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ZINE『複業ZINE』
¥1,100
SOLD OUT
終身雇用は崩壊、非正規職が増大し、年金は当てにならず、いまや「死ぬまで働く」が当たり前。先行き不安な社会情勢が続く中、本業のかたわらにする副業ではなく、いろいろな仕事を並行して行う「複業」を選ぶ人が増えている。やりたいことだけでは生活できない/できることを増やすために/持続できる働き方を模索してetc. 15人の複業から浮かび上がってくる、仕事の現在、社会の姿。gasi editorial第8弾! 【目次】 今はどうにかなっているけど 小沼理 あなたの複業おしえてください フリーランスフォトグラファー×ライフワークの撮影や活動×アルバイト hikita chisato 僧侶×非常勤講師×マーケティングの業務委託 鵜飼ヨシキ 介護職×イラスト制作や在宅ワーク×フリマアプリ出品 ゆか 編集者、ライター×古物商×夜間救急受付 浅見旬 出張保育×お弁当販売×アート・デザイン活動 森梨絵 作家アシスタント×フリーライター、編集者 岡田有紀 ブランド・店舗運営×図書館カウンター×清掃×テニスコートの整備 高橋 翼 ライター×ベビーシッター×ペットシッター×うさぎ専門店のバイト 長田杏奈 ライター×コミュニティマネージャー×ラジオパーソナリティー×イベントMC×カメラマン×ハウスマスター×一日カフェ店員など 平野 蒼 空調メンテナンス会社×アーティスト×書籍の蒐集家 匿名 会社員×韓国語通訳・翻訳・コーディネート Mikhopper コンサルティング事業×訪問介護事業 吉田貫太郎 本屋×町議会議員×田畑×執筆 モリテツヤ 複業は高みを目指さず―アマチュア主義でやっていく 山本佳奈子
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新刊『ペネロピアド 女たちのオデュッセイア』(マーガレット・アトウッド著、鴻巣 友季子訳)
¥1,078
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『侍女の物語』『誓願』のM・アトウッドがホメロスに挑む。 ホメロスによるギリシア英雄譚『オデュッセイア』。男性的な叙事詩の中で、女たちの声は語られてこなかった。 オデュッセウスの帰還を待つ20年、妻ペネロペイアは国を守るため、噂話に耳をふさぎ、無鉄砲な息子を育て、財産狙いの求婚者らを追い払う。 その内心はいかなるものだったのか。12人の女中たちはなぜ殺されたのか――。 『侍女の物語』『誓願』の巨匠アトウッドが想像と語りの才を発揮した、新たなる傑作! 解説・小川公代
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ZINE『リフレイン』ゼロ年代研究会
¥1,500
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文学フリマ東京40(2025年5月11日)で頒布した『リフレイン』Vol.3 特集:「女」へのまなざし です。以下巻頭言です。 91年生まれ大反省会をしたい。わたしは91年生まれで今年30になる。若者と括られてきたけど、明らかに今の世代と全く育ってきた景色が違うことを感じる。政治家と言えば小泉首相、まだ日本は経済的にすごいと習ったし、嫌韓本が本屋に並び、ネットは2chにニコニコ、メディアは「オネエ」を笑っていた。 当時K-POPを色んな人が恐れていたのを覚えている。学問といえば受験勉強、フェミニズムはヒステリー、社会運動は危険、資本主義は疑えないもの。数え切れないイメージが潜在的に内面化されているはず。ここをしっかり毒出しして反省しないと、これからの世代を抑圧してしまう。ここが分水嶺だと思う。 「もうおばさん / おじさんだから」と自虐するのではない仕方で、しっかりとこれからの世代にどうあるべきかを考えなければならない。窮屈な世の中だとしたり顔で冷笑してしまわないために。でもひとりでは不安。だからみんなでやりたいよ。 (とかいいつつ、大学卒業してから91年生まれのひとにいまだ1人しか出会ったことがない。みんな、どこにいるの、、、?) — 永井玲衣『世界の適切な保存』(講談社) (@nagainagainagai) 2021年7月5日
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新刊『誰も踏みにじらない未来のためのフェミニズム』キム・ウンシル 編著
¥2,200
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コロナ禍があぶり出したのは、もともとそこにあった不公正だった。 ケア労働、職業格差、デジタル性犯罪、性的マイノリティ差別――。 韓国のフェミニスト13人が、長年見過ごされてきた「誰かを搾取することで成り立つ社会」の歪みに切り込み、ケア・共存・共生を軸とした、「誰も踏みにじらない未来」を提言する。 【目次】 日本語版出版に寄せて 韓国語版序文 パンデミックと新自由主義を乗り越えるフェミニズムを模索しながら 本編を読む前に知っておきたいできごと PART1 誰が「女性」なのか? 01 私は女じゃないんですか? 「女性とは誰か」をめぐるフェミニズム論争_キム・ウンシル 02 女性は潜在的な被害者なのか? 「無害な存在」というイデオロギーを超えて_クォンキム・ヒョンヨン 03 対抗的公共性 マジョリティに対抗する開かれた場としての女子大を目指して_キム・ヨンオク 04 フェミニズムとトランスジェンダーが手を取り合う未来 つながり拡がるフェミニズム運動を夢みて_ソン・ヒジョン PART2 フェミニズムが構想するポストコロナ社会とは? 05 コロナの不平等 資本と男性中心の解決策に抵抗する_キム・ヒョンミ 06 パンデミックと女性労働者 最前線で闘う人々のために_シン・ギョンア 07 感染症と弱者のフェミニズム 不安と向き合うためのより良い方法を考える_チョン・ヒギョン 08 防疫監視社会のキスとセックス 「正常」を強制する社会で性的マイノリティの自由を擁護する_チェ・ヒョンスク 09 フェミニスト・グリーン・ニューディール コロナ禍と断絶を乗り越えるための方法_チャンイ・ジョンス PART3 新自由主義的フェミニズムを超えて 10 n番部屋は新種の犯罪なの? 顔のジェンダー政治_キム・チュヒ 11 安全の商品化とフェミニズム 被害と安全に対するフェミニズムからの問い_ミン・ガヨン 12 「悪いフェミニスト」の政治学 「パイ」の分配を超えて、より多くの連帯へ_イ・ヒョンジェ 13 フェミニズムの大衆化を再考する 女性の個人化のジレンマ_チョン・ヒジン 解説「脱植民地化とインターセクショナル・フェミニズム」梁・永山聡子 訳者あとがき 本編に登場する主な人物紹介 現代の韓国フェミニズム年表 主なできごと
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新刊『ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡』尹雄大、イリナ・グリゴレ 著
¥1,760
自分の子供と異国の言語で話す人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツとアイデンティティを日本語で語ったら。
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新刊『「ありのまま」の身体 メディアが描く私の見た目』藤嶋陽子 著
¥2,420
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「ありのままが美しい」というメッセージに頷きながら、私たちは見た目をよくしたいという欲望を抱いて(抱かされて)しまう。「ありのまま」が肯定される時代で折り合いをつけながら生きる人のための必携書! ポジティブなメッセージと現実のあいだで葛藤するすべての人のために――。 line2.gif [目次] はじめに 「見た目」を考えることの難しさ 私たちの厄介な身体 美の規範やルッキズムへの抵抗 本書について 1 「自分を愛する」というムーブメント メディアを介して広まる「美しさ」への意識 身体そのものをめぐる流行 画一的な美に抗う「ボディポジティブ」の登場 ポジティブさから置き去りになる 自信を持とうというエンパワメントに潜む課題 互いの苦しみを理解し、共闘するために 2 ファッションを楽しむ「ぽちゃティブ」 日本での「痩せている」と「太っている」 プラスサイズファッションの普及 明るく、おしゃれな「ぽちゃティブ」 愛される身体、承認される「見た目」 太っていてもかわいい、太っている方がかわいい 消費を促す「愛される私」 3 「美しさ」が必要なマーケットのなかで、「美しさ」からは逃れられない 「美しさ」の呪縛 広告が描く、自分なりの「美しさ」 「美しさ」のジレンマ マーケットに「受け入れられる」ということ 「ファッション」となることのジレンマ 4 ボディポジティブの「ポジティブさ」とは何か? ロールモデルたちの「ポジティブ」な実践 エンパワメントとしてのファッションやメイク 体重が私の“すべて”になる 「身体」のメディアコンテンツ化――成功物語としての変身譚 5 私と身体の現在地 「ありのまま」は難しい 素の美しさへの信仰 私が救われるための消費 誰のための、何のための消費であれば許されるのか? おわりに 「ありのまま」の時代を生きていく私たちに 「ありのまま」をめぐる強さ 私の問題ではなく、社会の問題として共有していくこと 異なる価値観を抱く、同じ痛みを抱えた誰かと共に 付録 私の「見た目」を考える断片集 婚活リップ 儚さと「美白」 化粧品広告のなかの男性 「ヘルシー」な体型 美容整形は「ずるい」のか? あとがきに代えて
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新刊『中国共産党vsフェミニズム』(中澤穣著)
¥968
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中国に女権主義(フェミニズム)ブームがやってきた。「なぜこの社会は不公正で不条理なのか」。自らの境遇に不満を募らせる女性たちの問いに、女権主義が答えを与えたからだ。「天の半分を支える」といわれてきた中国の女性だが、建国以来、中国共産党最高指導部にその姿はない。改革開放政策は男女格差を広げ、出産や結婚から女性は遠ざかる。女性への暴力や人身売買の報道もあとを絶たない。女権主義を手に入れた女性たちに対し、政権は神経をとがらせる。MeToo運動の最中に現地取材をした中国特派員が見た抵抗と弾圧の最前線。
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新刊『いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう 早尾貴紀対談集』
¥3,080
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〈ガザ〉に断罪される世界 パレスチナではいまなお多くの人たちが傷つき、そして、先鋭化を増すアメリカをはじめとした世界の暴力的な構造の中心に、ガザがある。この現実を前に、私たち自身にあらためて真剣に問うべきこととは何か。歴史、文化、社会、政治といったさまざまな視点による6つの対話。
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ZINE『Drop for Palestine』はまち乃藍 著
¥1,500
家父長制に中指立てるイラストレーター はまち乃藍さんがInstagramで連載していた、パレスチナに連帯する漫画を大幅に加筆・修正しまとめたZINEです。 -目次- STOP GENOCIDE 1 補足 STOP GENOCIDE 2 STOP GENOCIDE 3 描き終えた後のあとがき 現在のあとがき ファッキンワールド 1 ファッキンワールド 2 ファッキンワールド 3 ファッキンワールド 4 ファッキンワールド 5 あとがき
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新刊『新しいリベラル ――大規模調査から見えてきた「隠れた多数派」』(橋本努・金澤悠介著)
¥1,320
「新しい」政治が始まる!? 実は日本には「新しいリベラル」と言いうる人々が存在することが、7000人を対象とする社会調査から浮かび上がってきた。 この人たちが求めるのは、私たちの「成長」をサポートする政治だ。 「新しいリベラル」は最多数派を占めるのに、これまで見落とされてきたのはなぜか? 「従来型リベラル」や保守層など他の社会集団と比較しながら、「新しいリベラル」が日本政治に与えるインパクトと可能性を示す。 「新しいリベラル」の実像と可能性を明らかにした、初めての書!
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新刊『新版 噓、秘密、沈黙。』(アドリエンヌ・リッチ著)
¥4,400
育、仕事、倫理――沈黙を強いられてきた女たちが自分の言葉を語るために。現代アメリカを代表する詩人/フェミニスト批評家の60-70年代論集、待望の復刊! 女とは何か。女として生きるとはどういうことか。一人の女として、母として、詩人としての自らの経験を深く堀りさげ、母性神話について、異性愛について、女の教育と仕事についてラディカルに問う。そして、男によってつくられてきた歴史や文化のなかで、女の生きかたを解放する視点を明らかにする。つねにフェミニズムの原点にたちもどりつつ、その最前線を歩んできた詩人の論考を紹介。解説、満谷マーガレット。 教えることに私が興味をひかれるのは、たまさかの天才の出現のためであるよりも、言語をもたなかった人びと、言語をもてないほどに利用され虐待されてきた人びとによる、全面的な言語の発見のためなのである。(本文より)
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新刊『トランスジェンダー男性のきみへ――性別移行した19人からの手紙』(メガン・M.ローアー、ザンダー・ケッグ 編集、上田勢子訳、周司あきら解説)
¥2,750
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7年以上前に性別移行をした19名のトランス男性が、移行する前に知っておきたかった知恵を共有する手紙のコレクション。 移行後の経験やそこから見える景色が語られることはこれまで少なかったうえ、男性とは何かの洞察に富む。 【目次】 イントロダクション 兄弟たちへの手紙[メガン・М.ローアー] メンターについて[ザンダー・ケッグ] 想定 推測[ジェイムソン・グリーン] 信じること[fAeギブソン] 準備ができていなくても トランスボーイと社交ダンス[クリストファー・バティスタ] 初心者クラス[チェイス・ライアン・ジョイント] 父親になること[マルコム・ヒムシュート] 基本的なしくみ 親愛なるデイビッドへ[ルー・サリヴァン] 12歳になって[リード・ヴァンダーバーグ] 歩みながら学んだこと[アーロン・H.デヴォー] この不完全な身体[アーロン・ラズ=リンク] 男として 嵐の中のロウソク[パトリック・М.キャラハン] 自分なりの男[エリオット・ブルーカー] 性別移行で失ったもの[ザンダー・ケッグ] 過去の女性としての人生の否定[C.T.ウィットリー] ジェンダー戦争の良心的参戦拒否者[レイヴン・カルデラ] そして月日は流れて クラック競馬[タッカー・リーバマン] 私の人生、悪くない[ライル・ブレイク] 人生で一度だけ[キース・ジョセフソン] 雨の日も風の日もあった[エヴァン・アンダーソン] 振り返り 旅を楽しもう[マット・カイリー] あとがき 解説――たったひとり、待ち侘びた時間へ[周司あきら]
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新刊『到来する女たち 石牟礼道子・中村きい子・森崎和江の思想文学』(渡邊英理著)
¥2,640
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不揃いなままで「わたし」が「わたしたち」になる──。 雑誌『サークル村』に集った石牟礼道子、中村きい子、森崎和江が聞書きなどの手法で切り拓いた新たな地平を、『中上健次論』が話題を呼んだ著者が「思想文学」の視点で読み解く渾身の書。 「『サークル村』を通して、彼女たちが手に入れたのは、儚い「わたし」(たち)の小さな「声」を顕すための言葉であったにちがいない。この新しい集団の言葉は、異質なものと接触し遭遇することで自らを鍛え、異質な他者とともに葛藤を抱えながらも不透明な現実を生きようとする言葉でなければならなかった。支配や権力、垂直的な位階制や序列的な差別から自由で、不揃いなままで水平的に「わたし」は「わたしたち」になる。 三人の女たちは、そのような「わたし」と「わたしたち」を創造/想像し、「わたし」と「わたしたち」とを表現しうる言葉を発明しようとしたのではなかったか」(渡邊英理) ・石牟礼道子(1927-2018)【熊本】……熊本県天草生まれ。詩人、作家。生後すぐに水俣へ。著書に『苦海浄土』『椿の海の記』『西南役伝説』ほか。 ・中村きい子(1928-1996)【鹿児島】……鹿児島生まれ。小説家、作家。母をモデルにした小説『女と刀』は大きな話題を呼び、木下恵介監督によりドラマ化もされた。 ・森崎和江(1927-2022)【福岡】……朝鮮大邱生まれ。詩人、作家。17歳で単身九州へ渡り、58年筑豊炭鉱近郊の中間に転居、谷川雁らと『サークル村』創刊。著書に『まっくら』『慶州は母の呼び声』『非所有の所有』など。
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新本『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(崔盛旭著)
¥2,420
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植民地支配、南北分断と朝鮮戦争、長きにわたる軍事独裁、そして国民の手で勝ち取った民主化……。「3・1独立運動」「済州島4・3事件」「光州事件」「6月抗争」など激動そのものだった韓国の近現代史とそのなかで形作られてきた「儒教的家父長社会」。近年ますます存在感を高めている「韓国映画」を題材に、そこから透けて見える歴史や社会問題を解説。韓国という国のダイナミズムをより深く、より立体的に理解するための一冊である。 『パラサイト 半地下の家族』『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『KCIA 南山の部長たち』『1987、ある闘いの真実』『ベイビー・ブローカー』『ミナリ』『はちどり』『息もできない』『キングメーカー 大統領を作った男』『高地戦』『金子文子と朴烈』『グエムル-漢江の怪物-』『焼肉ドラゴン』『私の少女』……韓国映画44本から激動の歴史を読み解く。
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『女たちの〈銃後〉』加納実紀代 著
¥1,000
15年戦争下、女たちは国防婦人会に解放と平等の夢みた。再び〈銃後の女〉にならないために、女たちの歩みをたどり直し、その内面に光を当てる評論集。 1 〈銃後〉への胎動―1930年代の女たち(死の誘惑―三原山・自殺ブームをめぐって エロ・グロ・ナンセンスから白いかっぽう着へ) 2 〈銃後〉の組織化―国防婦人会を中心に〈銃後の女〉への総動員 (国防婦人会、その幻想の〈革新〉性 国防婦人会の解散と大日本婦人会の成立) 3 それぞれの〈銃後〉(奥村五百子―〈軍国昭和〉の先導者 高群逸枝―その皇国史観をめぐって 八木秋子―屹立する精神 長谷川テル―矛盾を生きぬいたエスペランティスト) 4 女たちの8月15日―〈銃後〉の終熄(還ってきた〈息子〉 家計簿のなかの「8月15日」 〈移民の村〉の女)
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新刊『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』小川公代 著
¥1,100
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強者が押しつける「正しさ」と暴力や分断がはびこる現代社会。そこで置き去りにされているのは、尊厳を踏みにじられた人々が紡ぐ〈小さな物語〉――恐ろしい怪物の物語として知られる『フランケンシュタイン』を、10のテーマを通して多様な作品群と縫い合わせ、読む者をケアの本質へと誘う。想像力を解き放つ文学論。
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新刊『韓国と本に詳しい45人が今、どうしても薦めたい本を選んでみました』(舘野 晳編集)
¥1,650
読むことで“隣国”が少し近くなる192冊。 翻訳者、書店員、編集者、大学教員、そしてKカルチャーファンまで、世代も経験もさまざまな総勢45人の目利きが選ぶ、朝鮮半島と東アジアをめぐるジャンル横断のブックガイド。
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『格差社会を生きる 男と女の新ジェンダー論』(杉井静子著)
¥800
女性はずっとワーキングプアだった。 いま、非正規のなかにさえ、男女格差がある。 税制、社会保障、年金と、あらゆる面で女性を一人前の人間として扱ってこなかった制度、歴史にメスを入れる。 新たに「男」の問題にも注目。「男らしさ」の押し付けが、家族を養う男性像を生み出し、「男の生きにくさ」につながったのではないか。 「男らしさ、女らしさ」のしばりから解き放たれて生きるために、男性にこそ読んでほしい。
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新刊『ミドルエイジ・レズビアンの住まいとカミングアウト、これまでとこれから』河智志乃 著
¥2,420
一級建築士のレズビアンが、住まいとカミングアウトについて考え抜き、セクシュアル・マイノリティが安心して暮らせる未来を願って綴ったエッセイ。 「どこで、どう暮らし、どう生きていこう?」。50代の女性同性愛者が、自身のジェンダーアイデンティティとセクシュアリティ、さまざまな場面でのカミングアウト、そして同性パートナーと生きるありようを、住まいの変遷とともに綴ったストーリー。住宅建築業界で働く一級建築士として、自宅となる「ひとりの家」、その後パートナーと住まう「女性ふたりの家」を設計した経験から、建築のポイントや間取り図も随所に紹介。「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告でもある著者が、だれもが安心して暮らせる未来へ思いを馳せます。
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『ノルウェーを変えた髭のノラ』(三井マリ子 著)
¥800
イプセンの『人形の家』から130年あまり、たくさんのノラたちの活躍が、世界でもトップの男女平等を実現した。男女の政治的平等を確立し、女性の社会的進出を後押ししたクオータなど、進んだ社会制度と様々な分野で活躍する女性たちの姿を生き生きと伝える。
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新刊『とびこえる教室』(星野俊樹著)
¥1,870
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男子が散らかし女子が片づけ、それを是認する大人…学校のジェンダー不平等に「おかしくない?」と子供に問い続けた教師の実践の記録 「ふつうって何だろう。」私はこれまで幾度となく、この言葉を心の中でつぶやいてきました。子どもの頃、スポーツが苦手で、女の子とおしゃべりをしたり、交換日記を書いたりするのが好きだった私。初恋の相手は男の子で、いわゆる「男子ノリ」にもなじめませんでした。そんな私に投げかけられたのは、「男の子ならふつうは〜」という言葉。大人になっても、「社会人の男ならふつうは〜」という声に息苦しさを感じます。 「ふつう」からこぼれ落ちる人たちの姿を見つめ、問いかけたいと思い、私は教師になりました。今では「ジェンダー」や「多様性」という言葉が広まったように見えますが、日本のジェンダーギャップは依然深刻です。学校でも、「異性愛が当たり前」「男らしさ・女らしさに従うべき」といった空気は根強く残っています。 本書では、「ふつう」とは何かを問い直しながら、子どもたちが自分らしく生きるために、教師として何ができるのかを考えていきます。
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新本『言葉を失ったあとで』(信田さよ子・上間陽子著)
¥1,980
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アディクション・DVの第一人者と、沖縄で若い女性の調査を続ける教育学者。現場に居続ける二人が真剣に、柔らかく、具体的に語る、「聞く」ことの現実。「聞くの実際」。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。
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新刊『このクソみたいな社会で“イカれる”賢い女たち――理解されない苦しみ、女性のうつ病』(ハ・ミナ著、ワタリドリ訳)
¥2,420
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うつ病を患う20,30代女性へのインタビューと分析を重ねた調査と対話が一冊に結実。 不安と憂うつの断片を集め、「うつ病」という名の苦しみを当事者の言葉で再定義する。医学的定義やスティグマを超えて、女性の苦痛の新しい歴史を描く、最も深く温かな探求。
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新刊『10代から考える性差別・性暴力──バカなフリして生きるのやめた』(仁藤夢乃著)
¥1,760
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衣食住を満たすために、今日を生き延びるために、性を売る中高生がいる。これは世界のどこかではなく、現在の日本社会のなかで起きていることだ。JK(女子高生)などがなぜ性的に商品化されるのか。だれが性を買い、その構造をつくっているのだろうか。根本にある差別と暴力を問い、自分事として考えていくための入門書。