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新本『引き出しに夕方をしまっておいた』(ハン・ガン著、きむふな・斎藤真理子訳)
¥2,420
ハン・ガンによる詩60篇を、著者の小説を手掛けてきた翻訳家きむ ふなと斎藤真理子の共訳により刊行。 巻末に収録した翻訳家対談では、韓国における詩の受容や詩人としてのハン・ガンなど、広く深みのある話が繰り広げられており読者を韓国の詩の世界へ誘う格好のガイドとなっている。 ........................................... ハン・ガンの小説は美しく、同時に力がある。 繊細さだけではなく強さがある。 その元にあるものがこの詩にあらわれている。 ――斎藤真理子 ハン・ガンにとって詩は 内密な自分自身の声に正直なもの。 詩を書くことで、心身のバランスや 問いを直視し続ける力を回復していく。 ――きむ ふな
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新刊『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』横道誠 松本俊彦 著
¥2,420
SOLD OUT
「ダメ。ゼッタイ。」に代わる、有効な手立てはありうるのか? 依存は回復の始まり。 やめればいいってものじゃない!? 連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた 不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化――。 現代人にとって最も身近な「病」である依存症――非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、その対象は多岐にわたる。 そんななか最も身近な依存物質であるアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦の、一筋縄ではいかない往復書簡が始まった。最小単位、たったふたりから始まる自助グループ。 依存症の裏側にある、さらにその深淵へ! 特別鼎談「ギャンブル依存症問題を考える(ゲスト:田中紀子)」も収録。
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新刊『グレートウーマンに会いに行く――それぞれの人生と活動にリスペクトを込めて』福島みずほ 編
¥2,750
SOLD OUT
福島みずほが、今いちばん「会いたい人」に会いに行く! 福島みずほと22名の女性先駆者、すなわち「グレートウーマン」による対談集。ケアワーク、教育、平和、そしてジェンダー平等など、彼女たちの取り組むテーマはいずれも現代社会が抱える問題と地続きだ。女性たちは先駆者としていかに闘い、道を切り開いてきたのか。1960年代以降の「日本のグレートウーマン」の活動を入門的に紹介。補足資料、写真をふんだんに盛り込み、日本各地で激動の昭和~平成を駆け抜けた女性たちの切実な息吹や熱量、活動の空気感をつぶさにお届けする記念碑的女性史。 【主要目次】 第一章 地域で輝くグレートウーマンたち 市場恵子/高里鈴代/狩俣信子 第二章 法の現場のグレートウーマンたち 戒能民江/林陽子/大谷恭子/角田由紀子 第三章 ケアの現場のグレートウーマンたち 齊藤朋子/澁谷路世/小島美里 第四章 教育現場のグレートウーマンたち 山下泰子/田中優子 第五章 平和を願うグレートウーマンたち 武藤類子/清末愛砂/山本すみ子/三上智恵 第六章 共生社会を目指すグレートウーマンたち 鴨桃代/浜矩子/袴田ひで子 第七章 ジェンダー平等を目指すグレートウーマンたち 中山千夏/上野千鶴子/田中美津 「グレートウーマン」年表
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新本『アメリカ黒人女性とフェミニズム――ベル・フックスの「私は女ではないの?」』ベル フックス著、大類久恵監訳、柳沢圭子訳
¥4,180
黒人女性が受けた人種差別と性差別という二重の抑圧を告発し、中産階級の白人女性を偏重してきたフェミニズムに一石を投じる。「女性」が一枚岩でないこと、階級と人種をも考察すべきであることを指摘し、フェミニズムのその後の方向性に影響を与えた古典的名著。
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新刊『中学生から知りたい パレスチナのこと』(岡真理・小山哲・藤原辰史 著)
¥1,980
SOLD OUT
この本から、始まる 新しい世界史=「生きるための世界史」 あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために。 アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人の対話から はじめて浮かび上がる「パレスチナ問題」。 世界史は書き直されなければならない。 *** 岡「今、必要としているのは、近代500年の歴史を通して形成された『歴史の地脈』によって、この現代世界を理解するための『グローバル・ヒストリー』です」 小山「西洋史研究者の自分はなぜ、ヨーロッパの問題であるパレスチナの問題を、研究領域の外にあるかのように感じてしまっていたのか」 藤原「力を振るってきた側ではなく、力を振るわれてきた側の目線から書かれた世界史が存在しなかったことが、強国の横暴を拡大させたひとつの要因であるならば、現状に対する人文学者の責任もとても重いのです」 ***
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新本『職場で使えるジェンダー・ハラスメント対策ブック』小林敦子 著
¥2,200
お茶くみや受付係、秘書等の補佐的な仕事をさせられる、リーダーとしての経験を積ませてもらえない……。 そんな「性役割に関するハラスメント」、すなわちジェンダー・ハラスメントを防止する研修をおこなってきた著者が、組織におけるジェンダー・ハラスメントの実態を分析し、対策方法を説く。 昨今数多のハラスメント対策本が刊行されているものの、ジェンダー・ハラスメント対策に特化した実用書は、日本ではおそらくこれが最初の書籍となる。 著者はジェンダー・ハラスメントの研究者で、元市役所の職員だった小林敦子氏。 彼女は職員時代から大学院に学び、博士号を取得し、組織におけるジェンダー・ハラスメントの防止研修プログラムを心理学の視点から考案、実践している。 本書は理論編、実践編という二つのパートに分かれているため、ジェンダー・ハラスメントの知識をつけたい方にとっても、実践的な研修内容を知りたい方にとっても、有益な一冊といえるであろう。 ハラスメントの具体例や分析結果はもちろんのこと、実践編では研修後のアンケート、研修に使う落語の台本など、研修の意図と内容を丁寧に紹介。 読者が自身の偏見に気づき、対策の必要性を自分ごととして考えていくための啓発書ともいえる。 特筆すべき読みどころの一点目は、潜在的ステレオタイプを弱める試みとして著者が編み出した「CCT(認知的複雑性研修)」。 職場の同僚を多面的に捉える能力(認知的複雑性)を醸成するトレーニングを、ワークシートや効果とともに紹介している。 もう一つの特長は、アンコンシャス・バイアスの解説書としても大きな役割を果たしている点である。 著者は、近年内閣府男女共同参画局から発信されているアンコンシャス・バイアスの問題に言及している。 アンコンシャス・バイアスは本来、「何が偏見であるかは解っていても、自分に偏見があることにアンコンシャス(無意識)、つまり気付いていない」という意味である。 これを、「何が偏見であるかが解らないため、自分の考えが偏見にあたることに気付いていない」という意味に誤用しないよう、誤用が広まるとどのような問題に発展するのかも含めて、詳しく解説している。 【主要目次】 《理論編》 Ⅰ ジェンダー・ハラスメントとは Ⅱ ジェンダー・ハラスメントに関する実証研究 ≪実践編≫ Ⅲ ジェンダー・ハラスメント防止研修の実施 Ⅳ 戦略的ハラスメント対策 付録1 ジェンダー・ハラスメント測定尺度 付録2 創作落語「じぇんだー・はらすめんと」 付録3 紙筆版IAT「男女×上司部下役割」
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ZINE『私たちの中学お受験フェミニズム』てぱとら委員会
¥900
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2000年代後半に近畿圏で私立中学受験をした当事者が、過去の「お受験」を振り返り、フェミニズム的な視線を向けなおした記録。 医学科入試不正問題や都立高入試男女別定員制など、最近話題になった事例にも触れながら、私たちのための中学お受験フェミニズムについて探っていく。
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新本『ジェンダーレスの日本史-古典で知る驚きの性』大塚ひかり著
¥990
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肉体の性別とは違う性認識を持つことが尊重されるようになってきた。先進的に見えるが、じつは日本の古典文学には、男女の境があいまいな話が数多く存在する。 男同士が恋愛仕立ての歌を詠み合ったり、経済力のある姫が一族を養う。武士は泣き、女将軍が敵に向かい、トランスジェンダーきょうだいは男女入れ替わってすくすく成長――。太古の神話から平安文学、軍記もの、江戸川柳まで古典作品を通して伝統的な男らしさ・女らしさのウソを驚きをもって解き明かす。昔の日本の「性意識」がいかにあいまいだったか、それゆえに文芸が発展したかも見えてくる。 年表作りを愛する著者による「ジェンダーレス年表」は弥生時代から現代までを網羅。
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新刊『オタク文化とフェミニズム』(田中東子著)
¥2,420
SOLD OUT
わたしたちの消費は「正しい」のだろうか 金銭と時間の投資、心身の過剰な労働、性的消費との葛藤…、わたしたちと「推している」対象のあいだにはさまざまな問題が浮かびあがってくる。しかし、その活動に喜びが見出されることは間違いない。喜びと苦しさとが入り混じるその実践をすくい取りながら、「推し活」社会の現在地を描きだす。「推し活」論の決定版! エンターテインメントをめぐるモヤモヤを考えるための補助線となる書。
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新刊『女らしさの神話 上』ベティ・フリーダン著、荻野美穂訳
¥1,507
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幸福なはずのアメリカの主婦たちに広がる正体不明の不安やいらだち。その「名前のない問題」の原因は、結婚して夫や子どもの面倒をみることが幸せだとする「女らしさの神話」にあるのではないか。神話がいかにして強固になったかを解き明かし、その解体を唱えた二〇世紀フェミニズムの金字塔。一九六三年の著作の全訳。
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新本『女らしさの神話 下』ベティ・フリーダン著、荻野美穂訳
¥1,353
SOLD OUT
幸福なはずのアメリカの主婦たちに広がる正体不明の不安やいらだち。その「名前のない問題」の原因は、結婚して夫や子どもの面倒をみることが幸せだとする「女らしさの神話」にあるのではないか。神話がいかにして強固になったかを解き明かし、その解体を唱えた二〇世紀フェミニズムの金字塔。一九六三年の著作の全訳。
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新刊『帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニスト 独立運動を描きなおす』金伊京 著 尹錫男 絵 宋連玉 金美恵 訳
¥2,750
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“私たちの敵は日本帝国主義と家父長制であり、私たちの目標は、その二重の抑圧に呻吟する朝鮮女性を解放することだった” 独立運動を闘った多彩な朝鮮女性を、韓国フェミニズムアートの第一人者・尹錫男(ユン・ソンナム)と作家・金伊京(キム・イギョン)が、圧倒的な読み応えでよみがえらせた歴史ノンフィクション。信念を曲げず、真の自由を切望した女性たちの言葉とあゆみは、何度も運動としてよみがえり、社会を変えてきました。 いまの私たちと地続きの性差別と闘った姿にもぜひご注目ください。韓国フェミニズムのルーツともいえる歴史を知って、植民地主義とフェミニズムの関係を考えてみませんか。
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新刊『男はクズと言ったら性差別になるのか』(アリアン・シャフヴィシ著、井上廣美訳)
¥2,970
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大学入試での特別枠は差別なのだろうか。性的弱者への偏見や差別はどうだろう。最近はやりのセクハラ、カスハラなどの~ハラは何がいけないのだろうか。女性にはどう声をかければいいのか。女性に「ほら笑って」はいけないのか。外国人に対する「故郷へ帰れ」はどうだろうか。政治家の発言に聞く「あなたは美人」うんぬんはかまわないのか。 社会やその地域の文化にはびこる差別や偏見。人種差別だけではなく、男女差別、年代での差別、弱者への差別などなど、一部の人たちへの酷い扱いがはびこっている。 こうした問題は社会正義という観点から考えると、どのように対処すればいいのだろうか。声高に説教をする老人が話題になったり、ヘイトスピーチ、貧困家庭、児童ポルノの問題、男性の給与や昇進が有利な問題、出演俳優の違法行為による上映中止など、毎日のように耳にするこうした話題。これらはなぜなくならないのだろうか。それは正しい判断なのだろうか。 哲学が単なる崇高な学問ではなく、身近なツールとして利用できるようになってきた。それを用いてこうした問題はどのように考えればよいのかを、いくつかのキーワードを元に解説していく。 社会的に地位があり、安定した身分のある人々がなぜこうした問題を考えるのを嫌うのか。差別を受ける側の視点からはどのように考えればいいのかを伝授する。
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新刊『女性リーダーはなぜ少ないのか? リーダーシップとジェンダー』坂田桐子 著
¥2,750
リーダーを目指す女性が直面する障壁とは リーダーシップとジェンダーに関する最新の研究知見から,女性リーダーが少ない現状と関連する心理的・組織的要因を解説・分析し,女性がリーダーとして活躍する組織や社会を作るための道筋を描く。 目次 第1章 日本におけるジェンダーとリーダーシップの現状 第2章 女性リーダー,女性管理職はなぜ少ないのか? 第3章 ジェンダー・ステレオタイプとその影響力 第4章 能力育成と職務におけるジェンダー 第5章 リーダーシップ・スタイルとジェンダー 第6章 女性活躍推進策の意義と効果 第7章 ダイバーシティと組織・社会 第8章 これからのリーダーシップとジェンダー
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新刊『ディア・マイ・シスター』チェ・ジニョン 著 すんみ 訳
¥2,200
SOLD OUT
◤推薦◢ 松田青子さん(作家) 「おばさん」のように子どもたちを大切にすることができないのなら、私たちはなんのために歳を重ねるのだろう。 被害者を増やし続けるこの世界には、あまりにも大人が少ない。 ◤現代韓国を代表する作家として根強い支持を受けるチェ・ジニョン、待望の初邦訳。◢ ********** 雨の降るある日、いつもやさしかった親戚の男から性暴力を受けた高校生のジェヤ。 絶望に陥りながらも告発するが、周囲の大人たちの態度は冷たい。 性被害を受けた女性に対する偏見とそれを許容してしまう歪んだ社会……。 他者に起きた暴力に無関心でいることが、どれだけ暴力に加担することになるのか? 未来への不安の中、どのように自分の生きる道を探していくのか? 性暴力がもたらす恐れと怒りを日記形式で切々とつづった、隣にいる“あなた”に届けたい物語。 ********** 今になって言える。この出来事は決して特別なことではなく、誰にでも起こり得ること。私が私として存在するためにも、絶対に終われないし、終わってはいけない話なのだ。
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新本『ジェンダー・トラブル』(ジュディス・バトラー著、竹村和子訳)
¥3,080
権力はいかに言説のかたちをとって身体・精神・欲望を形成するのか。 女と男の弁別が身体の自然に根ざすとする本質論的前提を根底的にくつがえし、セクシュアリティ研究の方向を決定づけたフェミニズム/クィア理論の最重要書。 哲学、人類学、文学理論、精神分析のテクストに折り重なる言説を縦横に扱いつつ、ジュディス・バトラーは、ジェンダー化と本質論/ジェンダー化における本質論の問題を鋭く見すえる。――ガヤトリ・C・スピヴァク バトラーの才気煥発な議論は、まさに可能性に満ちたトラブルを巻き起こし、それによって、ジェンダーの階層秩序や強制的異性愛をささえる規範的虚構が、文字どおり信用するに値しないものであることをあばいていく。――ダナ・ハラウェイ
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新刊『共感と距離感の練習』(小沼 理著)
¥1,760
SOLD OUT
「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイ男性の著者が、自他のあわいで揺れながら考えるエッセイ。 初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと―― 誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。 「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。
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新刊『ガスライティングという支配』(アメリア・ケリー著、野坂祐子訳)
¥2,420
SOLD OUT
関係性における権力を背景に、相手を情緒的に支配するガスライティング。その事例と、そこから脱け出すためのワークを多数紹介する。
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新本『読書する女たち フェミニズムの名著は私の人生をどう変えたか』ステファニー・スタール著、伊達尚美訳
¥1,870
SOLD OUT
育児のため新聞記者の夢を諦め、ライターとして働くステファニーは、 果てしなく続く家事と育児と仕事に追われ、閉塞的な日々を過ごす。 ある日、学生時代に読んだベティ・フリーダンの『女性学の神話』を再読し 感銘を受けた彼女は、母校でフェミニズムを学びなおす決意をする。 15冊の名著を授業形式でひも解き、 現代の女たちが生き延びるすべを探すエッセイ。 【本書に登場するテキスト】 メアリ・ウルフトンクラスト『女性の権利の擁護』 バージニア・ウルフ『私ひとりの部屋』 シモーヌ・ド・ボーボワール『第二の性』 ほか
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新刊『性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ』斉藤章佳・にのみや さをり著
¥1,980
加害者は、被害者の ことを知らない。 国内最大級の依存症専門クリニックで、性加害者への再犯防止プログラムに取り組む斉藤章佳。彼らが自らの加害行為の責任に向き合うためには、性被害者の「その後」を知る必要がある。そんなとき、当事者のにのみやさをりと出会う。 にのみやは、斉藤に単刀直入に言った。「私は加害者と対話したいのです」 そこから始まった、前代未聞の修復的対話。 -Mさんは、被害を、忘れられるものなんじゃないか、とおもっていらっしゃるんでしょうか。だとしたら、ちょっと違うよなと思います。忘れられないからつらいんです、忘れられないから恐怖なんです。忘れられないから、苦しむんです。たぶん、被害者に一度なってしまうと、生涯この葛藤の中にいることになるんだと思います。 2019年8月 にのみや-
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ZINE『推しカプ遍歴インタビュー』てぱとら委員会
¥1,200
SOLD OUT
どのような「関係性」を「推しカプ」として選んできたのか、どのような二次創作をしたい/読みたいと思ってきたのかに着目した、14人の「カップリング観」や「カップリング遍歴」を深掘りするインタビュー集。
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新刊『楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集』ルシア・ベルリン著、岸本佐知子訳
¥2,860
SOLD OUT
人生を物語に刻んで。 ロングセラー『掃除婦のための手引き書』(2020年本屋大賞翻訳小説部門第2位)、『すべての月、すべての年』に続く待望の短編集。 「彼女の書く文章はほかの誰とも似ていない。読むものの心を鷲づかみにして、五感を強く揺さぶる。読んだときは文字であったはずのものが、本を閉じて思い返すと、色彩や声や匂いをともなった「体験」に変わっている。(中略)まるで自分もそこにいて、それらを見、聞き、感じたような錯覚にとらわれる。それほどに、彼女の言葉の刻印力は強い。」(「訳者あとがき」より)
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新刊『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』西原志保著
¥2,200
SOLD OUT
華々しい恋愛物語だけが『源氏物語』じゃない!!! 光源氏の妻でありながら、恋愛に消極的なことから「幼い」「空虚」な人物とされてきた女三の宮。しかし、アセクシュアル・アロマンティックなど様々な性のあり方があることからも分かるように、恋愛しないことが未熟や空虚であるということを意味しません。 現在でも、恋愛してないとプライヴェートが充実していないと見なされたり、恋愛から人間の内面を読み解こうとしたり、恋愛中心の人間観がいまだに浸透しています。 ヘテロセクシュアルの男女を前提とする近代の価値観を相対化し、『源氏物語』『紫式部日記』などの古典文学に加え、現代のドラマや漫画を読み直すことで、現代に生きる人々のセクシュアリティやアイデンティティ、仕事とプライヴェートの境界、家族・結婚や親密圏のあり方などの問題を解きほぐしていきます。
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新本『物語とトラウマ-クィア・フェミニズム批評の可能性-』岩川ありさ 著
¥3,960
「文学は、語れないことを語ることを可能にすると同時に、人を物語という枠組みから解放する。他人の物語を読み解いていく時の岩川さん独特の真剣さと優しさと丁寧さは、「おまえは生きていてはいけない」というメッセージを受け取らされてしまった人たちのことを一時も忘れることがないからだろう」 ――多和田葉子 トラウマ的な出来事を経験した人びとにとって、文学や文化は生きのびるための表現となりうるのか—— 多和田葉子、李琴峰、古谷田奈月、森井良、林京子、大江健三郎、岩城けい、小野正嗣といった現代作家の作品を丁寧に読み解き、物語を受けとるという営みとは何か、小説と読者が出会うとはどういうことか、それにクィア・フェミニズム批評はどうかかわるのか、自身の経験とときに重ね合わせながら文学や文化の力を見出していく。気鋭の研究者による、トラウマという語ることがむずかしい経験を語るために物語があるのだということを、そして何より新たな対話の可能性を信じるすべての人におくる、画期的な文学論。