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『春のこわいもの』 川上未映子著 新潮社
¥600
SOLD OUT
残りの頁が少なくなるにつれて、何が待っているのか、読むのが勿体ないようなこわいような、短く休憩しつつも、結局一気に読み進めてしまうあれ。 俺たちの川上未映子が、covid初期のあのなんとも言えない世界の空気を抜け目なく描いてくれました。 全201ページ
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『すべての月、すべての年』ルシア・ベルリン著/岸本 佐知子訳 講談社
¥1,000
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『掃除婦のための手引書』がベストセラーとなった亡き作家、ルシア・ベルリンの短編集第2弾。お涙ちょうだいを狙った話はひとつもないのに、読んでいると切なくなる秀作多数。店主Sのおすすめは、表題作『すべての月、すべての年』と、『ブルーボネット』。人生はビタースイート、を地でいくお話。 カバーによれ、すれあり ルシア・ベルリン著/岸本 佐知子訳 講談社 376ページ
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新刊『魅力あふれるうるわし古都 奈良へ』京極祥江 著 イカロス出版
¥1,870
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店主Sの著書。2023年3月10日発売(新刊)。 2018年夏から2022年4月まで、奈良県の三郷町に住んでいました。その間訪れたとっておきのお店やみどころを紹介。ならまちだけでなく、王寺・三郷・斑鳩、今井町、月ヶ瀬や吉野山、宇陀も紹介しています。はずれなし、奈良のガイドブック決定版(と自負)。 とくにおすすすめのお店を書いたメモをおつけしてお送りします。 京極祥江 著 イカロス出版 144ページ
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新刊『エアライン制服図鑑1951-2023 日本と世界のエアライン制服ヒストリー』京極祥江 著 イカロス出版
¥3,850
店主Sの著書。2023年2月25日発売(新刊)。 日本のエアライン、世界のエアライン、のべ80社のエアライン制服の変遷をたどる本。エアラインの制服がどんな意図で作られているのか、なぜ有名デザイナーにデザインを依頼するのか、時代による変遷は? などエアライン制服のすべてが分かる。 また制服の歴史は、労働者が権利を主張し獲得していった歴史でもある。「容姿端麗な女性」が着ることが当たり前だった時代から、LGBTQ+を反映する制服に変わるまでの変遷にもぜひ注目を。 制服の正面のデザインだけでなく、後ろ姿も掲載。制服や服飾関係者、イラスト制作者の永久保存版資料となるように内容を構成。 前版が出たのは25年前。これを逃すと、たぶん25年間手に入りません……。刷部数も少ないので、在庫あるうちにぜひ! 京極祥江著 イカロス出版 242ページ
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『源氏に愛された女たち』瀬戸内寂聴著 講談社
¥400
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店主ⒸとSとのシスターフッドのきっかけになった思い出の本。源氏物語に登場する女君たちについて、瀬戸内寂聴が対談形式で解説する。対談相手は、なんと一般人※。「私は花散里が好きなんです」という一般人に対して、「幸せだったかもしれませんが、私は好きじゃありません」と斬る寂聴先生、面白すぎます。 ※蛇足です。その昔は、一般人が本や雑誌、テレビに登場することも多々あったのだ…と思い出に浸る店主S。そういえば『地球ZIG ZAG』というテレビ番組もあった。大学生になったら私も応募する! と思っていたのに、大学生になる前に番組は終了したのであった……。 カバーに汚れあり 講談社 全286ページ
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『版画芸術100号』阿部出版
¥1,000
1973年に創刊された日本で唯一の版画専門誌、100号記念号。創刊25周年・第100号を記念し、明治の創作版画から現代までの日本近代版画100年を、編集部・学芸員・評論家選定による100点の名画で辿る。森岡完介さんの版画も入っています(サイン、番号入り)。 店主Sの妹が芸術系の大学に行っており、それに感化されて購入した本。付録の森岡完介さんの版画を「ポストカード」と間違えて買ったことは内緒です……。
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『レコード・コレクターズ 1996年 11月号』株式会社ミュージック・マガジン
¥300
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特集はビートルズのホワイト・アルバムと矢野顕子。表紙が真っ白なのは日に焼けているからではなく、こういうデザインです。ちょっと傾けると、ビートルズ4人の姿が浮き上がる作り。数々の書き手によるホワイトアルバム解説。速水丈さんによる「ジョンの新たな人生は“ハプニング”から始まった」が面白かったです。 人生に何度かビートルズ・ブームがやってきたのですが、これは第3期、大学生の時に購入したもの。その前の第2期は中学生の時で、店主Ⓒと「ビートルズの曲ってキャッチーでいいよね!」と言い合っていたのを覚えています。 日焼け等あり 古い商品です。
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『復刻版 大正大雑誌』流動出版刊
¥800
大正時代に発刊されていた雑誌から、時代を象徴する銘文を抜粋した本。 日本のフェミニズム黎明期、それは明治の終わりから大正はじめ。平塚らいてうが『青踏』を始めた頃にさかのぼれると思います。店主S、高校時代に瀬戸内晴美(寂聴)著『青踏』を読んでどっぷりはまってしまい、そこから伊藤野枝、尾竹紅吉、山川菊栄と興味が広がっていきました。 この本では、平塚らいてうが避妊論を語り、堀保子が「捨てられた妻」からの手記を残し、そして大杉栄が伊藤野枝への公開ラブレターともいえる文章をつづる。読むだけで、大正時代の雰囲気をむんむんと感じられます。 全408ページ 流動出版
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『森瑤子の帽子』島﨑今日子著
¥800
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イギリス人の夫・3人の娘の母・性への渇望を描いた作家……流行作家・森瑤子は何のために書き続けたのか、彼女の周りにいたさまざまな人へのインタビューをもとに島﨑今日子が解き明かす。 店主Sが母の本棚にあった森瑤子の本を読み始めたのは中学時代。最初はエッセイから入り、「何このかっこいい人!」と夢中になりました。その後、創作も読んでファンに。高校の卒業文集には「森瑤子と山田詠美が好きなSちゃん」と書かれています。要するに、都会の匂いをキラキラさせる森瑤子に、田舎の高校生はすっかりイカれていたのです。 そんな森瑤子が、実は壮絶ともいえる私生活を送っていて、満たされることはついぞなかったのかも、と気が付いたのは、娘のマリアさんが書いた『小さな貝殻 母・森瑤子と私』を読んだのがきっかけ。本当はどうだったの……? とずっと思っていた時に出たのがこの本でした。 書き手はさすが、の島﨑今日子さん。流行作家の生きざま、結婚生活に苦しんだ女性記、などなどさまざまな読み方ができると思います。383ページと分厚い本ですが、一気読み間違いなし。 余談ですが、『第4の神話』で巧妙に森瑤子とフェミカンをくさした篠田節子氏を、店主Sは一生許しません……。 カバーに若干のすれあり 小口に傷あり 全383ページ 幻冬舎