賞/ アンドリュー・カーネギー賞/ヒルマン賞/PENニューイングランド賞/ シカゴ・トリビューン・ハートランド賞/バーンズ&ノーブル最優秀新人賞/ 東部社会学会コマロフスキー図書賞/アメリカ法曹協会シルバー・ゲーブル賞/ ロバート・F・ケネディ図書賞/全米優秀法学生会ビエンナーレ賞/ストウ賞)
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新刊『結婚とわたし』山内マリコ著
¥924
結婚するなら腹を割って話せる“親友”みたいな人がいい。結婚の幻想をブチ破る日記エッセイ、後日談150頁増補の完全版。目指せ家庭内男女平等!
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新刊『優しい暴力の時代』チョン・イヒョン著、斎藤真理子訳
¥1,210
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いま韓国で「時代の記録者」といわれる屈指の作家による、代表作となる短篇集。絶望も希望も消費するいまを生きる人々の、生活の鎮魂歌。解説=西加奈子