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ZINE『MiNoRi+ ミノリト vol.2』
¥2,200
SOLD OUT
『MiNoRi+(ミノリト) 』は、ジェンダーマ イノリティ/セクシュアルマイノリティを主題とした創作物(漫画・小説・短歌など)を専門に取り扱うZINEです。 好評をいただいた創刊号の発刊から1年、vol.2を発行いたします。 世の中にはたくさんの創作物が溢れており、人はそれらを通してあらゆることを体験し、ときに明 得ます。しかし、マイノリティが現れる作品は少なく、主題ともなればごく僅かです。 ミノリトは、マイノリティが自分に向けられていると感じられる創作と出会える場を提供します。そして、マイノリティについて知る機会のなかった多くの人に、創作を通してマイノリティをもっと知ってもらいたいと考えています。私たちはすでにこの社 会に共にあること、異なる属性を持っていても共に生きていけることを、全ての人に示します。 vol.2の特集は「重ねる」 。ミノリトの考えに賛同してくださった有志の作家陣が、読者に寄り添い、ともに歩んでくれる、あたたかで力強い作品をお届けします。
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新刊『平塚らいてうと現代 女性・戦争・平和を考える』米田佐代子 著
¥2,970
SOLD OUT
日本の戦争に反対できなかったことを愧じ、戦後の平和運動を推進した平塚らいてう。 その独自な「女性の平和思想」と実践を新資料から再考する。
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新刊『となりのとらんす少女ちゃん』とら少 著
¥1,815
SOLD OUT
トランスジェンダー当事者が確かに刻む、現代の「トランスガール」の肖像。 新鋭・とら少、渾身のデビュー作! SNS上でトランスジェンダーが登場する作品を数多く発表してきた作者・とら少。当事者だからこそ描けるリアリティと、人間の深部に肉薄する力強い筆致を特徴とし、セクシャルマイノリティ当事者を中心に共感の輪を広げてきた。 一時は漫画制作を断念しようとしていたものの、単行本化を熱望する声にこたえ活動を再開。出版にむけて実施されたクラウドファンディングでは開始初日に目標額を達成するなど、いま注目を集める漫画家のひとりである。 大きな反響を呼んだ3篇のリメイクに書き下ろし1篇を加え、満を持して商業デビュー! これは、いつかきっとすれ違った、わたしたちのとなりに生きる「とらんすちゃん」の物語。
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新本『キレイならいいのか――ビューティ・バイアス』デボラ・L・ロード 著/栗原 泉訳
¥2,530
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スタンフォード大学法科大学院の研究者デボラ・L・ロードが、「女性のジェンダー研究所」所長に就任するやいなや広報担当者から言われたのは「あなたの見栄えが問題になっている」。世間にはびこるルッキズムの問題とは? また今後どうあるべきなのか? を説いた本。 店主S、49歳。化粧をし、いちおう見苦しくない服装をしようとがんばっています。今まで「私がやりたいからやっている」と思っていたのですが、でもそれって、ルッキズムに汚染されてるだけじゃない…? と考えさせられた本。 亜紀書房 288ページ
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新刊『基礎ゼミ ジェンダースタディーズ』守如子 編 前川直哉 編
¥2,090
女性はメイクをすべき? スポーツは男性向き? 災害の被害は平等? LGBTは私のまわりにいない? 女性専用車両は「男性差別」? 少子化は「女性の社会進出」が原因? 思い込みから自由になる技法(わざ)を学ぼう! ジェンダー研究の基本から最前線までを貫く、究極の入門書。 ――本書の特長(「はじめに」より) ①インターセクショナリティの視点を重視する ②多様な性のあり方を前提とする ③多彩なトピックについて、第一線で活躍する研究者が執筆 ④「問い」をデータで検証していくスタイル ⑤考察や問いを広げる、豊富なワーク ⑥ジェンダー研究を身近に感じられるコラム はじめに 第Ⅰ部 ジェンダーの視点を身につける 第1章 「女らしさ・男らしさ」を決めるのは誰? ――ジェンダー、性差別、ジェンダーギャップ指数(前川直哉) 第2章 フェミニストは「萌え絵」が嫌い? ――炎上、女性学、ジェンダー研究(守如子) 第3章 LGBTは私のまわりにいないのか? ――マイノリティ、クィアペダゴジー、アライ(堀川修平) 第Ⅱ部 「わたし」のまわりのジェンダー 第4章 女性はメイクをしなければだめ? ――美の強制、エロティック・キャピタル、ルッキズム(西倉実季) 第5章 これは男子の遊び? それとも侵害行為? ――男性学、男らしさ、ホモソーシャルな絆(片田孫朝日) 第6章 学校にもジェンダー差別はあるのか? ――隠れたカリキュラム、ポジティブ・アクション、ジェンダー教育(宮田りりぃ) 第7章 スポーツは男性のほうが向いている? ――ジェンダー秩序・性別二元論・身体の性の多様な発達(井谷聡子) 第Ⅲ部 社会の課題とジェンダー 第8章 少子化は「女性の社会進出」が原因? ――ロマンティックラブ・イデオロギー、男女雇用機会均等法、リプロダクティブ・ライツ(守如子) 第9章 あなたにとって「家族」とは誰? ――性別役割分業/新・性別役割分業、同性婚、ケア(堀あきこ) 第10章 女性専用車両は「男性差別」か? ――痴漢、性暴力、性的同意(牧野雅子) 第11章 災害の被害は平等か? ――DV、避難所、女性防災リーダー(前川直哉) 第12章 ネットでフェミニズムは変わったか? ――フェミニズム、ハッシュタグ・アクティヴィズム、クラフティヴィズム(井口裕紀子) 第Ⅳ部 インターセクショナリティの視点で考える 第13章 ケア役割は誰のもの? ――フェミニスト障害学、優生思想、自立生活(飯野由里子) 第14章 女性にも「特権」はあるの? ――レイシズム、家意識、マイクロアグレッション(宮前千雅子) 第15章 「トランスジェンダー問題」とは何か? ――トランスジェンダー/シスジェンダー、性別承認法(高井ゆと里) 引用文献一覧 索引 ワークシート 巻末資料
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ZINE『ケアをクィアする』
¥1,650
SOLD OUT
大きな枠組みや制度と紐づけて語られやすいケアという行為や営みを、縫いぐるみやネイル、本屋、編み物などの視点から改めて見つめ直しながら、ケアにまつわる慣習や規範、カテゴリー等を問い直し、脱中心化する(=「クィアする」)ことを目指すzine。 「する/されるといった関係性に依拠しないケア」や、「ゆるく磁場的に発生するケア」についてなど、個別具体的な営みや実践を丁寧に観察し言語化しながら、よりオルタナティブでフラットな目線からケアを考える。縫いぐるみ作家による漫画エッセイや、セーファースペースを目指す本屋同士の対談、パンク・アナキズムからケアについて考えるエッセイ、「ネイルしながらケアについて話してみた」イベントのレポなどを収録。 "本書の興味関心は、岡野氏によるケアの定義の「間違い」を指摘し、それとは違った「絶対唯一の」「正しい」ケアの定義を打ち立てることではなく、ケアという概念を中心に様々な人やテーマを巻き込んでその周縁をぐるぐる回りながら、ケアの定義を押し広げていく、あるいはケアの定義しにくさ/捉えにくさにみんなで大いに困惑することにある。”(「はじめに ケアの定義に対する違和感」より) "何か新しいものを作り出したり発見したりするよりも、ものの見方や関係性のあり方を「創造的に踏み外す」手助けをしてくれる、それがケアの持つ働きの一つなのかもしれない。…こういったケアの働きは、不確かな社会の中で、ままならない身体をどうにか乗りこなしたり、時に振り落とされたりしながら生きる私たちにとって、確かな拠り所になりうるのではないかと思う。"(「おわりに ままならない「舟」をたしかに漕いでいくために」より)
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ZINE『生理について男にできること』
¥1,000
SOLD OUT
生理って女性だけのもの?男性には無関係なの? の疑問から実際に6人の女性に取材して その症状・対策法・そして男性に求めるとしたら何? をまとめてイラストレーションで紹介した作品です。 /リソグラフ・B6横型・全20p
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ZINE『私たちが日本を出る理由 それでも日本で生きていく?』
¥1,100
SOLD OUT
海外就職を目指す女性とノンバイナリをサポートするためのコミュニティ「Port」のメンバーを中心に、日本を出た人、日本を出ようと考えているけど実行はしていない人、実行後に日本に帰ってきた人、海外から日本に来た人のエッセイをまとめました。 それぞれのエッセイから、「自分の場合はどうだろう」と考えを掘り下げられる本となっています。 ゲスト寄稿者は文筆家のひらりささんです。
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ZINE『らんちう』
¥1,200
SOLD OUT
誰もがもち、もてあまし、かわり、あこがれ、しばられ、しばり、あつまり、はなれ、ゆらぎ、 ほしがり、てばなし、うばい、うばわれ、あらそい、むさぼり、なやみ、いやし、おそれ、まじわる── 28人の20代が匿名で書いた、それぞれの〈性〉の現在地点をまとめた文芸誌です。 ─ 『らんちう』vol.2 特集〈性〉 2025年4月20日刊行 A5/172ページ 付録(漫画+絵葉書)付 1,200円(税込)
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新本『共生社会をめざして 人物で読むジェンダー史』(江刺昭子著)
¥2,420
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女の視座をメディアに据え、政治を変革し、家族の形を問い返し、性差別を許さない。男社会の岩盤をうがつ女たち。 共生社会をめざして 人物で読むジェンダー史 目次 Ⅰ メディアに生きる 9 草分けの時代から変わらぬ女性蔑視 10 自由奔放に非日常を生きた女性記者、中平文子という生き方 14 日中戦争前夜、竹中繁が訴えた「相互理解」の大切さ 18 『婦人公論』初の女性編集長 三枝佐枝子の仕事 27 女性誌を変革した『ミセス』休刊の理由 31 画期的な告発の書 『マスコミ・セクハラ白書』 35 Ⅱ 表現者の自由を拓く 39 「閨秀」から「女流」「女性」へ 40 階級やジャンル越える女性作家 44 武道館を埋めた作家がいた 48 「倒錯的」「邪道」と蔑まれても 駆け抜けた役者一代 53 幸田文の「崩れ」に学ぶ、大災害の続く今こそ 57 太平洋戦争開戦を受け入れた表現者たち 61 「横浜の大空襲」を記録する小野静枝 65 戦中・戦後の生活者の記録 71 資料は「生きた」歴史 軽視・廃棄を恐れる 76 散逸が懸念される女性史関係資料、保存・公開の動き相次ぐ 80 Ⅲ 政治に挑む 87 明治150年、「明治の精神」願い下げに 88 「平成」最初の参院選で女性22人当選 92 「政治参加は女子の本分に背く」のか 96 政権の看板だった「女性活躍」どこへ? 100 ツイッターデモと「声なき声の会」が示すこと 104 『市川房枝の国会全発言集』を読む 109 国際女性デーの国連議決を無視し続けた政府 114 民主主義と呼べぬ日本の政治 118 Ⅳ章 家族の形を問う 123 「産めよ死ねよ」への回帰か 124 ノーベル賞、「内助の功」は必要か 128 「昭恵夫人」は責任回避の呼称か 132 選択的夫婦別姓、未だ男性司法の壁厚く 136 「わたしだけの名」を奪う制度は終わりに 140 高齢者介護の担い手は今も女 144 昔「結婚報国」、今「官製婚活」 148 非正規シングル女性の窮状 152 関東大震災で犠牲になった沖縄の女工 156 コロナ禍を家事協働の契機に 162 Ⅴ 性差別、性被害を告発する 167 目をおおう米軍による沖縄の性被害 168 忘れ去られた「国家売春」の過去 173 父系主義の国籍法改正に尽力した土井たか子 177 スポーツ選手は増えたが指導者は? 181 看護師を再び使い捨てにするな 186 ケアマネジャー、訪問介護の現場を語る 190 ジェンダーギャップは過去最低 195 男女共同参画センター、予算減や廃止で存立の危機 200 Ⅵ 悼詞 205 加納実紀代、被害と加害の二重性から逃げず 206 山口美代子、ライフワークは「資料と女性」 211 関千枝子、書き続け訴え続けたジャーナリスト 219 鹿島光代、女性史学に不抜の基礎を築く 230 高良留美子、天才的な書き手、多面的な活躍 238 折井美耶子、 地域女性史のリーダ―として 247 女性史とわたし―あとがきに代えて 256 関連商品
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新刊『ドロシーマンション』文・絵 カヒジ 訳 加藤慧
¥1,980
すがたかたちがみんなちがうように いろんなかたちの「すき」があります この物語に登場する人々は、自分の好きなあり方、生き方をしています。 でこぼこだったり、さまざまな色や荒々しい線で表されたりと、決して「完璧」に整えられた存在ではありません。でもそのままの自分を愛し、またお互いがお互いを認め合い、思い遣って暮らしています。 じぶんらしくいきるとき ひとはかがやける 「完璧」に整っていないカラフルな個性だからこそ、混ざり合うことでハーモニーが生まれ、より豊かに、生き生きと輝く世界が生まれています。作者のカヒジさんは、女性であり、アジア人であり、LGBTQ+コミュニティの一員であると自認しており、差別や憎悪に何度も直面してきました。本書は、そんな作者自身の経験や、自分らしく生きていることを他人から否定されなければならなかった無数の人々の声を元にして生みだされました。異なる肌の色や多様なアイデンティティを持つ人々が自分らしく、好きなことを自由に楽しめる世界へのあこがれを込めて作られた、カヒジさんにとって初めての絵本となります。切り絵とイラストを組み合わせて表現された、色彩豊かで温もりのある美しい世界をお楽しみください。
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新刊『朝のピアノ 或る美学者の『愛と生の日記』』キム・ジニョン 著 小笠原籐子 訳
¥2,420
SOLD OUT
ノーベル賞作家ハン・ガンが3回読んだ本:「しばらく外国にいたとき、この本を1日いちど、3回読んだ。毎日読んでもいい本」 日常がシャッターを下ろすように中断されると知った時に......残ったのは「愛」だった。 『朝のピアノ』は、キム・ジニョン先生が天に召される三日前、意識混濁状態に入る直前まで、メモ帳に書き留められた生の日記である。 哲学者/美学者として著名であった著者が死を意識せざるを得なくなったとき、より明確に感じ取るようになったのは世界の美しさや愛、ささやかな日常のおもしろさだった。 〈雨降りの日、世界は深い思索に濡れる。そんなときは、世界が愛を待つ気持ちでいっぱいだということを知っている。わたしがどれほど世界を愛しているかも〉 〈もっと長生きしなければならないのは、もっと生きながらえるためではない。後回しにしてきたことに対する義務と責任を遂行するためだ〉 どこから読んでも静かに心に染みわたる一節が見つかる一冊。 〈本書は、多方面で活躍された著者が人生に幕を下ろす三日前までをメモに綴った日記である。だが、逆説的な部分があるとしても、焦点はあくまで「生」にあり、忍び寄る最期にあるのではない。彼が描く日常生活の何気ないワンシーンは、むしろ牧歌的ですらある。不安を抱えながらも、冷静さを保とうと努め、前向きな姿勢を取り続ける。生への執着および葛藤、愛着、賛美、そして周囲へ向ける視線、配慮、感謝、愛。音楽や文学で色付けられ、重厚でいてシンプル。そして最期まで守り続けた、人としての威厳に心打たれる。淡々と綴られているにもかかわらず、この日記は奥深い。(訳者あとがきより)〉
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新刊『生きる力が湧いてくる』(野口理恵著)
¥1,980
SOLD OUT
顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりをしたい。 私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。(本文より)
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新刊『ギンガムチェックと塩漬けライム: 翻訳家が読み解く海外文学の名作』(鴻巣友季子著)
¥1,980
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小説の読み解き方がわかる。知ってるつもりだったあの名作の、新たな顔が見えてくる! 『嵐が丘』は、相続制度と法律知識を駆使した「不動産小説」だった? アトウッドの『侍女の物語』は現代アメリカがモデル? 不朽の青春小説『ライ麦畑でつかまえて』は、太宰の『人間失格』に似ている? これからのポストヒューマン時代に必読の作家、カズオ・イシグロー 当代一の翻訳家・文芸評論家である著者が、 誰もが知る名著を全く新しい切り口で解説し、 小説のあじわい方を指南する大人向けブックガイド。 あの名作の知られざる“顔”が見えてくる! 誰もが一度はふれたことのある古典的名著から、今こそ読むべき現代作家の“問題作”まで。 著者の翻訳家としての歩みのなかで、思い出深い作品、折にふれて読み返す、大切な名著たちをここに紹介。 翻訳者ならではの原文(英語)の読み解きや、作品理解の深まる英語トリビアがちりばめられていますので、翻訳家志望の方や、英語学習者も楽しめます。 ※本書はNHKラジオテキスト「ラジオ英会話」の人気連載「名著への招待」(2021 年度~2024 年度)を加筆修正してまとめたものです。
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新刊『なぜ人は自分を責めてしまうのか』信田さよ子 著
¥968
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「自責感とうまくつきあう」。当事者の言葉を辞書として、私たちを苦しめるものの正体に迫る。公開講座をもとにした、もっともやさしい信田さよ子の本。 まえがき 第1章 母はまだ重い 1 「母と娘」の時代の幕開け 精神分析のなかの女/フェミニスト・カウンセリング/アダルト・チルドレン/被害という概念の広がり/『母が重くてたまらない』へ 2 母と娘のいま 母娘問題のはじまり/毒母、毒親という言葉/母の老い/自分の限界は甘く見積もる/亡くなった親 3 母を俯瞰する 定義にこめたもの/母親の三大原因説/謝罪になっていない謝罪/母と娘は和解できない 4 グループの力 解釈を一切しない/母親研究/言いっぱなし・聞きっぱなし/生育歴が母親研究になる/母を俯瞰する/不均衡な力関係の表れ方/母が怖くなくなるような状態を目指す 第2章 共依存を読みとく 1 共依存とシステム家族論 当事者の言葉/アルコール依存症の治療現場から/システム家族論の登場/システム家族論の影響 2 支配としての共依存 共依存の発展/従来の共依存理解の限界/依存ではなく支配/「あなたのために」が不幸のはじまり/言葉が現実をつくる/母の愛のいかがわしさ/被害者権力/パターナリズム 3 母と娘の共依存 母のケアが力を奪う/あなたがいないと生きていけない/女性と共依存/共依存的な人にどう対処するか/共依存的になってしまうとき/被害者は無力化されているのではない/権力は状況の定義権/支配の根幹 4 複雑化したトラウマ 苦しみと鈍感さ/ありふれている共依存/支配性を自覚する 第3章 母への罪悪感と自責感 1 近代と母性愛 母と娘に関する3冊/罪悪感の正体/つくられた家族像/母性愛のふたつの柱 2 母のミソジニー 精神分析にとって女とは何か/阿闍世コンプレックス/受け継がれる母性信仰/ミソジニー 3 母性愛と罪悪感・自責感 反出生主義/虐待の影響としての自責感/母性愛なんてものはない 4 第三者の介入 最良の第三者は、父であるべき/キーワードの整理 第4章 逆算の育児 1 子どもとは何か アルコール依存症とフェミニズムの合流/年代のはじめの孤立/ACの親のように、じゃない育児/子どもという存在 2 親の言葉による支配 親の暴言/自立という言葉/人に迷惑をかけずに生きることはできない/家族と差別/加害と被害をひっくり返す/普遍的な価値を利用する支配 3 幸せでいる義務 抑圧移譲/強迫的なケア/子どもの前では幸せでいる義務がある/閉ざされた家族/幸せなふりをする 4 とりかえしはつく 子どもの恐怖/子ども以外の存在から支えられること/子どもが許せない気持ち/とりかえしがつかないことはない 第5章 なぜ人は自分を責めてしまうのか 1 自責感と規範の関係 規範を取り込む/規範の一貫性 2 「すべて自分が悪い」という合理性 感情を抱けない/子どもの文脈/たったひとつの合理性 3 根源的受動性 子どもは責任ゼロで生まれてくる/孤独感は高級な感覚/虐待の罪 4 自責感のあらわれ 自傷はサバイバル/アディクション/接触障害/性的な問題/反転する自責感/家族と正義/あなたは悪くない 5 これからの旅へ グループの意味/ヴィクティム・ジャーニー あとがき 索引
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新刊『FtMトランスジェンダーのぼくのことを話そう』江里ユウキ 著
¥1,650
著者は体が女性で心が男性のトランスジェンダー。 5歳のときに初めて性別に対して違和感を持ち、小学5年生で初潮を迎えると、あまりのショックにトイレで泣き崩れたこともあった。 男の子との初恋、両親へのカミングアウト、不登校、自殺未遂、そして就職し「胸オペ」を受けるまで……。 セクシュアルマイノリティとして波乱万丈な人生を歩んできた著者が、今、自分のことがよくわからなくて不安を抱えている全ての人たちに贈る「生きやすい社会」へのメッセージ! 小学上級・中学から
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新刊『アンチ・アンチエイジングの思想 ボーヴォワール『老い』を読む』上野千鶴子 著
¥2,970
老いには誰も抗えない。それなのに、私たちはなぜ老いを恐れるのだろう。平均寿命が延び、老人としての生が長くなったことで、誰もが老いに直面すると同時に不安も高まっている。 自分が老いたことを認めたくないのは、社会が老いを認めないからだ。それを惨めにしているのは文明のほうなのだ。「老いは文明のスキャンダルである」――この言葉に導かれて、ボーヴォワール『老い』への探究がはじまる。 さらに日本の介護の現場を考察し、ボーヴォワールのみた景色の先へと進む。認知症への恐怖、ピンピンコロリという理想、安楽死という死の権利。その裏側にある老いへの否定から見えてくるのは、弱いまま尊厳をもって生ききるための思想がぜひとも必要だということだ。 ひとが最後の最後まで人間らしく生きるには、徹底的な社会の変革が必要なのだ。老いて弱くなることを否定する「アンチエイジング」にアンチをとなえ、老い衰え、自立を失った人間が生きる社会を構想する。
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新本『心的外傷と回復 増補新版』ジュディス・L・ハーマン 著 中井久夫・阿部大樹 訳
¥5,940
〈心的外傷体験の核心は孤立と無縁である。回復体験の核心は有力化と再結合である〉 あらゆる心的外傷(トラウマ)の諸相とその治療の方向性、回復への道を具体的・情熱的にしめした『心的外傷と回復』は、1992年の初版刊行以来、世界中の読者から感動をもって迎えられ、現在ではトラウマ問題の「バイブル」の地位をゆるぎないものにしている。 本書は、原書2022年版にもとづき、長大な「あとがき――心的外傷の弁証法は続いている(2015)」と「エピローグ(2022)」を付した増補新版である。アフガニスタン侵攻以後に表面化したアメリカ軍人、特に女性兵士の心的外傷、児童虐待の後遺症としての複雑性PTSD、カトリック教会による組織的な性虐待などの問題を取り上げ考察しながら、この30年間の心的外傷研究の発展を関与観察的態度で詳細に追い、その展望に及んでいる。 そしてハーマンは、最後に結んでいる。 〈結局のところ、心的外傷を癒すためには身体と脳と心を一つに統合することが必要なのだという、基本に立ち戻ることになる。まず安全な場をもつこと、そして思い出すこと、服喪追悼すること、そしてコミュニティにもう一度つながることである。…回復の土台石となるのは、心理療法と社会的支援である。この原理は、どんな治療技法によっても、どんな薬物によっても変わることはない〉
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新刊『僕は、私は、トランスジェンダーです』マラン、シャイエン 作 吉良佳奈江 訳
¥2,530
SOLD OUT
トランスジェンダーの男性マラン、トランスジェンダーの女性シャイエン。2人の当事者がオープンに語る、韓国生まれのコミック・エッセイ。 多くの人と同じように、この2 人もそれぞれの幸せのために一生懸命生きていて、ときには失敗することも間違うこともある平凡な人たちです。ただ違うのは、セクシュアリティに対する悩み が続いているということ。 自分のセクシュアリティに悩む人、セクシュアル・マイノリティの声を聞いて応援したい人に、新たな学びと勇気を与えてくれる、等身大の温かな物語。 本書は2020年12月に韓国の同一の出版社から同時に発行された2冊の本を1冊にしたものです。著者の二人、マランとシャイエンはそれぞれトランスジェンダーかつ性別違和(以前は性同一性障害という診断名)を抱えたことで、性別移行しました。その移行過程をメモワール/回想録として描いていますが、それだけでなく、移行する前後や途中で感じたり考えた「様々な思い」をも描いています。 多くが平坦な人生ではない性別違和を抱える当事者にとって暗闇の中の小さな「明かり」になるように、また性別違和が何なのかよくわかっていない人々へ当事者の実態を示すために、この本は出版されました。
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新刊『新版 女から生まれる』(アドリエンヌ・リッチ著、高橋茅香子訳)
¥4,180
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父権制によって形作られる「母性」を、 自身の体験を交えながらラディカルに解体する 70年代フェミニズム論の名著 地球上の人間はすべて女から生まれる――。そのことは、女を理想化し、母性神話をはびこらせる一方、女が自分自身の生き方を選択する自由を奪ってきた。男中心の社会のなかで、制度化された「母性」がかかえこむあらゆる問題を検討し、女のからだとこころを解放する視点をあきらかにする。三人の息子の母としての体験を問いなおし、歴史的文献を緻密に分析し、「あたらしい古典」としていまや世界中で大きなインパクトをもって読みつがれる、リッチのフェミニズム「母性論」の名著。
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新刊『働いて愛して生きるために女たちは闘わなければならない──ラジウム・ガールズのアメリカ』(ケイト・ムーア 著、松永典子・山口菜穂子・杉本裕代訳)
¥3,960
SOLD OUT
歴史、科学、フェミニズム、個人史が融合したアメリカの大ベストセラーが待望の邦訳。 【山崎まどかさん推薦!】 ラジウムに人生を奪われた女性たち。 そのひとりひとりに物語があった。 身体も精神もボロボロになりながら、 大企業を相手に彼女たちがどのように勇敢に戦い、お互いを励まし合ったか。 歴史に隠れていたそのストーリーにスポットライトを当てるとき、 彼女たちの灯した光が女性たちの未来を照らし始める。
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新本『人と食事するのが怖い!』(朝来おかゆ著)
¥1,540
会食恐怖症ってなに?? 摂食障害とはちがうの?? 学校の給食、友だちとのお弁当、カフェでのランチ、サークルの飲み会……。 だれかとご飯を食べる時間が近づくと、“不安”と“恐怖”に襲われます。 〈食べられない〉〈飲み込めない〉〈吐き気がする〉 本当は楽しく食事をしたいのに、人と食事ができない“会食恐怖症”の私のお話。 【一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会代表理事 山口健太さん推薦!】 “人と楽しく食事ができない”のはなぜ!! 楽しく食事ができない/周りの人にわかってもらえない会食恐怖症の当事者の日常が克明に描かれています。 会食恐怖症当事者はもちろん、当事者のつらさ、病気の正体が“イマイチ”理解できない、家族や周囲の人たちにぜひお読みいただきたい本です。
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新刊『100年先の憲法へ: 『虎に翼』が教えてくれたこと』(太田 啓子著)
¥1,540
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あの朝ドラを読み解けば憲法がわかる? みんなの「はて?」にこたえる入門書 熱い反響を呼んだNHKドラマ『虎に翼』を題材に、『これからの男の子たちへ』(大月書店)で知られる弁護士・太田啓子さんが憲法の基礎を紙上レクチャー。 100年前の女性たちから現代に託されたメッセージとは? ジェンダー平等を阻害しない「これからの」男性像とは? “虎翼愛”全開で語り尽くします!
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新刊『水の流れ』(クラリッセ・リスペクトル著、福嶋伸洋訳)
¥2,640
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〈わたし〉から〈あなた〉へ、思考の背後に潜むものを求める言葉の奇蹟。 いまこの瞬間の生を描くという不可能な試みが生み出した、比類なきイメージの奔流。ウルフ、マンスフィールドと並ぶ世界文学の巨匠リスペクトルの極北にして頂点となる作品が、ついに刊行。
