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新刊『アンチ・アンチエイジングの思想 ボーヴォワール『老い』を読む』上野千鶴子 著
¥2,970
SOLD OUT
老いには誰も抗えない。それなのに、私たちはなぜ老いを恐れるのだろう。平均寿命が延び、老人としての生が長くなったことで、誰もが老いに直面すると同時に不安も高まっている。 自分が老いたことを認めたくないのは、社会が老いを認めないからだ。それを惨めにしているのは文明のほうなのだ。「老いは文明のスキャンダルである」――この言葉に導かれて、ボーヴォワール『老い』への探究がはじまる。 さらに日本の介護の現場を考察し、ボーヴォワールのみた景色の先へと進む。認知症への恐怖、ピンピンコロリという理想、安楽死という死の権利。その裏側にある老いへの否定から見えてくるのは、弱いまま尊厳をもって生ききるための思想がぜひとも必要だということだ。 ひとが最後の最後まで人間らしく生きるには、徹底的な社会の変革が必要なのだ。老いて弱くなることを否定する「アンチエイジング」にアンチをとなえ、老い衰え、自立を失った人間が生きる社会を構想する。
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新本『心的外傷と回復 増補新版』ジュディス・L・ハーマン 著 中井久夫・阿部大樹 訳
¥5,940
〈心的外傷体験の核心は孤立と無縁である。回復体験の核心は有力化と再結合である〉 あらゆる心的外傷(トラウマ)の諸相とその治療の方向性、回復への道を具体的・情熱的にしめした『心的外傷と回復』は、1992年の初版刊行以来、世界中の読者から感動をもって迎えられ、現在ではトラウマ問題の「バイブル」の地位をゆるぎないものにしている。 本書は、原書2022年版にもとづき、長大な「あとがき――心的外傷の弁証法は続いている(2015)」と「エピローグ(2022)」を付した増補新版である。アフガニスタン侵攻以後に表面化したアメリカ軍人、特に女性兵士の心的外傷、児童虐待の後遺症としての複雑性PTSD、カトリック教会による組織的な性虐待などの問題を取り上げ考察しながら、この30年間の心的外傷研究の発展を関与観察的態度で詳細に追い、その展望に及んでいる。 そしてハーマンは、最後に結んでいる。 〈結局のところ、心的外傷を癒すためには身体と脳と心を一つに統合することが必要なのだという、基本に立ち戻ることになる。まず安全な場をもつこと、そして思い出すこと、服喪追悼すること、そしてコミュニティにもう一度つながることである。…回復の土台石となるのは、心理療法と社会的支援である。この原理は、どんな治療技法によっても、どんな薬物によっても変わることはない〉
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新刊『僕は、私は、トランスジェンダーです』マラン、シャイエン 作 吉良佳奈江 訳
¥2,530
トランスジェンダーの男性マラン、トランスジェンダーの女性シャイエン。2人の当事者がオープンに語る、韓国生まれのコミック・エッセイ。 多くの人と同じように、この2 人もそれぞれの幸せのために一生懸命生きていて、ときには失敗することも間違うこともある平凡な人たちです。ただ違うのは、セクシュアリティに対する悩み が続いているということ。 自分のセクシュアリティに悩む人、セクシュアル・マイノリティの声を聞いて応援したい人に、新たな学びと勇気を与えてくれる、等身大の温かな物語。 本書は2020年12月に韓国の同一の出版社から同時に発行された2冊の本を1冊にしたものです。著者の二人、マランとシャイエンはそれぞれトランスジェンダーかつ性別違和(以前は性同一性障害という診断名)を抱えたことで、性別移行しました。その移行過程をメモワール/回想録として描いていますが、それだけでなく、移行する前後や途中で感じたり考えた「様々な思い」をも描いています。 多くが平坦な人生ではない性別違和を抱える当事者にとって暗闇の中の小さな「明かり」になるように、また性別違和が何なのかよくわかっていない人々へ当事者の実態を示すために、この本は出版されました。
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新刊『新版 女から生まれる』(アドリエンヌ・リッチ著、高橋茅香子訳)
¥4,180
SOLD OUT
父権制によって形作られる「母性」を、 自身の体験を交えながらラディカルに解体する 70年代フェミニズム論の名著 地球上の人間はすべて女から生まれる――。そのことは、女を理想化し、母性神話をはびこらせる一方、女が自分自身の生き方を選択する自由を奪ってきた。男中心の社会のなかで、制度化された「母性」がかかえこむあらゆる問題を検討し、女のからだとこころを解放する視点をあきらかにする。三人の息子の母としての体験を問いなおし、歴史的文献を緻密に分析し、「あたらしい古典」としていまや世界中で大きなインパクトをもって読みつがれる、リッチのフェミニズム「母性論」の名著。
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新刊『働いて愛して生きるために女たちは闘わなければならない──ラジウム・ガールズのアメリカ』(ケイト・ムーア 著、松永典子・山口菜穂子・杉本裕代訳)
¥3,960
歴史、科学、フェミニズム、個人史が融合したアメリカの大ベストセラーが待望の邦訳。 【山崎まどかさん推薦!】 ラジウムに人生を奪われた女性たち。 そのひとりひとりに物語があった。 身体も精神もボロボロになりながら、 大企業を相手に彼女たちがどのように勇敢に戦い、お互いを励まし合ったか。 歴史に隠れていたそのストーリーにスポットライトを当てるとき、 彼女たちの灯した光が女性たちの未来を照らし始める。
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新本『人と食事するのが怖い!』(朝来おかゆ著)
¥1,540
会食恐怖症ってなに?? 摂食障害とはちがうの?? 学校の給食、友だちとのお弁当、カフェでのランチ、サークルの飲み会……。 だれかとご飯を食べる時間が近づくと、“不安”と“恐怖”に襲われます。 〈食べられない〉〈飲み込めない〉〈吐き気がする〉 本当は楽しく食事をしたいのに、人と食事ができない“会食恐怖症”の私のお話。 【一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会代表理事 山口健太さん推薦!】 “人と楽しく食事ができない”のはなぜ!! 楽しく食事ができない/周りの人にわかってもらえない会食恐怖症の当事者の日常が克明に描かれています。 会食恐怖症当事者はもちろん、当事者のつらさ、病気の正体が“イマイチ”理解できない、家族や周囲の人たちにぜひお読みいただきたい本です。
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新刊『100年先の憲法へ: 『虎に翼』が教えてくれたこと』(太田 啓子著)
¥1,540
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あの朝ドラを読み解けば憲法がわかる? みんなの「はて?」にこたえる入門書 熱い反響を呼んだNHKドラマ『虎に翼』を題材に、『これからの男の子たちへ』(大月書店)で知られる弁護士・太田啓子さんが憲法の基礎を紙上レクチャー。 100年前の女性たちから現代に託されたメッセージとは? ジェンダー平等を阻害しない「これからの」男性像とは? “虎翼愛”全開で語り尽くします!
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新刊『水の流れ』(クラリッセ・リスペクトル著、福嶋伸洋訳)
¥2,640
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〈わたし〉から〈あなた〉へ、思考の背後に潜むものを求める言葉の奇蹟。 いまこの瞬間の生を描くという不可能な試みが生み出した、比類なきイメージの奔流。ウルフ、マンスフィールドと並ぶ世界文学の巨匠リスペクトルの極北にして頂点となる作品が、ついに刊行。
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新刊『マイ・ディア: 親愛なる物語』(氷室冴子著)
¥990
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孤独で不器用なアンが祝福されてゆく物語『赤毛のアン』、森に生きるエルノラの日々や成長がゆたかに描かれる愛読書№1『リンバロストの乙女』、子どもたちの幸福な食事を共に楽しむ『秘密の花園』、そして時代の制約のなか、自分に忠実に執筆し続けた女性作家たち――。氷室冴子が〈腹心〉の友である少女小説への愛を綴った名エッセイ。 解説=斎藤美奈子
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新刊『誰でもない 』(ファン・ジョンウン著、斎藤 真理子訳)
¥1,298
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ハン・ガン以後最も注目される韓国作家が描き出す、現代を生きる私たちの日常という祈り。
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新本『男の子をダメな大人にしないために、親のぼくができること: 「男らしさ」から自由になる子育て』(アーロン・グーヴェイア著、上田勢子訳)
¥2,860
SOLD OUT
お買い物でdポイントがたまります。 詳細はこちら 「男ならメソメソするな!」「男の子だから仕方ない」は何が問題? なぜ銃乱射事件や性暴力事件の加害者の大半が男性なのか? ジャーナリストで3人の息子の父親である著者が、子育てのなかで気づいた社会の「男らしさ」をめぐる思いこみを、時にユーモラスに、時に辛辣につづる。 ・自分は「有害な男らしさ」を免れていると思い込まない ・男性が流産について話してもいい ・ママとパパに対する評価基準が同じだと思ってはいけない ・違いを恐れたりからかったりするのではなく、受け入れることを教える ・男の子が悲しい思いをして、助けを求めてもいい ・性的同意について教え、レイプカルチャーを助長させない ・お金がすべてではないことを教える ……ほか 36の育児ヒントを通じて「男らしさ」を問い直し、あたらしい時代の父親像を考える。
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新刊『傷のあわい』宮地尚子 著
¥880
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『傷を愛せるか』の著者の原点となるエスノグラフィ 異国で、そのときなしえる最良の力で人生にぶつかり、傷つきに揺れる日本人。その語りに耳を傾け、生きることを同じ目線で考えた記録。解説 奈倉有里
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新刊『ガザの光 炎の中から届く声』
¥2,970
燃やされているのは学校や病院だけではない。人々が、物語が、記憶そのものが焼かれているのだ。侵攻目前に書かれた記録から、私たちは何を聴き取るべきなのか。パレスチナ人作家たちが〈未来〉に向けて遺した、比類なきメッセージ。 はじめに 序章[ジハード・アブーサリーム] ガザは問う――いつになったら過ぎ去るのか[リフアト・アルアライール] なぜ私たちは今もスマホを握りしめて録画し続けるのか[アスマア・アブー・メジェド] 永遠に続く一時性という悪循環を打ち砕くこと[シャハド・アブーサラーマ] ぼくの足をもう踏まないで[バスマン・アッディラウィー] 失われたアイデンティティ――農民と自然の物語[アスマア・アブー・メジェド] どうしてあなたたちはまだここにいるの?[バスマン・アッディラウィー] ガザ地区の戦争被害を受けたコミュニティにとって実験的なデザインが持つ倫理的意義[サーレム・アル=クドゥワ] ガザの暗闇に人々が灯す光[スハイル・ターハー] パレスチナ人の権利を取り戻し、生活の質を向上させるツールとしての人工知能(AI)[ヌール・ナイーム(アナス・アブー・サムハン訳)] 輸出品はオレンジと短編小説――ガザの文化的闘い[モスアブ・アブー・トーハ] 五一日間続いたもやの中で[ドルガム・アブーサリーム] 移動制限というナクバ――ガザ、過去を振りかえることこそが未来への道[ユーセフ・M・アルジャマール] 夢を見させて[イスラア・ムハンマド・ジャマール] 二〇五〇年のガザ――三つのシナリオ[バスマン・アッディラウィー] 瓦礫を押しのけて咲くバラ[モスアブ・アブー・トーハ] AFSC(アメリカ・フレンズ奉仕団)について 訳者あとがき[斎藤ラミスまや] 解説[早尾貴紀] 註
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新刊『女たちが語る阪神・淡路大震災 1995-2024』ウィメンズネット・こうべ 編
¥2,200
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いいたいことがいっぱいあった 「避難所で、被災者が男女の別なく雑魚寝という状況で数カ月も暮らす。これは世界のスタンダードですか?」 東日本大震災後の2011年、国連人権委員会のメンバーとの話し合いでウィメンズネット・こうべ代表の正井禮子は静かに問うた…… 避難所の状況は2024年1月1日、能登半島地震でもほぼ同じだった。ここは、先進国なのだろうか…… 1995年1月17日、阪神・淡路大震災発生。翌年、被災地の女たちの手記を掲載した『女たちが語る阪神・淡路大震災』が出版された。 不平等な日本社会に対する女たちの怒りと悲しみと不屈の精神がほとばしり出た同書は大きな話題となり、社会を動かすかに見えたが…… 本書は、女たちの語りを再掲すると共に、30年後の今の状況も併記し、「何が変わり、何が変わらなかったのか」を社会に問うものである。 <特別寄稿> 『明日に向けて配慮から参画へ』 減災と男女共同参画研修推進センター共同代表 静岡大学グローバル共創科学部教授 池田 恵子氏 『男女共同参画の視点による防災対策の変遷』 ~阪神・淡路以降、どこまで進んだのか~ 特定非営利活動法人NPO政策研究所専務理事 相川康子氏
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『女たちの世界文学 : ぬりかえられた女性像』(風呂本惇子ほか編著)
¥1,500
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父権制に対する抵抗、社会、宗教、人種的抑圧、日常の細やかな機微。世界の女性作家たちと、その文学作品の中の女たちを、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど、周縁の領域からすくいあげ、25篇のエッセイで綴る世界女性文学史。
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新本『女たちが語る 阪神・淡路大震災』ウィメンズネット・こうべ 編
¥800
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阪神・淡路大震災を経験した女性が震災から1年たち、いま自分たちのできることとして、せめて自分たちの目に見えたことを記録しておきたいと、被災した女性の体験談を集めた記録集。 被災後の様々な生活の困難をはじめ、震災後のDVや横行していたレイプ被害など、テレビや新聞では報道されなかった生の声を知ることのできる貴重な一冊です。
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新刊『あなたのフェミはどこから?』
¥1,980
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あなたの"フェミ"はいつ、どこから始まりましたか? 文筆家、写真家、彫刻家、翻訳家、編集者、ライター、演出家、イラストレーター、学者、ソーシャルワーカー、精神科医など19人の書き手が、個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。「ウェブ平凡」連載に書きおろしも加えて単行本化。 著者は安達茉莉子、石原真衣、上田久美子、小川たまか、長田杏奈、小田原のどか、金井冬樹、鴻巣麻里香、高島鈴、武田砂鉄、長島有里枝、能町みね子、野中モモ、藤高和輝、星野概念、松尾亜紀子、松橋裕一郎(少年アヤ)、水上文、森山至貴の19人。
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新刊『砂の境界』ギーターンジャリー・シュリー 著 藤井美佳 訳
¥2,860
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国際ブッカー賞受賞! 80歳の母が、家を出た。 行き先は、越えられるはずもない 国境の向こう側。 夫を亡くし沈んでいたはずの母が、ある日突然起き上がる。ヒジュラーの友と時を過ごし、娘と旅する先はインド・パキスタンの国境線。カラスは喋り、路は目撃し、神話や哲学も語り出す。あらゆる境界を越え母は進むーー 不可視化された女性の無限を描く、インド作家初邦訳。 「母が踏み出す旅は、何百万人もの人々が歩んだことのある旅だ」――ガーディアン
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新刊『なかよしビッチ生活』とれたてクラブ 著
¥1,870
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恋愛は政治。 異性愛生殖至上主義にサヨナラ! からだにしみ込んだ「フツー」を脱ぎ捨てて、地獄なこの世であきらめずに生きていく。ビッチでクィアなフェミニスト・コミック。 (収録作) 失恋した超恋愛体質のユミコ、結婚前提で7年付き合った彼氏と別れたタマヨは、SNSのアジアBLドラマ界隈で出会い、意気投合してお隣に住んでいる。性愛・恋愛の関係ではないパートナーとしてqueenのような生活を共にするふたりだが、ある日ユミコが「セックスをしたいです」と切り出して……。(「なかよしビッチ生活」) アロマンティック、アセクシュアルのチィとマリ、ポリアモリーでシス男性の純。大切な人を守るため、異性愛婚姻生殖至上主義=恋愛をやってみたら⁉︎(「クィアざんまい」) ほか、番外編「ワタシってディーバディーバしてるから」「目ざせ!!DIVAに殺されない元カレ」も収録!
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新刊『日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム』水口良樹、洲崎圭子、柳原恵 編
¥1,650
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本書は、国際シンポジウム「日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム」 (2024年8月3日開催、 ラテンアメリ力探訪200回記念企画実行委員会・立命館大学国際言語文化研究所ジェンダー研究会 共催)がもとになっています。 文学、哲学、政治学、文化人類学、地域研究といった各分野の専門家が、ラテンアメリカのフェミニズムシーンに関する書き下ろしコラムなど多数執筆。 さらに「資料集」として、文学、音楽、映画、書籍、Web論文の情報をまとめました。 「日本から / 日本語で」ラテンアメリカとフェミニズムを考えるという視座のもと編まれた本書は、 欧米に目が向きがちな日本のフェミニズムやジェンダー研究を異化する視点を提供してくれるでしょう。 家父長制とグローバルな新自由主義が結びつき、生活の不安定化が進むラテンアメリカ。 でも、それらに立ち向かうラテンアメリカ発の力強いフェミニズムの思想や活動は、日本の私たちにとって大きな示唆を与えてくれる可能性を秘めています。
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ZINE『The Broken Heart at the Center of Comics - コミックの中心にある傷ついた心』
¥1,000
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Black Josei Pressが昨秋発行したマガジン、「The Gladiolus Magazine 」内所収され、ジンとなった コミック作家アシャンティ・フォートソンが紡いだコミック作家4名による「燃え尽き症候群」の体験談を綴るエッセイ集。 クリエイティブな仕事に就く方々ならきっとだれもが経験する、不本意な労働搾取や求められる短納期。それらを欲望する現代の資本主義社会とクリエイティブワークにも、経験談から迫ります。
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新刊『わたしは なれる』サンギータ・ヨギ 作 小林エリカ 訳
¥3,960
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民族アーティストの絵や伝統的なシルクスクリーン印刷を用いるなど、世界一美しい本を作るといわれているインドのタラブックス。 この絵本もインドで印刷製本され、アーバン・フォークを受けつぐサンギータの躍動感あふれる美しく楽しい絵が踊る。 幼くして嫁いだサンギータが労働の合間に、「やりたいことを自由にやれ、なりたいようになれる」遠い世界の扉を開いてくれる 「これからの女」たちの絵を描きつづける。しなやかな想像力で厳しい現実と闘いつづける抵抗のアート本。 この本を手にすれば 絵が、本が、ひとりの人を、社会を、世界を、変えることができるかもしないと、信じることができる(訳者:小林エリカ)
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新刊『ふたり暮らしの「女性」史』伊藤春奈 著
¥1,980
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彼女たちの涙の意味が、ふとわかる瞬間がある。 明治・大正・昭和――およそ100年前、結婚ではないパートナーシップを選びとった女性たちがいた。 残された数少ない資料と貴重な証言を手がかりに、その知られざる歩みをたどる。 ******************** 脚本家・吉田恵里香さん推薦! 女が「普通」の道から外れると、なぜか事細かな理由や背景を求められる。 誰かが縛った「普通」ではなく、人生の選択肢や彩りは自分で決めるべきだ。 この本には自らの道を進んできた愛と傷の歴史が詰まっている。 ******************** 「「女性」を歴史に残すこと、歴史のなかの生活が軽視されがちなこの社会で、ふたり暮らしを実践した人たちの、消えそうな足跡をたどってみたい。」 【目次】 序章 ふたりだけの部屋で生きる 第1章 語られなかったふたり暮らし――人見絹枝と藤村蝶 第2章 帝国日本とふたり暮らし――飛行士たち 第3章 主従関係とふたり暮らし――五代藍子と徳本うめ 第4章 語り継がれるふたり暮らし――斎藤すみと"芳江"
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新刊『「女子マネージャー」の社会学』関めぐみ 著
¥3,300
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マネージャーをはじめとする学生スタッフは大学運動部活動にとって欠かすことのできない存在である。しかし、スタッフたちはしばしば選手たちと対等な関係性ではないと感じることがあるという。 本書では、マネージャー、トレーナー、アナライジング・スタッフ、チアといった大学アメフト部のスタッフの語りから、日々の膨大な「ワーク」の実態、そして大学運動部の構造的な課題を明らかにする。 スタッフと選手の対等な関係性の構築のためには、何が必要なのか? そして、スタッフたちの献身的な働きによって支えられている大学運動部は、今後、どうあるべきなのか? 社会学的な視点から、大学運動部の在り方を問いなおす。 ドロシー・E・スミスによって創始され今後もさらなる研究が期待されている〈人々のための社会学〉、インスティテューショナル・エスノグラフィーに依拠した、本邦初の経験的研究。 女子MGをはじめとする学生スタッフ一人ひとりが、ただそこにいるだけでもエネルギーをつかうような自らの置かれた立場を問い、自らの集団や組織と向き合い、社会の側に変革を迫る運動は、それぞれの場所から始められる。(第8章より)