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ZINE『平成共同幻想』月岡ツキ 著
¥1,320
SOLD OUT
平成一桁生まれのコラムニスト・月岡ツキが、10代のころにハマったアニメや漫画、アイドル、インターネットカルチャーなどにまつわる思い出を綴るエッセイ集。 「あのころ、あんなことあったよね」「あれ、私もみてた」 生まれ育った場所が違っても、同じコンテンツを通った者同士だと、なんだか友達だったような気がしてくる。「平成のあのころ」を彩ったコンテンツを通じて、私たちのあったようでなかったような思い出=共同幻想が立ち上ってくる一冊。 表紙イラスト:いとうひでみ
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『漱石を愛したフェミニスト: 駒尺喜美という人 』(田中喜美子著)
¥1,500
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駒尺喜美は漱石と同じように、「いかに生くべきか」の問題を、みずからを大所高所において論じるのではなく、自分の生きる場にひき据え、周囲の人々との関わりのなかに見つめ、つかみとろうとした。遊びにおいても、学問においても、暮らしにおいても、常に自分の感覚を信じ、自分の頭で考え、自分の理想を追求し、自分の愛を貫くことに全力投球する人であった。大阪船場に生れ、少女時代は秋月恵美子に夢中になり、大谷高等女学校卒業後、京都人文学園、法政大学に学ぶ。「芥川龍之介論」「漱石論」「五木寛之論」『魔女の論理』などを著し、血縁にたよらない「友だち村」をつくる。
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新刊『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 〈民族浄化〉の原因はどこにあるのか』(早尾貴紀著)
¥2,750
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パレスチナ/イスラエル問題を「自分のこと」として考えるために ガザのジェノサイドを許容するこの世界は、さらにそうした破壊的暴力を「正義」の名のもとに行使することを支持する欧米日は、そうした帝国の側の住民である「日本のわたしたち」は、いったい何者なのか。それこそが最も問われるべきことである。(「はじめに」より) 国際法に明確に違反する虐殺であるにもかかわらず、「停戦」まで長すぎる月日を要し、さらにいまだ続くイスラエル軍によるガザ侵攻。 イスラエル建国を支持し、その筆舌に尽くし難い暴力を黙認し続けてきた欧米諸国の責任が問われる現在、かつて東アジア史におけるグレート・ゲームに名乗り出た帝国日本との関わりを起点に、国際的な植民地主義の負の遺産を検証する。そして、ユダヤ人国家・イスラエル建設の発想はどのように生まれ、知識人たちはどのように正当化/批判してきたのか、思想史の観点からも経緯を追う。 社会思想史研究者であり、パレスチナ/イスラエル問題にかかわってきた著者によるこれまでの主な対談のほか、また南アフリカ現代史の研究者・牧野久美子さんと植民地期および解放期における在日朝鮮人の生活史/ジェンダー史研究者・李杏理さんとの新規鼎談も収録。
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新刊『小名浜ピープルズ』小松理虔 著
¥2,530
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東日本大震災と原発事故から10年。魅力的な地元の人々と話し、綴った、災間を生きるすべての人へ捧ぐ渾身の初のエッセイ 東北にも関東にも、東北随一の漁業の町にも観光地にもなりきれない。東日本大震災と原発事故後、傷ついたまちで放射能に恐怖し、風評被害は受けたが直接的被害は少なかった、福島県いわき市小名浜。著者は、この地で生まれ育ち〈中途半端〉さに悶えながら地域活動をしてきた。当事者とは、復興とは、原発とは、ふるさととは――10年を経た「震災後」を、地元の人々はどう捉え暮らしてきたのか。魅力的な市井の人々の話を聞き、綴った、災害が絶えない世界に光を灯す、渾身の人物エッセイ。 目次◉「震災10年」と名物女将が守るチーナン食堂/処理水放出と海辺のまちの生業/老舗温泉旅館に生まれた原子力災害考証館/楢葉ルーツの解体業者がつくる未完の映画館/若き作家と響き合う常磐炭鉱の念/「被災地」であり、「被災地」でなかった双葉高校で/復興工事の現場から手繰り寄せる線/「そこにいく」から始まることーアシスタントの〈イチエフ〉視察記/流転する記者と重ね合う〈ふるさと〉/博覧強記の先輩と見渡す複数ある世界/我が子と語り合う、10万年後のこと
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新刊『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』(飯田一史著)
¥1,320
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かつて本屋は「帰り道にふらっと寄る」場所だった。だが、いつのまにか町から本屋の姿はなくなり、「わざわざ行く」場所になってしまっている。いったいいつから、どのようにして、本屋は消えていったのか? 本書では、出版社・取次・書店をめぐる取引関係、定価販売といった出版流通の基本構造を整理した上で、戦後の書店が歩んだ闘争の歴史をテーマごとにたどる。 公正取引委員会との攻防、郊外型複合書店からモール内大型書店への移り変わり、鉄道会社系書店の登場、図書館での新刊書籍の貸出、ネット書店の台頭――。 膨大なデータの分析からは、書店が直面してきた苦境と、それに抗い続けた闘争の歴史が見えてくる。「書店がつぶれていく」という問題の根幹を明らかにする一冊。
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新本『1980年、女たちは「自分」を語りはじめた』(河野貴代美著)
¥2,200
「このひとがいなかったら、日本にフェミニストカウンセリングはなかった。 最後の著書になるかもしれないと、明かされなかった秘密を今だから語り残す。」 ――上野千鶴子(社会学者) 母、妻としての役割しか求められない女性たちの心理的虚しさは、贅沢な悩みとして取りあってもらえず、夫からの暴力は夫婦間の問題として軽く扱われていた。セクハラという言葉はなく、痴漢は女性に隙があったと責任を転嫁された。1980年とはそんな時代だ。 フェミニストカウンセリングは、「苦しいのは、あなたが悪いのではない」と女性たちへ「語り」を促し、社会の変化を後押ししてきた。 「ノー」を言う、自己主張をする、「自分」を伝えるためにもがいた、連帯の土台。 女性たちが語り、聞いてもらえるカウンセリング・ルームをはじめて作った創始者がエンパワーメントの歴史をひもとく。
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新刊『仕事文脈 vol.26』
¥1,320
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すべてのゆかいな仕事人のためのリトルマガジン『仕事文脈』、26号の特集は「みんなで生き残る」「つくる→めぐる→つくる→」の2本。誰かが勝つと誰かが負ける?どんな選択にも犠牲はつきもの?本当にそうなんだろうか。つくることで生まれること、つながっていくこととは。これらについて考え、多くの声を集めました。
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新刊『現代中国女性のライフコース 一人っ子世代の親子関係と家族意識を読み解く』陳予茜 著
¥3,300
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1979年に導入された一人っ子政策のもとで生まれ育った女性たちは、中国社会にとってどのような存在なのか。彼女たちは、家族とどのような関係を築き、自分の人生をどう切り開いているのか。 40人の一人娘へのインタビューから、就職から恋愛、結婚、育児、家族との関係の現実までを丁寧に描き出す。そして、男性を優位に置く中国の家父長制規範や市場経済での差別に直面しているため、一人娘とその親たちが「家族」という単位でその厳しい社会を生き抜こうとしていることを明らかにする。 いまでも「皆婚社会」で結婚規範が強く、一方で高齢者や子どもへの公的な支援が少ない中国で、女性たちがジェンダーの不平等やケアの個人負担などの様々なプレッシャーに向き合い、家族と連携して自身のライフコースを築く姿を浮き彫りにする。
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新刊『ピンクと青とジェンダー』石井国雄 著 田戸岡好香 著
¥1,980
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「ピンクは女の子、青は男の子」という性別に基づく色分けは、トイレや更衣室、ファッションやおもちゃなど、私たちの日常の随所に見いだすことができる。しかし、この使い分けはそもそもどうして生まれたのか。また、本当に根拠がある色使いなのだろうか。そして実際に、女性はピンクを好み、男性は青を好んでいるのだろうか。 本書では、社会から文化にわたるさまざまな局面で自明視されている「ピンクは女の子、青は男の子」というステレオタイプな区分に疑問を投げかける。そして、色による性別区分の実態に迫るため、日本を含む各国でおこなわれたピンクと青の印象に関する実験の数々を紹介する。 その結果として、この固定観念や好みは決して先天的なものではなく、後天的、つまり私たちを取り巻く社会的・文化的な影響のもとで生じるのだと結論づける。そのうえで、色に関するジェンダーステレオタイプを乗り越えようとする近年の社会的実践にふれ、いたるところに潜在する慣習的な性差についても是正の必要性を訴える。 私たちにとって色とは何か。性差を、文化を、そして社会を方向づける強固なメカニズムの解体を試みる、社会心理学からのアプローチ。 目次 はじめに 第1部 基礎パート――ピンクと青の心理学 第1章 ピンクと青は誰の色?――ピンクと青の歴史と現代 1 ピンクと青のイメージをめぐる歴史 2 ピンクと青の現代 3 色は心理に影響を及ぼすのか――色彩心理学の歴史的背景 第2章 ピンクと青に対するイメージ――「ピンクは女の子、青は男の子」なのか 1 色のイメージと印象に関する研究 2 色に関する認知――記憶のなかの色概念と属性概念との結び付き コラム1 化粧が自分のイメージに与える影響 第3章 ピンクを身に着けた人は女の子らしい?――ピンクと青が印象に及ぼす影響 1 ピンクと青が性別判断に及ぼす影響 2 ピンクと青が印象に及ぼす影響 3 ピンクと青が人々の判断や行動に及ぼす影響 コラム2 ピンクを身にまとった女性は「魅力的」なのか 第4章 ピンクを身に着けている私は女性らしい?――ピンクと青を身にまとうことの効果 1 着衣と自己認知・行動との関係――着衣認知理論 2 ピンクを身に着けると自己認知が変わるのか 3 ピンクを着ていても俺は男らしい――ピンクへの反発 4 ピンクは「女性らしい」職業のキャリア意識をアップさせる!? コラム3 着衣認知研究の再現性 第2部 社会パート――社会を取り巻くピンクと青 第5章 本当に女の子はピンク、男の子は青を好むのか 1 色の好みの発達的変化 2 親の好みによる影響 3 ピンクと青への好みとジェンダー・アイデンティティ 4 学童期以降の色の好み コラム4 ピンクと青の好みに関する本質主義 第6章 社会のなかの色とジェンダー 1 社会のなかのジェンダーカラーの利用 2 ジェンダーカラーの脱却に向けた企業の取り組み 3 ジェンダーにとらわれない取り組みはどのように受け止められているか 4 社会的ムーブメントとしてのピンク おわりに
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新本『ガザ日記: ジェノサイドの記録』(アーティフ・アブー・サイフ著、中野 真紀子訳)
¥3,080
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戦火の地で市民に何が起きていたか 2023年10月7日にイスラエル軍がガザへの爆撃を始めてから、ガザでの死者は3万人を超えた。あの日、15歳の息子とともにガザを訪れていたパレスチナ人の著者は以降、他の市民とともに命がけの避難を繰り返すことになる。作家でもある著者が、イギリスの出版社に命がけで届けた戦場と喪失の圧倒的記録。 「空爆のたびに、記憶は瓦礫や破片とともに飛び散り、歴史は消されていく。救急車のサイレンが鳴り響くたびに、誰かの希望が消えていく」 英語、日本語、韓国語など11言語同時出版。収益(諸経費を除く)はすべてパレスチナの3支援団体に寄付される(Medical Aid for Palestinians, the Middle East Children’s Alliance, and Sheffield Palestine Solidarity Campaign (Khan Younis Emergency Relief)。
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新刊『働きたいのに働けない私たち』(チェ・ソンウン著、小山内 園子訳)
¥1,980
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女性は投資の対象外? 女性は好きでパートをしている!? 韓国の子持ち高学歴女性は労働市場から退場していく。社会は有能な人材を失い続け、母親たちは代わりにわが子の教育で競争に参戦する。男性本位の職場、個人化されたケアを解体するために何が必要か。スウェーデン、アメリカとの比較から考える。 解説:中野円佳「手を取り合える日韓の女性たち」
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新刊『遺骨と祈り』(安田 菜津紀著)
¥1,760
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福島、沖縄、パレスチナを訪れ、不条理を強いられ生きる人々の姿を追った、著者の6年間の行動と思考の記録。 遺骨収集に取り組む2人の男性の言動を通して、歪んだ現代日本の社会構造を浮き彫りにするとともに、「未来の人の明日をつくる」ためには何が必要なのかを提示する。現地に赴き、自らの実体験から言葉を紡ぎ出した気鋭のジャーナリストの問題提起の書。
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新刊『地平 2025年6月号』
¥1,100
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第12号の特集は、「軍事費の研究」「性被害と裁判」「トランプ政治への反撃」です。 特集1 軍事費の研究 半田滋/永山茂樹/梅原英治/山田朗/関野満夫 特集2 性被害と裁判――1ミリ、前に進むために 角田由紀子/西廣陽子/小川たまか/辛淑玉/仁藤夢乃 特集3 トランプ政治への反撃 ナンシー・オケイル/猿田佐世/北丸雄二/新田義貴 尾藤廣喜 正念場を迎える「いのちのとりで訴訟」 川崎哲 問われる「核抑止」 藤田庄市 統一教会の行方
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新刊『みえないもの』イリナグリゴレ 著
¥1,980
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デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。 娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。 「彼女の人生をスクリーンのようなものでイメージとして見せられたら、彼女の語らなかったことが見えて、あの夜ニュースを見た人たちも彼女を理解できたかもしれない」(本書より) 虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。 今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。
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新刊『世界のなかのフランスのフェミニズム』フロランス・ロシュフォール 著 伊達聖伸 訳
¥1,540
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フェミニズムの大きな潮流を捉える 「いかなる社会や集団においても、あらかじめ定められたモデルなどは存在せず、女性の解放を訴える声は複数ある。その道のりは、一度きりの出来事で決まるようなものではない」(「日本語版まえがき」より)。 本書は、フェミニズムの歴史を世界規模で捉え、その多様性と発展を探究する。フランス革命期から現代に至るまでを三つの時代に分け、結婚、教育、参政権、生殖の自己決定権などのテーマを中心に、フェミニズム運動の進展とその背景を分析する。また、国際的な連帯や植民地主義などとの関係を描き、ブラック・フェミニズムやラディカル・フェミニズムの台頭も取り上げる。特にフランスにおいては、フェミニズムが国家形成や市民社会との関わりを深め、独自の歴史を築いてきた経緯を詳述する。 フェミニズム史を包括的に理解するための一冊。 [目次] 日本語版まえがき 序章 グローバルなアプローチ 第一章 男女平等の主張と女性の解放(一七八九年~一八六〇年) Ⅰ 人権(男性の権利)と女性の権利 ―アメリカおよびフランスの革命の潮流 Ⅱ フェミニズムと初期社会主義 Ⅲ 改革派フェミニズム 第二章 国際化の時代(一八六〇年~一九四五年) Ⅰ ナショナルおよび国境横断的な集合的ダイナミズム Ⅱ 平等のための闘い Ⅲ 新しい女性たちと解放 第三章 男女平等と女性解放のために(一九四五年~二〇二〇年) Ⅰ 改革派フェミニズムの連続性 Ⅱ フェミニズム運動のラディカルな刷新(一九六〇年~一九八〇年) Ⅲ フェミニズムの拡散と多様化(一九八〇年~二〇二〇年) 結論 謝辞 訳者あとがき 参考文献
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新刊『クィア・レヴィナス』古怒田望人/いりや 著
¥2,860
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「わたしたちのセクシュアリティ」と自己変容の企み レヴィナスはなにを規範とし、なにを不在にしたのか、そこにはなにが可能的に蠢いていたのか、そのテクストがいまクィアに/へ開かれていく。ジェンダークィアを生きる新進気鋭の著者によるまったく新しいレヴィナス論。 [目次] 序 第I部 レヴィナスをクィアに位置づける――初期レヴィナスを通じて 第一章 「女性的なもの」の概念解釈をめぐって――レヴィナス研究の諸問題 第二章 初期レヴィナスのクィアな読解――その規範性と可能性 第II部 レヴィナスをクィアに問う――抹消されるクィアな人々の存在 第三章 クィアに「未来なし」?――『全体性と無限』における繁殖性概念の規範性 第四章 不可視化される老化の経験――『全体性と無限』における健常主義の問題 第III部 レヴィナスをクィアな生/性へ開く――レヴィナスにおけるクィアな読解可能性 第五章 老化における「最後の繫がり」――後期レヴィナスのプルースト的セクシュアリティ 第六章 拡張される「皮膚」――ベルサーニを介した後期レヴィナスの愛撫論読解 終 章 「わたしたちのセクシュアリティ」――レヴィナスのテクストに潜在するクィアな自己変容について あとがき 参考文献一覧
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新刊『トランスジェンダー生徒と学校』土肥いつき 著
¥2,970
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教室の中で性別カテゴリーが構築される過程でトランスジェンダー生徒はどのような困難を抱えさせられるのか、その困難を軽減するためにどのような実践をおこなうのか。行為主体としてのトランスジェンダー生徒の姿を描く…… マイノリティが排除される過程と生徒たちの日常的実践を通して「学校文化」を問う必読の書! 【目次】 はじめに――本書を書くにいたった個人的な背景 序章 研究の背景と本書の目的 1 トランスジェンダー生徒をめぐる社会的背景 2 本書の目的 第1章 先行研究の検討と本書の分析視角 1 トランスジェンダー生徒はどのように語られてきたか 2 学校教育とジェンダー 3 本書の分析視角 第2章 調査の概要 1 私のポジショナリティ 2 研究の対象 3 調査協力者の5つの局面とその時代背景 第3章 トランスジェンダー生徒に対する学校の対応と当事者からの評価 1 何にもそんな言葉ないから「自分変なんや」みたいな――トランス男性のハルトさん 2 性別をおしつけるも何も、性別なかったです――トランス女性のツバサさん 3 「したい」っていう選択肢なんてないですよ――トランス男性のススムさん 4 そういうちょっとしたことをやってもらうだけで自分はうれしかったなぁ――トランス男性のユウヤさん 5 なんかもうすべてが「もうええわ」ってなりましたね――トランス男性のシュウトさん 6 直接聞いてきてくれたのが、すごいうれしかった――トランス男性のユウキさん 7 新しい前例としたらおかしくないでしょう――トランス女性のキョウコさん 8 あれがなかったらなかったで、こうならなかった――トランス男性をやめたアキさん 第4章 学校の性別分化とトランスジェンダー生徒のジェンダー葛藤 1 ジェンダー葛藤が強まる過程 2 「言語化」「カミングアウト」「出会い」「要求」 3 ジェンダー葛藤を弱める要素 4 「性別にもとづく扱いの差異」によって設定される性別カテゴリーの境界線とジェンダー葛藤 5 おわりに 第5章 トランスジェンダー生徒による性別移行をめぐる日常的実践 1 研究の対象と方法 2 ユイコさんの教室内の所属グループと他者からの性別の扱い 3 ユイコさんの語りから見た教室内に働くAGABの強制力と性別カテゴリーの境界線の変遷 4 おわりに 第6章 トランスジェンダー生徒による実践しない「実践」 1 研究の対象と方法 2 マコトさんの語りに見る女子グループへの参入過程 3 マコトさんによる実践しない「実践」 4 おわりに 終章 トランスジェンダー生徒の学校経験から見えてきたこと 1 性別カテゴリーへの「割り当て」に着目することの意義 2 AGABの強制力と性別カテゴリー内の多様な位置どり 3 トランスジェンダー生徒の実践が意味すること 4 トランスジェンダー生徒が包摂される学校であるために あとがき――「はじめに」のその後 文献
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ZINE『MiNoRi+ ミノリト vol.2』
¥2,200
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『MiNoRi+(ミノリト) 』は、ジェンダーマ イノリティ/セクシュアルマイノリティを主題とした創作物(漫画・小説・短歌など)を専門に取り扱うZINEです。 好評をいただいた創刊号の発刊から1年、vol.2を発行いたします。 世の中にはたくさんの創作物が溢れており、人はそれらを通してあらゆることを体験し、ときに明 得ます。しかし、マイノリティが現れる作品は少なく、主題ともなればごく僅かです。 ミノリトは、マイノリティが自分に向けられていると感じられる創作と出会える場を提供します。そして、マイノリティについて知る機会のなかった多くの人に、創作を通してマイノリティをもっと知ってもらいたいと考えています。私たちはすでにこの社 会に共にあること、異なる属性を持っていても共に生きていけることを、全ての人に示します。 vol.2の特集は「重ねる」 。ミノリトの考えに賛同してくださった有志の作家陣が、読者に寄り添い、ともに歩んでくれる、あたたかで力強い作品をお届けします。
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新刊『平塚らいてうと現代 女性・戦争・平和を考える』米田佐代子 著
¥2,970
SOLD OUT
日本の戦争に反対できなかったことを愧じ、戦後の平和運動を推進した平塚らいてう。 その独自な「女性の平和思想」と実践を新資料から再考する。
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新刊『となりのとらんす少女ちゃん』とら少 著
¥1,815
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トランスジェンダー当事者が確かに刻む、現代の「トランスガール」の肖像。 新鋭・とら少、渾身のデビュー作! SNS上でトランスジェンダーが登場する作品を数多く発表してきた作者・とら少。当事者だからこそ描けるリアリティと、人間の深部に肉薄する力強い筆致を特徴とし、セクシャルマイノリティ当事者を中心に共感の輪を広げてきた。 一時は漫画制作を断念しようとしていたものの、単行本化を熱望する声にこたえ活動を再開。出版にむけて実施されたクラウドファンディングでは開始初日に目標額を達成するなど、いま注目を集める漫画家のひとりである。 大きな反響を呼んだ3篇のリメイクに書き下ろし1篇を加え、満を持して商業デビュー! これは、いつかきっとすれ違った、わたしたちのとなりに生きる「とらんすちゃん」の物語。
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新本『キレイならいいのか――ビューティ・バイアス』デボラ・L・ロード 著/栗原 泉訳
¥2,530
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スタンフォード大学法科大学院の研究者デボラ・L・ロードが、「女性のジェンダー研究所」所長に就任するやいなや広報担当者から言われたのは「あなたの見栄えが問題になっている」。世間にはびこるルッキズムの問題とは? また今後どうあるべきなのか? を説いた本。 店主S、49歳。化粧をし、いちおう見苦しくない服装をしようとがんばっています。今まで「私がやりたいからやっている」と思っていたのですが、でもそれって、ルッキズムに汚染されてるだけじゃない…? と考えさせられた本。 亜紀書房 288ページ
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新刊『基礎ゼミ ジェンダースタディーズ』守如子 編 前川直哉 編
¥2,090
女性はメイクをすべき? スポーツは男性向き? 災害の被害は平等? LGBTは私のまわりにいない? 女性専用車両は「男性差別」? 少子化は「女性の社会進出」が原因? 思い込みから自由になる技法(わざ)を学ぼう! ジェンダー研究の基本から最前線までを貫く、究極の入門書。 ――本書の特長(「はじめに」より) ①インターセクショナリティの視点を重視する ②多様な性のあり方を前提とする ③多彩なトピックについて、第一線で活躍する研究者が執筆 ④「問い」をデータで検証していくスタイル ⑤考察や問いを広げる、豊富なワーク ⑥ジェンダー研究を身近に感じられるコラム はじめに 第Ⅰ部 ジェンダーの視点を身につける 第1章 「女らしさ・男らしさ」を決めるのは誰? ――ジェンダー、性差別、ジェンダーギャップ指数(前川直哉) 第2章 フェミニストは「萌え絵」が嫌い? ――炎上、女性学、ジェンダー研究(守如子) 第3章 LGBTは私のまわりにいないのか? ――マイノリティ、クィアペダゴジー、アライ(堀川修平) 第Ⅱ部 「わたし」のまわりのジェンダー 第4章 女性はメイクをしなければだめ? ――美の強制、エロティック・キャピタル、ルッキズム(西倉実季) 第5章 これは男子の遊び? それとも侵害行為? ――男性学、男らしさ、ホモソーシャルな絆(片田孫朝日) 第6章 学校にもジェンダー差別はあるのか? ――隠れたカリキュラム、ポジティブ・アクション、ジェンダー教育(宮田りりぃ) 第7章 スポーツは男性のほうが向いている? ――ジェンダー秩序・性別二元論・身体の性の多様な発達(井谷聡子) 第Ⅲ部 社会の課題とジェンダー 第8章 少子化は「女性の社会進出」が原因? ――ロマンティックラブ・イデオロギー、男女雇用機会均等法、リプロダクティブ・ライツ(守如子) 第9章 あなたにとって「家族」とは誰? ――性別役割分業/新・性別役割分業、同性婚、ケア(堀あきこ) 第10章 女性専用車両は「男性差別」か? ――痴漢、性暴力、性的同意(牧野雅子) 第11章 災害の被害は平等か? ――DV、避難所、女性防災リーダー(前川直哉) 第12章 ネットでフェミニズムは変わったか? ――フェミニズム、ハッシュタグ・アクティヴィズム、クラフティヴィズム(井口裕紀子) 第Ⅳ部 インターセクショナリティの視点で考える 第13章 ケア役割は誰のもの? ――フェミニスト障害学、優生思想、自立生活(飯野由里子) 第14章 女性にも「特権」はあるの? ――レイシズム、家意識、マイクロアグレッション(宮前千雅子) 第15章 「トランスジェンダー問題」とは何か? ――トランスジェンダー/シスジェンダー、性別承認法(高井ゆと里) 引用文献一覧 索引 ワークシート 巻末資料
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ZINE『ケアをクィアする』
¥1,650
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大きな枠組みや制度と紐づけて語られやすいケアという行為や営みを、縫いぐるみやネイル、本屋、編み物などの視点から改めて見つめ直しながら、ケアにまつわる慣習や規範、カテゴリー等を問い直し、脱中心化する(=「クィアする」)ことを目指すzine。 「する/されるといった関係性に依拠しないケア」や、「ゆるく磁場的に発生するケア」についてなど、個別具体的な営みや実践を丁寧に観察し言語化しながら、よりオルタナティブでフラットな目線からケアを考える。縫いぐるみ作家による漫画エッセイや、セーファースペースを目指す本屋同士の対談、パンク・アナキズムからケアについて考えるエッセイ、「ネイルしながらケアについて話してみた」イベントのレポなどを収録。 "本書の興味関心は、岡野氏によるケアの定義の「間違い」を指摘し、それとは違った「絶対唯一の」「正しい」ケアの定義を打ち立てることではなく、ケアという概念を中心に様々な人やテーマを巻き込んでその周縁をぐるぐる回りながら、ケアの定義を押し広げていく、あるいはケアの定義しにくさ/捉えにくさにみんなで大いに困惑することにある。”(「はじめに ケアの定義に対する違和感」より) "何か新しいものを作り出したり発見したりするよりも、ものの見方や関係性のあり方を「創造的に踏み外す」手助けをしてくれる、それがケアの持つ働きの一つなのかもしれない。…こういったケアの働きは、不確かな社会の中で、ままならない身体をどうにか乗りこなしたり、時に振り落とされたりしながら生きる私たちにとって、確かな拠り所になりうるのではないかと思う。"(「おわりに ままならない「舟」をたしかに漕いでいくために」より)
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ZINE『生理について男にできること』
¥1,000
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生理って女性だけのもの?男性には無関係なの? の疑問から実際に6人の女性に取材して その症状・対策法・そして男性に求めるとしたら何? をまとめてイラストレーションで紹介した作品です。 /リソグラフ・B6横型・全20p
