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『天上の花―三好達治抄』萩原 葉子著
¥800
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萩原朔太郎の知遇を受けた詩人三好達治に幼い頃から慈しまれた著者が、詩人を懐かしみその人間像を鮮烈に描写。越前三国の愛と憎悪に荒ぶ詩人と著者の叔母との逃避行「慶子の手記」では三好の隠された三国時代を、鋭い観察力と強靱な感性で凄絶に描く。詩人の深奥の苦悩に激しく迫る傑作。田村俊子賞、新潮社文学賞受賞。 萩原朔太郎を敬愛し、娘の葉子が作家として生きて行けるよう心を砕く三好達治。しかしそれはよく言えば超情熱的、裏を返せばウルトラ粘着質ということでもあり、朔太郎の美貌の妹、慶子に対する感情と仕打ちはなかなか恐ろしいです。でも、読むのをやめられない。「一万円あげるから帰ってきてください」に店主S、震えました……! 文庫版
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『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』山本 淳子著
¥700
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『源氏物語』を生んだ一条朝は、紫式部、清少納言、安倍晴明など、おなじみのスターが活躍した時代。藤原道長が権勢をふるった時代とも記憶されているが、一条天皇は傀儡の帝だったわけではなく、「叡哲欽明」と評された賢王であった。皇位継承をめぐる政界の権謀術数やクーデター未遂事件、当時としてはめずらしい「純愛」ともいうべき愛情関係。ドラマチックな一条天皇の時代を、放埓だった前代・花山天皇の、謀略による衝撃的な退位から書き起こし、現存する歴史資料と文学作品、最新の研究成果にもとづいて、実証的かつ立体的な「ものがたり」に紡ぎあげる。『源氏物語』が一条朝に生まれたのは、決して偶然ではない。 Kaninには源氏物語棚があるのですが、こちらは店主Sの一押し本。ちなみに、定子サロン激推し清少納言派です。
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新本『 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』小川たまか著
¥1,760
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性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視CM、#metoo...多くの人がフタをする問題を取材し、発信し、声をあげ続けるライター・小川たまか初の著書。2016年から2018年に起きた、性犯罪やそれにまつわる世論、性犯罪刑法改正、ジェンダー炎上案件などを取り上げ、発信してきた記録です。 「今の日本の学校ではセックスに関する教育は行われていない。受精した後の体の仕組みを教えても、セックスが何なのかを教えない。(略)でも性犯罪に関する法律では『13 歳以上であればセックスが何なのかわかるし自分で判断できる』ことになっている。これ矛盾じゃないの?」 「不公平を指摘すると『面倒くさいヤツ』認定される。散々ひどい目に遭わされて、絞り出した声を『そんな言い方じゃ、誰も味方にならないよ』と言われる。そんなことが、これまで何度繰り返されてきたのだろう」 (本文より) 目次 プロローグ バザーとiPad越しのお祈り 2016年 手を伸ばさなかった話(1) 手を伸ばさなかった話(2) 大海は近いか遠いのか 加害者が語ること 年齢の話 手伝ってくださいと言われて良かったと思った話 炎上ばかりの現代で覚えておきたい歴史 No means No 私の体は私のもの もう一つの「死にたい」検索結果の話 外見をほめられたら必死で否定しなければいけないあの雰囲気について 警察行く行かないの話&行っても意味ないのかとかの話 2017年 死と型 子どもにとっての強者 取材と暴力 生まれてから12年間だけ情状酌量 フィクションと実相 手を伸ばさなかった話(3) 半分だけわかる、でもいいと思う 男女平等の話 女の人の体が好き 2018年 美人とセクハラ 透明な痴漢常習者 前に進む おわりに
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新本『女と仕事』「仕事文脈」セレクション本 編 仕事文脈編集部
¥1,540
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ふつうに仕事をしていくのが難しすぎる 小さいけど深くてモヤモヤする、女と仕事の話いろいろ 好評「シリーズ3/4」第三弾! リトルマガジン『仕事文脈』「女と仕事」特集号を中心に、女性の書き手の文章、作品を再編集。 仕事の奥にある、彼女たちの視線の記録。 【執筆者】 雨宮まみ/石嶋未来/いのまたせいこ/植本一子/太田明日香/奥山晶子/近藤佑子/関根美有/惣田紗希/丹野未雪/チサ/トミヤマユキコ/中島とう子/HARU/真魚八重子 ほか 【目次】 ダメ人間がフリーランスになって1日で1ヶ月分を稼ぐ方法とは? 石嶋未来 田舎→東京→次はどこ行く? 奥山晶子 インターネットと有名税 雨宮まみ 労働系女子ドラマとして観る「あまちゃん」 トミヤマユキコ お店をしていることが好き いのまたせいこ 転身、転職、引越の末、開き直りの起業という名のフリーランス 金子一代 キャリアハッキングは成功したか? —就職活動家の2年3ヶ月— 近藤佑子 ノマドナース 動ける方法 谷口美紀 引っ越し デザイン 自営業 のその後「見ていたい暮らしをつくる」 ゴロゥ 女と仕事回文 杉野あずさ・文 里鵜ミリン・絵 憧れの人の先 丹野未雪 限界 植本一子 家と愛情 雨宮まみ トーキョーとキョート 現在地はどこでもよくて 綿野かおり 映画のインテリアのリアリティ 真魚八重子 転職しました、 のその先で 中島とう子 バンクーバーと仕事 初めてのパート 太田明日香 コンバース、ライ麦、アイロン チサ ハルの夢 haru. わたしの将来はコロコロ変わる 林さやか かたちに残すのと残さないのとでは随分違うかもしれないこと 惣田紗希 さらばあこがれ君 関根美有
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新本『ゴーストワールド』ダニエル・クロウズ著
¥1,650
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“全米ティーンエイジャーのバイブル”と版元紹介文にありますが、店主©のバイブルであると共に、日本で多感な90年代-00年代を過ごした多くの人にとっての代表的な“キラキラしていない青春物語”だと思います。 イーニドとレベッカ、2人のシスターフッドは特に地方都市で思春期を過ごした者には刺さること間違いなし。世代を超えて読めるグラフィックノベルです。 (以下版元サイトより) 全米ティーンエイジャーのバイブル、待望の限定リプリント! アカデミー賞ノミネート映画『ゴーストワールド』原作 ダメに生きる イーニドとレベッカ 親友、思春期、違和感、変化のない日常 近づいてくる大人の世界、そして2人の異なった未来 本当の世界、彼女たちの世界、遠いところ ゴーストワールド、2人の女の子の物語 “永遠の名作” -タイム誌 “「ライ麦畑でつかまえて」の現代版” -ヴィレッジ・ボイス紙 “2回目に読む時からがいよいよ面白い、って、これ一体何?” -魚喃キリコ
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新刊『家族と厄災』信田さよ子著
¥2,090
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“危機の時代”の家族のゆくえ パンデミックは何をもたらしたのか。家族で最も弱い立場に置かれた人々の、手さぐりと再生の軌跡をみつめた、ベテラン臨床心理士によるエッセイ。リアルなエピソードと実践経験から生まれた知見をもりこんだ、時代の荒波を生きぬくための必携書。
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ZINE『この街でいちばん悲しくて怒っているブラックガールのわたし』ロビン・スミス著、おかもとふみ訳
¥1,100
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2021年、クラウドファンディングにより、Black Josei Pressより出版されたロビン・スミスによるコミックZINE「The saddest angriest black girl in town」を翻訳。 白人だらけの街である時期をすごしたスミスの心のうちが描かれた、エモーショナルな作品。ラフスケッチのようなドローイングの筆致と手書き文字が印象的。日本語版特典として、ロビン・スミスへのショートインタビューも掲載。 表紙:カラー+トレーシングペーパーにモノクロの二重構造 本文:40P(モノクロ) 発行:Twin Palace Press 絵と文:ロビン・スミス 翻訳:おかもとふみ
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『女子マンガに答えがある 「らしさ」をはみ出すヒロインたち』トミヤマユキコ 著
¥1,000
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もう「少女」を名乗れない私たちの、人生の答えはマンガにある! 不朽の名作から今が旬のマンガまで、幅広い作品中での女性たちの描かれ方を縦横無尽に語り、現代女性の欲望と生き方を探る。「おもしろい女」「たくましい女」「ハマる女」「嫌な女」……あなたに似た女が、マンガの中にはきっといる。 古本、状態良好です。
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新刊『あたらしいジェンダースタディーズ 臨床心理学 増刊15号 : 転換期を読み解く』大嶋栄子・信田さよ子編
¥2,640
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フェミニズム、フェミニストカウンセリング、男性学・男性性研究、障害学、トラウマケア、性被害、アウティング、マイクロアグレッション、反抑圧的ソーシャルワーク… 新しい現実には新しい言葉がなくてはならないーーーいまこの時代を生きるためのテーマと、そのテーマを専門とする執筆者が網羅された一冊です。 目次 1-転換期を読み解くジェンダースタディーズ 居場所をめぐる問い――ジェンダーについて知るところから|大嶋栄子 新しい現実には新しい言葉を――援助の「言葉」を更新する|信田さよ子 [討議]抵抗の言葉――ジェンダースタディーズ2022-2023|平山 亮+大嶋栄子+信田さよ子 2-はじめるまえに知っておこう――知の遺産をインストール! 2-1-すべてはここから始まった! 心理学の脱心理主義化へ向けて――ジェンダーの視点から|上野千鶴子 フェミニストカウンセリング|河野貴代美 男性学・男性性研究の誕生と発展|伊藤公雄 [インタビュー]来たるべき知のために――ジェンダースタディーズと障害学の交差域|熊谷晋一郎+大嶋栄子(聞き手) 2-2-ジェンダースタディーズの「ホットゾーン」 V・ウルフのフェミニズムと中井久夫のS親和者的ケア|小川公代 新たなミソジニーとマスキュリニティ|河野真太郎 塀の中のジェンダー問題――LGBTQ受刑者のスティグマとサンクチュアリをめぐって|坂上 香 トラウマをほどく――トランスジェンダーの来たるべき物語のために|岩川ありさ 3-当事者とジェンダー――知を再編成する それがなくても大丈夫――ACからフェミニズムへ|高野かおる 多様化するバックラッシュ――男性問題としての抵抗を臨床する|西井 開 転生する身体――トランスジェンダー|倉田めば Ain't I a Woman?/「私」は女ではないの?|石原真衣 現実の複雑性と交差性に向き合うために――「ハーフ」「ミックス」とインターセクショナリティ|下地ローレンス吉孝 4-ジェンダースタディーズ実践――もっとジェンダーセンシティブに! 4-1-こんなとき,私たちはどうしてきたか?――実践を基礎づける 声,その記録と記憶|平川和子 記憶と身体をほどく――トラウマケア|田中ひな子 家族における女性の性被害――定義と責任をめぐって|信田さよ子 ジェンダーとセクシュアリティから男性の性暴力被害を考える|宮﨑浩一 アウティングの遍在性とポリティクス|日野 映 埋め込まれた「棘」――マイクロアグレッション|朴 希沙 社会正義を実現する――反抑圧的ソーシャルワーク実践(AOP)の可能性とリミット|坂本いづみ 4-2-問われる専門家のポジショナリティ 不都合なトレードへの「抵抗」――介護実践におけるジェンダー規範の揺らぎと再生・強化|林美枝子 フロイト的中立性とは何か――マルガレーテ・ヴァルター,症例ドラ,ジョセフ・ウォルティス|松本卓也
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新刊『宗教右派とフェミニズム』ポリタスTV(編)、山口 智美・斉藤 正美(著)、津田 大介(解説)
¥1,980
2022年7月8日に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件。 これを受けて企画・配信された『ポリタスTV』の「宗教右派と自民党の関係――ジェンダーと宗教」(前篇・後篇)は、5日間限定の無料公開で10万回以上再生され、大きな反響を巻き起こした。 この配信コンテンツをもとに、全編書き下ろしでジェンダーやセクシュアリティ、家族をめぐる政治、それと宗教右派との関わりをまとめるのが本書である。 1990年代から2000年代初頭のバックラッシュから、安倍政権以後の家族や女性やLGBTをめぐる政策と右派・宗教との関係までを、具体的な政策や運動、テーマにフォーカスして解説し、フェミニズムの立場・視点から問題点を検証する。 知られざる宗教右派の実像と1990年代から現在まで続く苛烈なバックラッシュの実態を明らかにする問題提起の書。 (店主S)福井出身の友人が「小学生の時、家庭の日っていうのがあった」と言っていて、なんじゃそりゃ! と驚愕したことがあったのですが、こういうことか……と合点がいきました。政治と密接にかかわる宗教右派、怖すぎて戦慄します。 (店主©)「家族」「絆」「女性活躍」「官製婚活」…日本政府が打ち出す政策がどうしてこうも胡散臭いのか、個人の人権を守るはずの政治が、なぜ人の人生に口を出し、自由を制限してくるのか。その主体である宗教右派の言説がまるわかりになる本。その妄言っぷりには背筋が凍ります。右傾化する日本社会になんとも言えない違和感を抱える人、必読です。一気に読めます。
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新刊『学ぶことは、とびこえること ─自由のためのフェミニズム教育』ベル・フックス著、里見実監訳、朴和美・堀田碧・吉原令子訳
¥1,430
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肌の色、ジェンダー、階級といった差異を前にして、すべての人に開かれた「学びの共同体」をつくることはできるか。まず自分自身を批判的にみつめ、変えるための教育はいかにして可能か。ブラック・フェミニストの大学教師であるベル・フックスが自らの経験をもとに、学生と教師の双方に語りかける。教室での性差別や人種差別にどう対処するか、異なる経験をいかに語り合うか、学ぶことの歓びと不安…。フレイレの批判的教育学やフェミニズムの教育思想、黒人教師の教育実践を導きに語る本書は、様々な境界を越え出る「自由の実践としての教育」のためのヒントに満ちている。
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新刊『生まれつき男社会に服従する女はいない』マノン・ガルシア著、横山安由美訳
¥3,850
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それは個人の選好なのか自然さを装う敷かれた道なのか。男優位社会に女が適応する行動を気鋭哲学者がボーヴォワールを指針に論じる。 「完全に自立した筋金入りのフェミニストの女性ですら、ふと気がつくと、男の征服者然とした眼差しを好ましく思ったり、パートナーの腕のなかで言いなりの存在になることを欲したり、目立った華々しい活動よりもこまごまとした家事──かいがいしくリネン類を畳んだり、家族のために見栄えの良い朝食を用意したりすること──を好ましく感じている。このような願望、このような喜びは、はたして女の自立と両立可能なのだろうか」(本文冒頭より)。 本書が扱う女の「服従」とは、奴隷のようになることとは違う。哲学上、服従は、人間にとって最も崇高な自由を自ら手放すことであり不道徳とされてきた。ところが女の場合は違う。服従こそが女の道徳であり規範だというのである。そして服従しない女には懲罰が待ち受け、服従する女は利益を得ることによって、服従は再生産され、女の振る舞いとして浸透した。このような服従について、フェミニズムは問うことを避けてきた。女の劣等生の証、女はそれが自然、好きで服従している、と言いたい勢力に与しかねないからである。 本書はこの難問に正面から取り組み、女を服従に同意させる原理を精緻に描き出した。指針はシモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性』。長大で難解なこの古典のポイントをわかりやすく提示し、女も男も、全ての人がよりよく生きる可能性を拓く。
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新刊『男尊女卑依存症社会』斉藤章佳著
¥1,760
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アルコール、薬物、痴漢、万引き、DV……。 さまざまな依存症に共通する原因は社会構造にあった! ジェンダー・ギャップ指数を見るまでもなく、日本は男性優位の国である。 夫婦別姓も叶わず、男女の賃金格差も世界ワースト2。 わたしたちは性別役割分業──つまりは「男尊女卑」の考え方にどっぷりと浸かっている。 その社会を勝ち抜こうと男たちはワーカホリックになるまで働いて、ストレスからアルコールや薬物で気分をあげ、満員電車では痴漢や盗撮にはまる。 日本を蝕む依存症の問題は、男尊女卑による社会の歪みを正さなければ解決しない。
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新本『妾と愛人のフェミニズム 近・現代の一夫一婦の裏面史』石島 亜由美著
¥3,080
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一夫一婦制度が確立した明治期から2010年代までの新聞・雑誌や文学を精読し、ときに「純粋な恋愛の遂行者」として知識人に称賛され、ときに「眉をひそめられる不道徳な存在」として排除された女性たちの存在に光を当てるフェミニズム研究の裏面史。
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新刊『精神の生活』クリスティン・スモールウッド著、佐藤直子訳
¥2,310
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このままならない身体とのつきあい方を、誰も教えてくれない。トイレの個室で不安をひとり抱きしめているひとがいる。そこで何が起こっているか、あなたは本当に知っているだろうか。 ────────永井玲衣(哲学研究者/『水中の哲学者たち』) この痛みを何と呼んだらいいのか? 「流産」というテーマを克明かつ赤裸々に描いた傑作小説。 不安定な地位にある大学非常勤講師のドロシーは、図書館のトイレで予期せぬ出血を経験する。流産したことを親友にも母親にも打ち明けることはできない。大学で講義し、セラピーに通い、産婦人科を訪れるが、どこにいても何をしていても世界から認めてもらえない気がしてしまう。3月の終わりからの1ヶ月半、予測不能なキャリアのなかで、自分の身体に起きた「流産」という不可解な出来事と知性によってなんとか折り合いをつけていく。 「Time」年間トップテン・フィクション(2021年)選出!
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新本『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? ; これからの経済と女性の話』カトリーン・キラス゠マルサル著、高橋璃子翻訳
¥2,310
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アダム・スミスが研究に勤しむ間、身の周りの世話をしたのは誰! ? 女性不在で欠陥だらけの経済神話を終わらせ、新たな社会を志向する、スウェーデン発、21世紀の経済本。 格差、環境問題、少子化―現代社会の諸問題を解決する糸口は、経済学そのものを問い直すことにあった。20カ国語で翻訳、アトウッド、クリアド=ペレス称賛。ガーディアン、ニューヨーク・タイムズ等各紙誌絶賛。 人々の欲望をあおり、富める者はより富み、貧者はより貧しく……を現実のものにした新自由主義と経済学。そこに欠けているのは、アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か、という視点だということがよくわかる本。トリクルダウンなど起こらない。このままいけば貧富の差は広がるばかり。我々はではどうしたいのか、どうすべきなのかを考える時に来ていると思います。ちなみにこの本に書かれている「フロイトが考えた、女性が掃除が得意な理由」をぜひ知っていただきたい。驚愕です!!!(店主S)
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新刊『伊藤野枝セレクション』伊藤野枝著、栗原康編
¥1,870
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女性活動家・アナキストの伊藤野枝の傑作集。封建的な社会への怒り、夫・大杉栄との愛が伝わる評論など、野枝の魅力が詰まった1冊! 女性活動家・アナキストの伊藤野枝の傑作集。封建的な社会への怒りとやるせなさ、そして夫・大杉栄への愛情が伝わってくる評論などを収録。2023年は没後100年。
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新刊『これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話』カトリーン・キラス=マルサル著、山本真麻 翻訳
¥2,310
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単行本 コレマデノケイザイデムシサレテキタカズカズノアイデアノハナシ これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話 イノベーションとジェンダー カトリーン・キラス=マルサル 著 山本 真麻 翻訳 単行本 46 ● 304ページ ISBN:978-4-309-23137-2 ● Cコード:0036 発売日:2023.08.29 定価2,310円(本体2,100円) ○在庫あり オンライン書店で購入 amazonアマゾンで購入 楽天ブックスで購入 紀伊國屋書店KinokuniyaBookWebで購入 hontoで購入 セブンネットショッピングで購入 HonyaClubで購入 e-honで購入 HMV&BOOKSで購入 大垣書店 店頭の在庫を確認する 旭屋書店 三省堂書店・岩波ブックセンター 紀伊國屋書店 東京都書店案内 有隣堂 この本の内容 目次・収録作品 「男性は重い鞄を手で持つべき」「女性の長距離移動は制限されるべき」というジェンダー観が、車輪付きスーツケースという単純な技術革新を阻害した-新たな視点の画期的イノベーション史! ★話題作『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か』著者、最新刊! ★『存在しない女たち』のキャロライン・クリアド・ペレス絶賛!
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新本『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』アヌシェイ・フセイン 著 堀越英美 訳
¥2,200
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著者がアメリカで出産したとき、彼女は死にかけた。痛み止めが効いていないと訴えても無視された。痛みを証明するために手術台まで歩くように言われた。彼女はこの医療トラウマ体験をきっかけに、女性の痛み、特に有色人種の訴えがまともに受け止められない事実を、あらゆるデータ・記事・証言をもとに執筆した。さらにコロナ禍で女性、マイノリティの人々が受けた甚大な影響も考察する。 初期設定が男性になっている現状は、医療ケアにおいても例外ではない。「女の痛み」が軽視されている事実と、医療ケアにおける性差別・人種差別に切り込むノンフィクション。
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新本『何卒よろしくお願いいたします』 イ・ラン/いがらしみきお著 甘栗舎訳
¥1,980
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“「その話をやめなさい」という言葉は本当に嫌で恐い言葉ですね。” COVID19のさなかに、2人の作家の間で交わされた往復書簡。震災、セウォル号事故、ネット空間での誹謗中傷、身近な人の死…痛みを伴いながらも、思索をやめない2人の話は続く。 対話を続けることの尊さをあらためて考えました。「ぼのぼの」の作者いがらしみきおさんの思慮深い言葉には心うたれますし、いつも気になる存在のアーティスト、イ・ランさんの世界の見方が本当に好きです。(店主©︎) (以下タバブックス 内容紹介より) 尊重しあう2人の作家が交わした文章に、魂が宿り、ひとつの世界が形作られる キム・ボラ『はちどり』監督 イ・ラン『私が30代になった』に、元々ファンだったいがらし氏に帯コメントを依頼して以降意気投合した2人。コロナ禍の1年にわたって交わした手紙は、神、経済、AI、哲学、社会、映画、音楽、家族、生きること、等々尽きることなく対話が広がる。本書は韓国・日本でそれぞれ出版することになり、韓国では昨年12月にメディアチャンビより刊行。日本版には、その後に2人が書いた手紙を収録。数々の苦難のなか交わされたことばは、深い思索と愛に満ち溢れ、読み手の胸に迫る。 私と、私が愛する友達にとって最も重要なことは「安全」です。それは、暴力の被害経験がある私には特に重要なイシューです。どんな人であれ、恐れることなく外に出かけられる世の中こそが、私の望む世の中です。 ーイ・ラン 苦難の中で生きている人は尊い人だと思います。誰にとって尊いのかというと、私にとってであるし、私以外の誰かにとってであるし、世界中の苦難の中で生きている人にとってです。 ーいがらしみきお 刊行日 2022年7月28日 全248ページ
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新刊『ガールズ・アーバン・スタディーズ 「女子」たちの遊ぶ・つながる・生き抜く』
¥3,630
現代の都市は、「女性をする楽しさ」や「女性をさせられる苦しさ」に焦点を合わせればいかなる視点が得られるか。本書では、都市を生きる女性たちが「都市にいること/女性であること」を自覚的に捉えることで、従来とは異なる都市のリアリティを解明する。 大貫恵佳・ 木村絵里子・ 田中大介・ 塚田修一・ 中西泰子編著 法律文化社 (店主S)(ほとんどは)大学の先生が執筆した論文をまとめたもの、というと硬くて読みにくい、と思うかもしれませんが、そんなことはまったくありません。漫画や小説、実際にあったできごと、そして豊富なデータを基に「都市と女子」の考察がわかりやすく書かれています。 店主Sにとって圧倒的に面白かったのは、第二部の「女子」たちの食、そして家父長制と地方出身女性の選択肢、第三部の東京の一人暮らし女性の住まい。地方出身で東京に25年暮らしていたこともあり、「これ私のことやん! なんで知ってるの⁉」と思うことしきりでした。 A5判 292頁
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『何かはあるけど、何も起きない。』針山著
¥800
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女7人が一軒家に暮らす日々。配偶者の他界、パートナーのくも膜下出血、子連れの離婚。大事件があらかた終わった我々のところに次にやってきたのはCOVID-19だった。2020年4月1日から、2021年3月31日までの日記。 おそらく東京西部に暮らすわたし(針山さん)と、一緒に暮らす女性7人の生活を淡々と描写した日記。店主Sも同じくシングルマザーなので、ピアノや公文、歯医者さんに通う子どもたちの様子がありありと目に浮かび楽しく読みました。6年前の『暮らしの手帖』に載っていたカレーのレシピ、知りたいです! 大変なこともあるし、時には落ち込むこともあるけれど、日々はすぎゆく。なぜか読了後、『赤毛のアン』に出てきたブラウニングの「なべて世は事も無し」という一節を思い出しました。普通の生活にこそ、幸せがある気がします。 A5サイズ、176ページ
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『女の子がいる場所は』やまじえびね
¥400
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モロッコ、インド、アフガニスタン、そして日本……国も宗教も文化も違う10歳の少女たちの物語。第27回手塚治虫文化賞【短編賞】受賞作。 サウジアラビア、モロッコ、インド、アフガニスタン、そして日本と、文化も風習も違う国に住む女の子の生活を描いた漫画作品。どの作品も面白いのですが、店主Sはやはり日本版を読んで身につまされるものがありました。 絵もクリーンで美しく、好きです。
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『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著、くぼたのぞみ訳
¥1,000
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わたしはハッピー・フェミニスト! ビヨンセを始め全米が称賛したTEDスピーチ、待望の邦訳! あたらしいジェンダーについて最適の1冊。 小説の名手、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェが、自らの体験をもとに考察をめぐらせ、「フェミニズムはみんなのもの」と説いています。TEDのスピーチが基なので話し言葉で分かりやすく、読みやすい。フェミニズム入門書としてぴったりだと思います。 余談ですがチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの小説は本当に名作ぞろい。『半分のぼった黄色い太陽』は号泣必須、『アメリカーナ』ではすれ違う男女の思いと人生が切なく、とにかくどの本もすべて面白いのでぜひ読んでいただきたいです。(店主S)